示談書、遺言書、筆跡鑑定

とある事情で私とは血縁関係のない方の遺言書を所持しております。
内容は「預貯金の全てを私に遺贈する」というものです。
遺言書を書いてくれたお婆さんは亡くなってしまい、
お婆さんの所有していた土地、家、預貯金はお婆さんと同居していた義理妹の所有となっています

義理妹はお婆さんと養子縁組をしていた状況です。

この義理妹は、70代で短気、お婆さんを虐待していました。(暴力はなかったが、暴言や貧相な食事、馬鹿にする発言、威圧的な発言など)虐待されていたので、「全てを取られるくらいなら、預貯金だけでも貰ってくれないか?」と遺言書の話が始まった流れです。

私も色々と考えましたが、全額受け取ったところで半分以上が「贈与税」として没収されてしまう。
義理妹から全額を奪えば逆恨みが怖い(私の住所知ってる)
などがあり、示談書を作成して義理妹に話をしました。
2時間ほど話し合い、示談に応じていただきました。
署名と押印をし、金額も決まり、私はホッとして帰宅しました。

が、次の日に「やっぱり納得できない。昨日は署名、押印しちゃったけど示談を取り消して欲しい」と電話がありました。
示談書には「第三者には口外してはならない」と入れておいたのですが、「息子に話したら怒られた。息子と会って話して欲しい」と言われました
電話で息子と話をしたのですが、
「示談書は素人が作ってよいのか?」
「なぜ第三者を挟まずに2人だけで話し合いをしたのか」
「遺言書は本当に婆さんが書いたものなのか、筆跡鑑定をしたい」
など言われました。

私は義理妹と示談の話をした際に、「示談に応じていただければ(金銭の授受が完了すれば)、この遺言書は家庭裁判所には出しません。」と約束をし、示談に応じていただき、署名と押印をいただいております

弁護士の先生方にお聞きしたいのは、
・素人が作成した示談書でも有効なのか

・示談書には「示談の内容を破ったら遺言書を裁判所に提出します。その際に異議申し立てはできません」って入れておいたのですが、有効でしょうか?

・遺言書作成は大変でした。90近いお婆さん。
目薬も自分でさせないほど手指の筋力もなく、私が大きな文字で書いたお手本を見ながら書いていただきました。
お婆さんが字を書く際に「もっとその線は伸ばして」とか、「そこはしっかりはねる」とか、文字を書いているお婆さんにアドバイスしてしまいました。そうしないと字が潰れてしまって何の字が書いてあるのか分からなくなってしまったので。
また、お婆さんは私が書いた文字を見ながら写すように遺言書を書いていました。
筆跡鑑定をされた場合、「私のアドバイス」「私の字を見ながら書いた」「数年ぶりに文字を書いた」などの理由で、アウトになってしまうのでは、と心配しております。
筆跡鑑定でアウトだった場合、わたしは「偽物の遺言書で金を取ろうとした」とされ、罪に問われてしまうのでしょうか?

遺言書の内容の文章を決める際に、不安だったので弁護士に不備がないか確認していただきました。
その時に「あとあと、必要になるかもしれないから、お婆さんが遺言書を書いている動画やら写真やらを撮っておいた方が良いですか?」と弁護士に聞いたのですが、「そんなのは必要ないですよw」と半笑いで言われたので、撮影しておりませんでした。

どなたかご回答お願いいたします。

自筆で作成した遺言の場合、保持している方が家庭裁判所の検認を申し立てることが法律上要請されており、また、これを行わなければ金融機関での解約などといった手続が出来ません。
そのため、遺言の内容自体はご存知であったとしても、早めに検認を申し立てる必要があります。
遺言の記載によっては、遺言執行者選任の申立をすることが必要となることも考えられます。

示談書は一般の方が作成したものであっても法的な内容となっていれば有効なものと扱われる場合がありますが、記載を確認して意味内容を確認する必要があります。
法定相続人が遺言無効確認訴訟を起こしてくる可能性もありそうですので、亡くなった方の筆跡が分かる資料や、これまでの関係性が分かる資料を保持しておいた方が良いように思います。

示談書や封のされた遺言書など関係資料を持参し、お近くの法律事務所へ相談されることをお勧めします。