WEB制作会社の不慮による契約解除&全額返金はできるのか
昨年の9月から自社ECサイトをWEB制作会社にお願いしてます。
費用としまして600万で、手付金として半額の300万支払っています。
IT補助金の兼ね合いで納期は1月末です。
現状の進み具合は、デザイン案をやっと作ってきた感じです。ですが私が伝えた参考サイトや、テイストと程遠い仕上がり、センスもない、テンプレ感丸出し。。。
しかも、カテゴリーなども打ち合わせしたものと違いすぎて呆れてます。
そもそも打ち合わせ回数が計5回ほど(こちらから連絡して実施)、ありましたが進展具合の提出がなく、大丈夫かなと不安でした。12月頃から、さすがになにかおかしいと思い、「どのくらいできていますか?」と訪ねますが、商品詳細ページだけでしてトップページはまだできていなく、(向こうは焦っている感じはない)
1月の中旬になってもまだできていない状況に私はキレて、今の状況進展はどうなっているのか?を尋ねると、「とりあえず1月末までにECサイトの形だけつくる、それさえしとけばIT補助金の審査に通るから」ということを言ってきて、2月3月で足りない部分は補っていきますとのことでした。
しかしこちらとしまして、1月末に残りの支払い完了しなくてはならず、完全に思っていたサイトを制作してもらえるか不安すぎて契約解除したい気持ちです。
このような、まだ完成されていない状況と制作側の不慮があれば、手付金の完全返済は可能なのでしょうか?
大きなお金を投じたのに真摯に対応してもらえず、お困りのことと存じます。少しでも問題解決のお役に立てればと思い、ご質問にお答えさせていただきます。
>このような、まだ完成されていない状況と制作側の不慮があれば、手付金の完全返済は可能なのでしょうか?
→法律の原則からすれば、一度相当な期間を設けてECサイトの制作を催告し、それでも完成がされなければ契約を解除する旨の解除通知書を送付することで、契約を全面解除して手付金の完全返済を受けられる可能性があります(民法541条、545条1項)。
また、相手会社の能力的に契約で決めたECサイトを完成することが不可能といえるのであれば、催告なしに解除通知書を送付し、直ちに契約を解除することができる可能性もあります(民法542条)。
ただし、民法上の上記原則は契約によって修正可能ですので、契約書やこれまでの先方とのやり取りを検討しないと今回の件での最終的な結論を回答するのは難しいと思います。
実際に契約書などの資料をお持ちになり、面談での法律相談をされることをおすすめします。
回答頂きありがとうございます。
もう一度相手方とお話してみます。