相続遺産についておききしたいです

相続遺産についてです
お父さんが病気のため亡くなりました
お父さんは亡くなるまで自分の家で過ごしていました
病気は自宅で自分が介護し看取りました
普段も自分がご飯を作ってあげたり病院の通院を手伝ってあげたりしていました
自分には姉がいます
姉は他県にいます、お父さんと一緒に暮らしていません
お父さんについて姉は全く何もしていません
電話も話もまったく
遺産はお父さんは生前自分に全額あげるといっていました
それは自分の娘も聞いています
だけどお父さんは姉と全く会話していなかったことからそのことを伝えてませんでした
亡くなった後に遺産の話になったとき、姉に伝えると「わかった」と認めて話がつきました
だけどその日の夜に不満に思う連絡がきました
弁護士に相談しようと思うのですが、
この場合は半々になるんでしょうか?

必ずしも半々になるというわけではないと思います。

まず、父の生前に遺産を全部あげると口頭で言っただけであり、遺言書などがないということであれば、法的には遺言がないということになろうかと思われます。
したがって、法的には、法定相続分に応じて相続人各人が遺産の権利を承継するということになります。
具体的には、法定相続分の割合は、母が存命であれば母に2分の1、あなたに4分の1、姉に4分の1ということになります。父の死亡時において配偶者がいない場合は、あなたに2分の1、姉に2分の1ということになります(いずれもあなたと姉以外に父の子はいないということを前提としてお話しております)。

ただ、あなたに寄与分が認められる場合は、上記割合を上回る遺産があなたに帰属することになります。

遺産の分割は、相続人同士で話し合いにより決定します。
話し合いがまとまらないのであれば、家庭裁判所に遺産分割調停を起こす必要があります。
遺産分割調停でも話がまとまらない場合は、調停は打ち切られ、審判という手続に移行します。
審判においては、裁判所に提出された資料やそれぞれの相続人からの主張などを踏まえ、最終的な遺産分割の内容を裁判所が決定することになります。

寄与分が認められるか否かや、具体的にどの程度の寄与分となるかについてはかなり詳しくお話を伺う必要があります。
また、お話合いが良いのか、それとも早期に遺産分割調停を起こした方が良いかなどについても、詳しく伺った上でなければアドバイスできません。

踏み込んだアドバイスをお求めの場合は直接弁護士にご相談されることをお勧めいたします。

お父様の遺言は残っていないのでしょうか。口頭だけですと言った言わないの世界なので説得力に欠けます。遺言がない場合,遺産分割協議をすることになるのですが,できるかぎりお父様のご遺思を尊重しようという機運が高まればいいのですが。

ある程度、分割する方向で、分割案を提示したほうがいいでしょう。
提示する際には、あなたがどの程度、扶養、介護を行ってきたか、
詳しく書き記すといいでしょう。
法的には、寄与分のある可能性もありますが、法的な主張は、後日
にされたほうがいいでしょう。
他方で、弁護士に相談して、寄与分の有無と金額を推測してもらっ
ておくといいでしょう。