雇い止めを言い渡されました
経営悪化による人員削減を理由に、雇い止めを通知されました。
会社は黒字経営を続けていますが、雇い止めは有効となってしまうのでしょか?
その事情のみでは何とも言えませんが、これまで何度も契約更新がされてきたなど、今後も更新されるだろうという期待が保護されるべき事情等があって、更新しないことについて客観的合理的理由と社会的相当性がなければ、労働契約法19条違反で雇止めは違法と判断されることになります。
派遣から契約への切り替えが1回と、1年毎の更新で1回更新がありました。
業務内容は、無期雇用者と同じです。
以前、「今後も長く働いてほしい」旨の発言を受けたことがあります。
以前そのような発言を受けたために契約更新を期待したと主張したところ、「前はそう言ったかもしれないが、今は状況が違う」と言われました。
ちなみに、その発言は録音しています。
状況が違うという会社の言い分を裏付ける客観的事情があるかどうかが本件のポイントとなりそうです。
正式に弁護士に依頼して詳しく検討されたほうがよいと思いますが、更新が認められる可能性は相当程度あるように思います。
状況が違うとは、発言時よりもコロナで業績が悪化していることを意図しています。
整理解雇のいわゆる4要件をみたすかどうかの判断になると思います。
有期雇用労働者に対するほうが、無期よりも解雇回避努力の程度は緩やかで足りるのが一般的ですが、そうであるからといって簡単に雇止めにできるものではありません。