賃貸物件の問題で病気になったら

9年前に現在の賃貸マンションに引っ越してきました。

鉄筋コンクリート造なので、それなりの防音性を期待していたのですが、実際はベニア板1枚を隔てた程度の防音性しかなくて、音漏れがひどいです。

入居したその年のうちに音漏れが原因で強いストレスを感じ、うつ病になってしまいました。

何もやる気が起こらず、頼れる人がいなかったり金銭的な問題で引っ越しもできません。そのため、病気も改善の兆しが全く見えないです。

ふと今になって、問題のある物件を貸した大家さんに非はないのだろうか思うようになりました。

もともと、鉄筋コンクリート造に見合った一般的な防音性のある物件ならば、音が致命的なストレスになることはなく、長年病気で苦しむことはなかったはずです。

大家さんに対して何か慰謝料的なものを請求することはできないのでしょうか?

賃貸マンションの音漏れでメンタルをやられるケースは実際に私も知っているのでさぞお困りと思います。
そうはいっても,大家に損害賠償というのは,以下の2点で難しいと考えます。
一つは,高い防音性は,契約で保障されていたわけではなさそう,という点です。あなたが,鉄筋だから防音性も高いだろうと期待したのは分かりますが,大家からすれば「鉄筋コンクリート造」とは契約書に書いてあっても「高い防音性」は謳っていない,というでしょう。
二つ目は,騒音とうつ病の因果関係です。同じマンションの住民の多くが騒音のためにうつ病を発症しているのであれば別ですが,あなただけしかいないとなると,騒音が原因と認定するのは難しいでしょう。

ご回答ありがとうございます。

契約書を見てみると正確には鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)でした。

確かに楽器可など高い防音性は謳っていませんが、造りの中ではSRC造は一般的に最も防音性が高いとされています。

ですから特段高くなくとも一定以上の防音性は担保されると考えるのが普通ではないでしょうか。

実際に、マンションの掲示板には「SRC造ではありますが一部音が伝わりやすい箇所がありますので騒音を出さないよう注意しましょう」という張り紙がよく張り出されます。

これは、SRC造は一般的に防音性が高いが本物件は欠陥のある箇所があり音漏れしやすいと認めていることになります。

これまでにも騒音注意の張り紙は微妙に文章だけ変えて何度も張り出されています。それだけ騒音のクレームが多く寄せられているということです。

他にうつ病やノイローゼになっている住人がいる可能性は高いです。

私のように騒音に対して感情任せに騒音で返すということをしない人間はストレスを溜め込んで病みやすいのだと思います。

このマンションでは壁ドン床ドンは当たり前で、壁越しやベランダ越しで大声で怒鳴り声が飛び交うことも決して珍しくありません。

大家さんには住人に対し平穏に安心して暮らせる環境を提供する義務があります。しかし、それとは程遠い環境にあります。

専門業者に調べてもらえれば物件に欠陥があるということは客観的に証明される、このような感じで考えていたのですが、やはり通用しませんか?

本格的に争うのであれば建築訴訟なり不動産訴訟を専門とする弁護士に相談し,騒音測定を行い(簡易な測定はスマホアプリでもできますが裁判で使用するにはちょっと客観性に問題があると思います),いわゆる「受忍限度」を超えているかを確認する必要があります。
ただ,特に騒音測定に要する費用は引っ越し費用と同程度かより高額になりますので,そのあたりのバランスは難しいところです。

お返事ありがとうございます。

勝ち目がないわけではないものの、相応のお金や労力が必要といったところでしょうか。

やはり病人にはハードルが高そうですね。

何かのきっかけで病状が改善しましたら、アドバイスしてくださった点を参考に判断、行動したいと思います。

重ねてご回答いただき、ありがとうございました。