相談する過程で伝わってしまったことは名誉毀損になりますか。

Question

友達に彼氏と別れたく、脅迫や暴力を彼氏のことを相談している際に、彼氏が発達障害持ちだと言うことも含めて話してしまいました。言うなという約束はしてないです
それが彼氏に伝わり、名誉毀損で損害を被っていると言われました。
名誉毀損訴えられてしまうと、有罪になってしまうでしょうか
彼氏を馬鹿にする意図とかは全くなく、話の流れでLINEのスクショを送っていく過程で伝わってしまったに過ぎないことです。
また、別れ話の過程で、向こうが胃潰瘍、鬱になってしまったことで、向こうが身体的損害でも訴えると言っています。それは訴えられてしまうのでしょうか。
身体的、精神的に被った損害を保証しろと言われてます。保証する義務はありますか。
私もモラハラ、デートDV、暴力(首絞め)など、受けています。ほんとうに相手が怖いです。
訴えられてしまいますか、

寺岡 拓也 弁護士 · Answer

初めまして、弁護士の寺岡と申します。
【名誉毀損になるのか】
刑法上の名誉毀損は、「公然と」されて初めて罪が成立します。
例えばたくさん人がいる前で行ったときが典型例です。
もっとも、伝播（”でんぱ”と読みます）する可能性がある場合であっても「公然と」に当たるケースはあります。

今回のケースですと、相談したご友人からあちこちに広がる可能性があれば「公然と」に該当する可能性はあります（現に彼氏に話が伝わっていますし）。

次に、名誉毀損の故意も成立には必要ですが、話の流れで伝わったという点が、過失ととらえたら不成立となる可能性もあるでしょう。

以上からすると、名誉毀損に当たる可能性はあります。お相手が告訴する可能性もないとは言えません（性格次第）。
その上で、警察がどう判断するかですが、お聞きした事情からすると、むしろ被害者は”すいすい”さんであって、いわゆるカップルの喧嘩の延長と考えて、相手にしないことも十分あり得ると思います。

【別れ話の過程で胃潰瘍、鬱になった点】
内容にもよりますが、すいすいさんによっぽどの悪質性がある等しない限り、請求は認められないでしょう。保証も不要です。

【まとめ】
相手のDV、特に首絞めは暴行罪に当たります。全体的にみれば、むしろ被害者はすいすいさんでしょう。
ですから、動くべきは相手ではなくすいすいさんかと思います。
・警察に相談しに行く
・犯罪被害者問題を扱う弁護士に相談する
・配偶者暴力相談支援センターに相談する
などが考えられます。場合によってはシェルターへ保護を求める必要もあるでしょう。
こちらでは具体的な相談はできませんし、詳しい事情次第で動き方は変わりますから、お早めに上記の各機関にご相談されることをお勧めします。