業務委託のデザイン案件について正当な理由無く顧客から音信不通になり、どう対応べきか困っています

業務委託契約として受注したデザイン案件について、正当な理由が無いのに顧客から音信不通になり、どのように対応すれば良いか困っています。
今年4月下旬からフルリモート対応で、東京都内のあるIT企業の企業プロモーション動画のデザイン制作を受注し、先日まで対応していました。
しかし、以前からこの企業とのやり取りにおいては色々な問題が有りました。特に、都度納品して来たデザイン成果物について、相当な期間が経過した後になってから「今、全部を並べてみると大きさや細部のディティールのあれこれについて統一性が無い、無償で修正して欲しい」とか「キービジュアルびタイトル修正の必要が有るので、無償でたいおうして欲しい」など、一方的に無理強いされる事が起こり、それについては「その都度の納品では問題無かったし、今ご覧になって統一性が云々と言うのは別の話だから、無償対応は出来ない。対応自体は出来るので見積もりを取らせて欲しい。」と説明しました。
しかし、企業側はそうした私の主張・態度その物が気に入らないのか「なぜ納品時にこちらにきちんと説明してくれなかったんだ?こっちが頼んでるのに出来ない出来ない言いやがって、喧嘩を売ってるのか?」などと感情的になっており、全く耳を貸そうとしません。
つい先日に資料のやり取りでトラブルが有り、向こうの担当者と衝突し、その後一応謝罪しましたが、その直後に向こうの社長から「こっちが頼んでるのに出来ない出来ない言いやがって、喧嘩を売ってるのか?」などの電話が有りました。
受注している企業プロモーション動画には、向こうがサイズ統一修正を希望するキービジュアルを10個ほど取り入れる予定で、どうしてもサイズ統一修正対応が必要なら、別途の見積もりが必要です。

前置きが長くなりましたが、私としてはやり取りは出来る限り誠実に対応しており、動画デザイン案資料の確認をこれまでと同様、向こうの担当者に送り回答をまっているのですが、突然何の連絡も来なくなり一週間が過ぎようとしています。
向こうからのフィードバックが無い限り私の仕事は進められませんし、動画デザインを完成出来ないので、その分の請求も出来ません。スケジュールも大幅に遅れ、このまま何も連絡が無ければ、ただそっちを待つ訳に行かないので、別の案件を探すつもりです。
正直、先日のトラブルの際、向こうの態度から「この動画の発注その物を無かった事にされるかも知れない」と言う、直感がしております。
私としては個人的な感情は抜きにして、書面での契約・受発注の手続きを踏んだ事については、最後まで責任を持つつもりですが、発注元は「キービジュアルのサイズ統一修正・その他の色んな修正を含め、無料で対応してくれないなら頼めない」と思っているはずです。
勿論、納品までに掛かる修正対応は受注金額に含まれるので何度でも対応しますが、キービジュアル類のサイズ統一修正のような、発注・納品時に要望・依頼の無かった事についての今になっての責任追及については、責任は持てないので、追加の見積もりを要求します。

発注を受けた仕事について、発注元からの突然のコミュニケーション無視に有った際、私はどの様な権利の元に自分の受注契約の正当性を主張出来るか、また、発注・納品時に要望・依頼の無かった事についての今になっての責任追及について私が主張出来る権利について、教えて頂きたいです。
余談ですが、私としては例え軽微な文言修正であってもこちらの了承無くいきなり無償対応を要求してくるような企業については、既に信頼意識は持てなくなっています。
どうしても今回の動画発注をストップさせたい・契約解除したいなら、正直好きにすれば良いとも思っていますし、動画デザインのモチベーションも消えてしまっています。
先月7月分の業務請求は終わっており、今月も少しの受注が有ったので、その分までは請求するつもりです。
こうした場合において、どのような対応が賢明であるか、法律家の皆様からのアドバイスをお願いします。
よろしくお願いいたします。

望ましい対応としては、
契約済みの案件については、委託された業務の範囲内で粛々と実行+報酬請求。
契約外の業務を要求された場合は、契約外であることを理由にお断り(別途有償で契約)。
かと思いますので、ご相談者様の記載された内容で問題ないと考えます。

今後のトラブル対応のためには、
トラブルになりそうな先とはできるだけ契約しない、
自らの本業として取り組む事業に関して契約書のひな型をもっておく、
契約書の作成時に業務の範囲を注意して記載する、
という対応をするのがよいと思われます。

南摩弁護士
丁寧なアドバイスを頂き、どうもありがとうございます。
私としては、納品済の業務については請求し、対応途中で向こうから反応の無い業務については、こちらが善意で進めても何を言ってくるか分からないし、既に受託案件として崩壊しているように思え、私の利益に繋がらないので、そちらは向こうからの反応が無い限り放置しようと思います。
今後は、おっしゃるように、契約締結時に対応範囲と進め方についてをお互い納得の上で、きちんと書面化して契約をするようにし、妙な顧客とは距離を置くようにします。

中途の業務について、原則としてはご相談者様に対応義務があることにかわりはないのですが、
顧客の協力が必要不可欠な場合であれば、顧客の責任による履行不能、と考えることができます。
トラブルになった時のことを考え、履行不能に至る経緯については日付付きのメモなどで
簡単にでもまとめておくこと、顧客とのやり取りのログを証拠として保存しておくこともお勧めいたします。

南摩弁護士
中途の業務についてのアドバイスを、ありがとうございます。
現状ですが、6日前に動画デザイン案資料を先方に送り、担当者から確認後コメントする、との連絡後、やり取りが途絶えています。
デザイン案について検討を真剣に考えているなら別ですが、先週の先方社長との電話でのやり取りも有り、別の事(契約解除など)を考えているのでは、と予感がします。これまでの経緯からしても、検討に時間が掛かる場合はその連絡くらいは有りましたが、6日も音沙汰無いのは初めてです。
本動画デザインについては、先方社長が「契約外の修正」について先日からごねており、それを修正せずに動画デザインを完成・納品させる事も、その修正費用の別途見積もりのいずれも認めないのでは、と懸念しています。また「なぜ制作当時にその事について説明が無かったのだ?お前の手落ちだろう?」と、難癖を付けられる予感もします。
次にいつレスポンスが来るか分かりませんが、その際に「キービジュアル群サイズ修正がなされなければ納品は認めない」などの主張が来るのでは、と懸念しています。私は「都度の納品での依頼内容と、今要望されるサイズ統一感修正は別物なので、別途費用を頂けない限り対応出来ない」と主張するつもりです。私の落ち度云々についても、一旦は納得して納品を受けているし、そもそもそんな統一性についての要望など当初から無かったし、終わった後で後出しであれこれ言われても、私にその保守義務など無いと思いますが、どうなのでしょうか?
先方とはチャットツールでやり取り中で、ログは全て残っているので、今回のトラブルに至る経緯については、記録・保存しておくようにします。

大変でしたね。
今は先方の対応を待ち、もしトラブルになってしまった場合には、あらためて弁護士に相談するのが良いと考えます。

南摩弁護士
どうもありがとうございます。
向こうの対応を待って、対応を考えようと思います。