不貞発覚後の夫婦間問題
私の不貞問題により、強制的に公正証書を妻と取り交わしてしまいました。
子供に話すと脅され何も言えない状況でした。
内容は定年まで給与を月2万以外渡すこと、ボーナスは全て渡すこと、退職金は全て渡すこと、その他にも両親の遺産や妻から離婚申請された場合、財産は全て妻に…などです。
不貞後も毎日何千通と私に対する誹謗中傷、死ね生きてる価値ない、早く殺されろなどの汚い酷い言葉の連続です。
先に寝ることも許されず、毎日明け方まで続きます。
一日数時間睡眠です。
一年以上この生活です。
心身ともに疲弊しており限界です。
①不貞加害者ですが、弁護士先生に助けて頂くことは可能なのでしょうか?
離婚したい思いが強いですが、それができなくても生活をまともにしたい思いです。
②民法754条に夫婦間の契約の取消権というものがあるのを調べました。
公正証書になってしまっているのですが、私の場合この法律は有効なのでしょうか?
宜しくお願い致します。
754条は、あなたの場合、使えません。
不和が明らかになった後の夫婦間の契約は有効です。
破綻状態ならなおのことです。
それにしても、厳しい条件ですね。
脅迫を理由に取り消して、あらためて調停で、夫婦関係調整申し立てを
してみるといいかもしれませんね。
>①不貞加害者ですが、弁護士先生に助けて頂くことは可能なのでしょうか?
離婚したい思いが強いですが、それができなくても生活をまともにしたい思いです。
少なくとも、急いで相談に行った方がいいと思います。
お書きいただいた事情ですと、このままだと相談者さんの心身が心配だからです。
最終的には裁判官の判断ですが、
このような公正証書は無効だ、と争うことは考えられます。
何千通とある誹謗中傷も、辛いと思いますが将来裁判等で使える可能性がありますので、
保存しておきましょう。
>②民法754条に夫婦間の契約の取消権というものがあるのを調べました。
公正証書になってしまっているのですが、私の場合この法律は有効なのでしょうか?
ここも、合わせて相談してみると良いと思います。
(754条以外で争うことも考えられます。)
754条について補足です。
過去の判例で、(説明のためざっくりいうと)まだ離婚は成立していないが、離婚訴訟がすでに係属中という状況のもとで取り消しの主張が為されたケースで、「婚姻関係破綻後は取り消せない」と判断されたものがあります。
今回においても婚姻関係が(実質的に)破綻しているとしたら、少なくとも754条での取り消しは使えないことになります。
破綻しているかは具体的事情によるので詳しく事情を話して相談してみましょう。
ただ、今後離婚を調停や裁判で争った場合、相手が「破綻しているから取り消せない」と主張するなら、
相手は破綻自体は認めることになりますので、離婚を認める方向の要素になる可能性もあります。
いずれにせよ、両親の遺産含めて全部渡すという公正証書を持って面談相談に行くことをお勧めします。