この性被害の慰謝料として適切な額を教えてください
5/19の20時〜23時の間、とあるビルの一室にある古着屋において、自分の交際相手の女性がその古着屋の店長(38)から性被害を受けました。
具体的には、彼女が未成年だということを知りながらアルコールを勧め飲まされました。その後、数回に渡り吐いて、数日間体調も崩してしまい、翌日以降の仕事にも悪影響が及びました。また、セーラー服やタイトな服などを着ることを強要され写真を撮られたり、いきなりハグをされてキスを迫られ、胸も触られそうになったりしました。また、その他にも彼女がインスタグラムに投稿していた写真をスクリーンショットして加害者自身の携帯の待ち受けにするなど、ストーキング行為もされていました。
彼女は未成年で、法定代理人に事件のことを知られたくない為、被害届を出さずに示談することで双方合意した。加害者側も罪は認めていますが、防犯カメラや目撃者などの証拠はありません。
この場合、こちらが請求する慰謝料としてはどのくらいが良いと思いますか?
また、他に示談書に盛り込むべき項目がありましたら、教えていただけますと幸いです。
金額については何とも言えませんが、強制わいせつということであれば、示談の際に合意される慰謝料金額については、事情次第で数十~数百万円と幅があります。
証拠の有無や相手方の資力、捜査機関が動く可能性の有無・行程、当方の希望など、複数の要素が影響することになります。
性被害における示談書の記載内容として、どのような記載が適切なのかは事情次第であり、一様ではありません。
事情次第ですが、今後一切接触しないことや、被害内容や示談したこと自体を第三者に他言しないことなどを記載することがあります。分割払いとする場合は不払いの場合の期限の利益喪失に関する条項や、違約金等に関する条項が記載される例もあります。
連帯保証人を立てたり、担保をとったりするケースもありますし、法的に強力な効力のある公正証書を作成する場合もあります。
治療や精神的なカウンセリングが必要な場合は、治療などが終わらなければ損害額が確定しないことから、治療などの終了後に示談書が締結される場合もあります。
このように、記載事項として様々な要素があり、あなたの彼女のケースについて、いかなる内容が適切妥当なのかという判断は、お聞きする限りの情報では到底出来かねます。
些細な記載の違いで、法的には全く効果が違う場合があります。
正式な示談書を取り交わしてしまえば、例えその内容が意図せず彼女に不利な内容になっていたとしても、後から書き直してもらうことなどは極めて困難です。
なので、少なくとも正式な示談書を取り交わす前に、その内容について適正かどうか等を弁護士にチェックしてもらうことを強くお勧めします。