SNSの誹謗中傷、発信者の代わりにプロパイダ契約者が訴えられることがあるのですか?

SNSでの誹謗中傷について調べていた時に閲覧した匿名掲示板で、気になるレスを見つけました。
「プロパイダの契約者が父親だったから、発信者は父親に擦りつけて逃亡w」
「発信者の父親が訴えられてて笑う」
といった内容のものでした。

契約者が父親であっても、持ち主が子供であることは情報を調べれば明らかですし、誹謗中傷の投稿時間を見れば父親は仕事中であることも分かります。

質問です。
なぜ父親が訴えられるのですか?
父親が子供をかばう為に「自分が投稿した」などと言えばアリバイがあっても父親の犯行と認められるのですか?

質問です。
なぜ父親が訴えられるのですか?
→匿名の掲示板では、誹謗中傷された方は、誹謗中傷をした方についての情報はなく、発信者情報開示手続きをしてようやくプロバイダの契約者などの情報が出てきます。誹謗中傷された方としては、その情報しかないので、訴訟または訴訟外で、プロバイダの契約者に対して、請求をかけるほかありません。その反論によっては、請求先を変更することもあるでしょう。このような理由から、まず情報が出てきた親に対して請求されることはあります。
 なお、訴え提起をしたからといって、投稿した人が親であると認定されるわけではありません。訴訟は訴えた内容が正しいか審理する場所ですので、訴えた方と訴えられた方が主張立証を尽くした後に裁判所が認定するものです。したがって、親が訴えられたとしても、親がアリバイなどを適切に主張立証すれば投稿した人が親であると認定される可能性は低いと言えるでしょう。
 また子どもの年齢(およそ12歳以下)によっては、子どもに損害賠償義務が発生せず、子どもを監督する親に損害賠償義務が発生することもあります。したがって、子どもの年齢によっては、子供がしたことであっても親に責任が生じます。