ネットの書き込みに対する特定費用にかかった費用は裁判でどのくらい支払い命令が出ますか?
インターネット掲示板における違法な書き込みについて名誉棄損として告訴されています。処分はまだ出ていないのですが、相手方の弁護士から内容証明が届いており特定費用と慰謝料を合わせた解決金として145万円請求されています。特定費用を出捐した証拠書類を郵送してもらいましたが、内訳は以下の通りです。
・掲示板サイトに対するログの請求 120,000円
・プロバイダに対する発信者情報開示請求訴訟(着手金) 240,000円
・上記の訴訟に係る出張費2回分 66,000円
・発信者情報開示請求訴訟の成功報酬 365,258円
・示談交渉に係る着手金 32,000円
計 823,258円
145万円支払えば告訴を取り下げるとのことですが、拒否した場合、訴えられると思います。その場合、特定費用として支払い命令が下るのは、この場合、どのくらいの金額になるのでしょうか。裁判官によってまちまちらしいのですが、専門家の方のご意見を是非お聞かせください。示談交渉でこちらが提示する金額を考慮する目安にしたいです。
※書き込みの内容は「AとBが会社事務所で性行為をした」というもの一件です。どちらもフルネームで会社名も書かれています。
ご理解のとおり、発信者情報開示に要した弁護士費用について訴訟上認容される金額は現在それなりにバラツキがあります。
相手方の請求金額自体は妥当(同種事案において不相当に高額な費用や請求ではない)だと思います。
「示談交渉に係る着手金 32,000円」については認められないか、10%程度にとどまると思います。
会社としても、本件に関し真摯な謝罪があり、今後同様の書き込みをしないことを約束すれば支払われる金銭の額にはさして興味がない場合もあります。
謝罪文を差し入れ、支払金額としては100万円くらいを提示してみれば良いように思います。
示談交渉とはいうものの、当然に大幅な減額が可能なケースではありません。
ご回答ありがとうございます。示談交渉に係る着手金以外は全額支払い命令が下る可能性が高いというご意見ですね。参考になります。
私としては145万円支払うぐらいなら略式起訴で罰金を支払って裁判で争う方がましだと考えています。A(男)に特定されてから1年以上に渡って嫌がらせや恫喝、脅迫、誹謗中傷等を受けてきました。Aは自分の職場の人間や知人に言い触らしています。会社に「今から職場に乗り込む」と脅迫の電話を入れられ、私の社長と上司をひっぱりだされたこともありました。示談交渉中にも「回答の内容が気に食わない」という理由で職場に電話を入れるなどと脅迫されました。こちらも本当に頭に来てます。
145万円で示談した場合と、罰金を払って裁判した場合とでは金額的にどのくらい差が出るのか知りたいのです。お答え辛い質問だと思いますが司法統計上でもご経験上のお話でも何でも結構です。よろしくお願いいたします。
相手方が開示を受けた情報を元に、脅迫や会社への連絡を行っていることについては客観的な証拠を確保しておいてください。
すでに伝えているかもしれませんが、警察にもその旨は伝えてください。
具体的な事案次第ですのであまり意味のある案内ではありませんが、判決の場合は80~120万円くらいに落ち着くように思います。
示談ができなければ、名誉毀損の方はほぼ罰金刑が堅い(20~30万円)と思いますので、金銭的には示談するのも、訴訟に向かうのもあまり変わりありません。
訴訟の方が、弁護士費用や時間的コストが掛かること、罰金刑の前科が付くことも考えればメリットは少ないように思います。