メルカリで少額訴訟すると脅迫されました。

弁護士さん、ご相談です。
フリマアプリ メルカリを使用している時の事です。
ブランドバックを販売したのですが、別のアプリでも併売しておりました。メルカリで購入される前に完売してしまい、購入者へその旨をお伝えし取引キャンセルをお願いしました。
購入者はキャンセルに応じず
・他のアプリはどこで売ったのか?
・差額を支払うから譲って欲しい 等
何度も取引ができないことを伝えましたが応じてもらえませんでした。
併売はメルカリの規約上してはいけない為、こちらに非がありますが、取引ができないことを伝えると、

このまま商品支払いがなければ、弊社総務部、顧問弁護士から、単なる販売妨害に
該当するので、損害賠償請求「少額訴訟」いたします。地方裁判所へおいでいただくこととなります。
「少額訴訟」は、郵送で出来ますので弊社は簡単です。
メルカリより情報は頂いております。
〇〇クリーニング株式会社 代表取締役

とメッセージが来ました。
最初の文の 支払いがなければ…?は意味がわかりませんが、少額訴訟をすると言ってきています。
上記のことはメルカリ事務局へ相談しましたが、不安なのでこちらに相談させて頂きました。

弁護士さんにお聞きしたいのは
①このようなことで訴訟は起こせるのか
②支払いは全額購入者へ返金されるのに訴訟を起こされるのか
③少額訴訟はこれに当てはまるのか
④私はどのように対処したら良いか

以上を教えて頂きたいです。
よろしくお願いいたします。

弁護士さんにお聞きしたいのは
①このようなことで訴訟は起こせるのか
②支払いは全額購入者へ返金されるのに訴訟を起こされるのか
③少額訴訟はこれに当てはまるのか

→少額訴訟は、60万円以下の金銭請求についての訴訟ですので、ご相談内容の取引キャンセルで相手が何らかの損害を被ったというのでしたら、可能性としてはその損害賠償請求として少額訴訟は可能ではあります。
 全額返金される場合でも、例えばキャンセルされてことで転売利益が得られなかったなどの逸失利益を損害として請求することは考えられます。
 ただ士、少額訴訟は、確かに通常の訴訟と比べれば労力などはかかりませんが、手間が全くないわけではありませんので、上記の損害を回収するために少額訴訟を起こすという点については、疑問は感じます。

④私はどのように対処したら良いか
→実際に少額訴訟を起こした場合、ご自宅などに訴状が届きますので、訴状が届けば一度訴状を持って弁護士に相談されることをお勧めします。

ありがとうございます。よく分かりました。訴状が届けば、相談させて頂きます。

一般論として、過大な要求等について、相手が弁護士を持ち出してきた場合は、弁護士の氏名と登録番号を聞いた上で、日弁連の弁護士検索ページで実在するか確認し、仮に実在する場合であってもなりすましの可能性もあるので、日弁連の弁護士検索ページで表示された電話番号に当該事件を受任しているかどうか確認するようにしてください。弁護士に確認する際であっても、あなたの個人情報についてはできるだけ伏せる形の方が良いかと存じます。今回の場合でいえば、あなたの本名を名乗らなくともフリマアプリ上のアカウント名や事件の概要等を伝えれば十分事件を特定できるかと存じます。

ポイントは相手から聞いた弁護士の連絡先ではなりすましたニセ弁護士が応対する可能性があるので、必ずご自身で日弁連の弁護士検索ページで検索して表示された電話番号にかけて確認することです。

いずれにせよ、先方に対して個人情報を不用意に開示することはおすすめしません。弁護士に電話する際も基本的には非通知でかけて電話番号等は教えない方が良いかと存じます。