市販の英語教材を使用し、Youtube動画を作成する際の留意点

はじめまして。ぜひお力添えいただければ幸いです。
私はイラストレーター、CGデザイナーをしています。
この度、YouTubeで中学生〜高校生向けに、英単語・英文法を覚えるキャラクターアニメーションのショートムービーを作成しようと考えています。
『システム英単語』という市販の教材を元に、『システム英単語』に載っている構文、例文をそのまま使用したいと考えております。
(例:acknowledge the fact 事実を認める…など)
・上記に関しまして英文法や例文には著作権などはあるのでしょうか?
・教材を使用しながら動画を作成する際の留意点などをご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い致します。

・上記に関しまして英文法や例文には著作権などはあるのでしょうか?
>>英単語や熟語のレベルであれば著作権はありませんが、一文の例文となると個々に著作権が生じているという理解が通常です。

・教材を使用しながら動画を作成する際の留意点などをご教示いただけますと幸いです。
>>利用予定の教材の権利者から利用許諾を得るのが通常です。引用を正確にすることによって少しは問題を減らせますが、完全に解決できるわけではありません。
権利者が利用許諾をするとは考え難いですし、本来利用許諾なく利用できるものではありませんので、ご自身で一から例文を作成して頂く必要があるというのがベストです。

詳しくはお近くの法律事務所に直接お問い合わせされるのが良いかと思います。

一般的に英単語集については編集著作物として著作権が認められるかと存じますので、そのまま使うと著作権法違反のおそれがあります。そのまま使わずとも、例文の大半が重複しているようなケースは当該英単語集に依拠して作成されたことが推認しうるので、著作権法違反に問われる可能性が高くなるかと存じます。

他方、あなたが中高生にとって分かりやすいように英単語をご自身で取捨選択し、順番や例文を独自に考えて、たまたま取捨選択した英単語等が重複していたり、一部の例文等が重複していたりする等の程度であれば、著作権法違反の可能性は低くなります。

なお、通常英単語集で用いられているような凡庸な例文は一つ一つは創作的な表現とは認められないことが多いため、一文ごとに著作権が生じているというよりも、編集著作物として全体として著作物性が認められると解するのが一般的かと存じます。

一文ごとに著作物性が認められるのは、例文のひとつひとつが俳句に準じるような創作的な表現であるような例外的な場合のみです。

磯田 直也様、匿名A様、ご丁寧にご教示いただきありがとうございます。
お二方ともにベストアンサーをお送りしたいのですが、特に「編集著作物」という全体を通した著作権に抵触することが大変勉強になりましたため匿名A様にベストアンサーをお送り致します。
自身で取捨選択しながら例文を作成する方向で検討致します。
この度はありがとうございました。