数十万円の窃盗被害。以降動悸や不眠に悩まされ鬱病と診断。相手を訴えられますか。

近所に住む友人から、数年に渡って数十万円を盗まれていることがわかりました。刑事事件にもなりましたが、返済を受け示談も成立しています。
しかし、家が近所ということもあり、家を出るたびに会うのではないかと動悸がし、夜も眠れない日が続いています。体調が優れず、病院にいったところ、うつ病との診断を受けました。
ただ、普段からネガティブな性格なら治療ができるが、そうではない。このようになっているのは今の環境が問題だから、環境をかけなければ体調は改善しないと言われました。
私が引っ越すことを提案されました。
数年前に家を購入し、家族皆が気に入っている家です。
なぜ私が引っ越さなければならないのか、でも引っ越ししなければこのまま苦しみ続けるのか。相手が許せません。
加害者は私の苦しみなど知らず平然と近所で暮らしています。

このままだと、本当に薬を飲まなければいけなくなってしまうかもしれません。
治療費もかかります。何よりそのような病気とは今まで縁もなかったし、そうなるような人間ではないと思っていたのに、加害者のせいでうつ病なんてほんとうに許せません。

相手を訴えられますか。この地域から出て行って欲しいと要望できますか。それは脅しになりますか。
事件に関しての返済は受けていますが、この件で新たに慰謝料の請求はできますか。
よろしくお願いします。

いったん示談が成立している以上、追加の請求は原則として否定されます。

しかし、示談成立時にまったく予見できなかった後遺症が発生した場合には、後遺症の可能性が示談の前提になっていなかったとして、事後的な請求を認めたという極めて例外的なケースもあります。ですので可能性はゼロとは申し上げませんが、ご相談のケースでどうなるかはメンタルの先生がどのような診断書、意見書を書いてくれるかにもよるでしょう。
また、加害者の引越を求めることは、法律上の権利としては認められません。

追加の請求は厳しそうですね…。ありがとうございました。