当時独身だった不倫相手の奥様から連絡があり、誓約書に実印を押せと言われています。

今から7年程前に2年くらい、同僚と不倫関係になりました。私が既婚で相手は独身でした。関係を続けていた間に、相手には彼女ができ結婚をするのを機に関係を終わらせました。連絡も業務連絡以外することもなく、ここ2年は全く連絡を取っていません。しかし、先日共通の知人の事で連絡をとらないといけなくなり連絡をしたところ、奥様から2人の関係を結婚後に知った、もう二度と連絡をしてくるなと連絡があったので、連絡先も削除し関わらないと返信をしたのですが、私の家族を思って黙っていたのが馬鹿らしくなった、やったことの責任を取ってもらう、後悔しても取り戻せない物があることを想い知ればいい、誓約書を作るので実印と証明書を持ってくるようにと後日手紙が届きました。今は会社も違うし、相手と会う機会もないし連絡を取るつもりも全くないのですが、ここまでされないといけないのでしょうか。慰謝料請求された場合は払わないといけないのでしょうか?こちらも、もう二度とこちらに関わらないといった誓約書を作ってサインしてもらってもいいでしょうか。

相手が独身時代に関係をもったということですし、関係をもったのも今から5年以上も前なので、慰謝料の支払義務は負わないと考えます。

誓約書に署名押印する義務もありません。

まずご相談者さんのお立場で言えば、婚姻後の交際でないのであれば、基本的には相手方との関係では慰謝料云々の話にはならないと思われます。まず、相手方から何らかの請求はできるものではない、という理解でよろしいかと思います。

もっとも、相手方は、ご相談者さんの夫に過去の不倫をばらす、という構えを見せて何らかの誓約書を取ろうということかと思いますので、これが正当化ということですが、相手方が、ご相談者の夫にばらす、という脅しをかけることは法的には問題あることです。
それに、真に夫にばらせば、ご相談者の夫から相手方の夫への慰謝料請求にも発展しかねず、相手方にとってもメリットのあることではありません。
そういう意味で、相手方にとっても、感情的になってそのような行動をとることは得策ではありません。

とはいえ、心情面では、相手方がそのような行動に走ることはあり得ますので、ご相談者さんも夫にばらされてしまえば、(あとで相手方に何らかの請求ができるとしても)ご家庭内でのトラブルになってしまいます。

そのようなことを避けるためには、相手方の要求が法外なものでない限りは、相手方との間で、今後相手方の夫と連絡を取らない旨の誓約書を作成し、相手方からも相手方親族に本件をつてたり接触しない旨を同時に盛り込んでもらっておくことがディフェンスとしても有効なのではないかと思われます。

「結婚をするのを機に関係を終わらせました」ということであれば,慰謝料請求の根拠がないと思います。ただ,相手は何をしでかすかわかりません。貴方の夫に,過去の不倫関係を伝えることもあるかも知れません。そこで,誓約書の内容によっては,結んでおいた方がいい結果になる場合も有ります。先に,誓約書案をもらってから検討するというような対応をしたらいかがでしょうか。代理人を入れて話しをするというのもありえます。

理崎先生
辻村先生
峰岸先生
お忙しいところ、早々にご回答いただきありがとうございました。慰謝料の請求は発生しないとのことで、もし言われた場合は婚姻前のことなので請求の根拠がない事を伝えたいと思います。
また、先生方のアドバイスを参考に誓約書も内容を精査して、納得いかないのであれば検討すると返答したいと思います。
万が一、相手が今すぐサインをしないと主人にすべて話すと言った場合は、脅迫に当たるのでしょうか。その場合はどのように対処するのが得策でしょうか。本当に、何をしようとしているのか分からないので、怖いです。

>相手が今すぐサインをしないと主人にすべて話すと言った場合
最終的どう評価されるかは別として、相手方に慰謝料請求ができないという事情からも、脅迫にあたるとして対処することになろうかと思います。
このような場合、ご本人が対処されるよりも弁護士に対処してもらうほうが一般的には牽制が効いて危険な事態になりにくいように思います。

ご回答ありがとうございます。
分かりました。いろいろ分からない事だらけでしたので、相談して良かったです。ありがとうございました。