任意保険に未加入で起こした交通事故は弁護士さんに相談すべきか?
一昨日、私が四輪車、相手方が原付の二輪車で交通事故をしてしまいました。信号のない交差点で、道幅は同じ、私が交差点に進入しようと時速3〜4キロで進んでいた際に、右から来た原付と衝突し相手方は転倒。足を骨折されて手術を受けています。当時私は任意保険に未加入で、自賠責保険でまかなえる120万を超えるのではないかといわれています。相手方はまだ入院中で過失割合はまだ分かりませんが、相手方の保険会社と自分自身で交渉することになると言われて、どう話を進めていくのかわからない状態です。弁護士の先生に相談した方がいいのでしょうか。
相手方との交渉は怪我の治療が終わって賠償額を確定させるまで、かなり長期間続くことになります。また、怪我の程度や過失割合、後遺障害の程度により、120万円をこえる賠償になる可能性もあり、これを超えた分はご自身で負担する必要がでてきます。
今すぐでもいいですが、遅くとも相手方から賠償の具体的な金額の話が出てきた時点や、何等かの書面にサインするよう求められた時点では、さくらさんの不利にならないよう、一度弁護士に相談されるべきです。依頼されるかどうかは相談をふまえて判断されればよいでしょう。
一般論として、信号がなく同幅員の交差点での出会い頭事故の場合、その過失相殺率は左方四輪車:右方単車=50:50が基本割合とされ、ここからの修正の有無が問題となります。
上記の過失相殺率を一つの参考に、左方優先といってもそれほど強い話でもなく、双方車両ともに一定程度の落ち度が認められるのだとお考え下さい。
その上で、民事上の賠償の関係で言えば、骨折し入院や手術まですれば治療関係費だけで相当高額になるのが通常ですから、過失相殺の問題を考慮してもなお、自賠責の保険金額を超えた請求が相手方からなされる可能性が高いです(ただし実際に請求が来るのは相当先のことでしょう。)。
刑事事件については、左方四輪車側の落ち度も決して小さくないことからすると、被害者の怪我も決して軽くなく、略式起訴され罰金刑となる可能性も否定できません(起訴猶予の可能性ももちろんありますが。)。
以上のとおり、民事刑事ともに楽観視できる状況でないことは確かです。
ただ、特に民事上の問題についていえば、相手方(任意保険会社)とのやりとりは面倒ですが、絶対に弁護士に依頼しなければ対応できないとまでは言えません。
早期に実際に弁護士に直接連絡等して相談し、より詳しい話をした上で依頼するかどうかも含め助言を仰ぐのも一つです。