親族による婚姻への不当な介入・不当な公的書類要求に関するご相談
【相談の概要】
現在、59歳の婚約者との結婚を予定しており、11月に婚姻届を提出する方向で準備を進めています。
彼は脳性麻痺による障害があり、私は彼の生活を支えるための準備や介護サービスの調整なども進めてきました。2人には明確な結婚の意志があり夫婦という法律婚をします。
しかし、彼の親族(母方の叔父や従姉妹)に結婚の挨拶をしたところ、最初から「2人の結婚は認めない」と告げられました。
私は誠意を示すため、自分の住民票を提示しましたが、さらに私の家族全員の情報が記載された「戸籍謄本」を提出するよう強く求められています。
【背景にある問題】
実は、彼の父親が今年4月に亡くなっており、来月(11月)に遺産相続の手続きが最終段階を迎えます。手続きは遺言書通りに進んでおり、その場には叔父も同席していました。
親族は私が「遺産目的」で彼に近づいたと完全に決めつけており、私達に対して婚姻届を出さない「事実婚(事実婚であれば私に相続権が発生しないため)」を強く勧めてきています。
今回、親族から執拗に私の戸籍謄本の提出を求められたり、結婚を強く反対されている背景には、この来月確定する遺産相続が深く絡んでいるものと思われます。
【現在の状況】
彼自身は最初、「叔父さんに見せれば落ち着くから」と叔父さんの顔色ばかりを伺い、「戸籍謄本」の極めて重要な個人情報が記載された公的書類の重要性を理解していなかったのでその意味を教え彼に提出しない旨を伝えてもらい、彼は従姉妹に対して「自分の意志で結婚する」とLINEで明確に宣言いたしました。しかし、親族側が今後さらにエスカレートした要求や妨害をしてくるのではないかと強い圧力を感じています。
【ご相談したい点】
1. 今後、親族から直接の接触や不当な要求(戸籍の催促など)を止めさせるためにはどのような対策が必要なのか。
2. 11月の入籍に向け、親族からの妨害(勝手な書類提出の阻止など)を防ぐための法的な自衛策(不受理申出の活用など)についてアドバイスをいただきたいです。
3. 今回のような「遺産相続絡みの親族によるハラスメント」に対して、どのような対応をとるのが適切かご教示いただきたいです。
何卒よろしくお願いいたします。
憲法24条1項に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」すると書いてあるとおり、法的にみれば、婚約者さんとあなたの二人の意思が一致しさえすれば法律婚は可能です。ですのでご質問2については、そもそも親族がどこにどんな書類を出そうが法律婚は可能だというお答えになります。
また、婚約者の親族による不当要求を阻止する法的な手段があるかといえばなかなか難しく(ご質問1)、仮処分申立のような強硬かつ著しくハードルの高い手続しか当てはまりません。
ご質問3とも関連しますが、家庭裁判所での親族関係調整調停などの手続こそ用意されていますが、どの程度効果的かも判然としません。とはいえ裁判所での話し合いとなれば態度が変わる可能性はありますので、横やりが止まない場合には調停を申し立てるほかないように思います。