不動産トラブルで会社に黙ってお客様と勝手に示談するのはそんなにいけないことですか

不動産屋の賃貸営業で働いている友人が、欠陥のある賃貸を紹介してしまいました。その前に管理物件でトラブルがありお客様に迷惑をかけたのに、再び同じようなミスをしたそうです。引っ越し費用は大家さんが出してくれたようですが、仲介をした友人も半分支払ったそうです。

友人は自分が責任を持つことをお客様に伝え、会社がクビになりかねないから自分に責任を持たせてほしいと頼んだそうです。お客様は立て続けの引っ越しでストレスが溜まっており、会社や大家と争う姿勢でしたが、友人の立場も理解できるとして、和解に応じたそうです。

友人はクレカや現金で物品や現金をお客様に渡し、それを持って和解示談としたそうです。友人もお金がある人ではないため、数ヶ月にわたり頑張ったようです。

ところがそのことが会社にバレてしまったのと、お客様のために仕事の合間に次の物件探しをしたり、会社の車で案内をしたりしていたそうです。

個人的なことに社用車を使ったことや、業務に支障をきたしていたこと、それから勝手に対応をしていたことなどを理由に、解雇になるかもしれないという状況だそうです。

友人のように、会社を通した契約でトラブルがあり、個人で勝手に対応や示談をしてしまうことは、そんなにいけないことですか?

社用車を使って、知り合いを送ったり、知り合いの家を探しに行くのは、それが会社の案件ではないならば、違法なのですか?

友人が勝手に示談し事を進めていたようですが、仮にその事で今後お客様とトラブルがあっても、会社は助けることはないと言われたそうです。パワハラじゃないんですか?

> 友人のように、会社を通した契約でトラブルがあり、個人で勝手に対応や示談をしてしまうことは、そんなにいけないことですか?

いけないことです。
会社の業務として従業員の過失でお客に損害を与えた場合、本来責任を負うのは会社であり(使用者責任)、従業員としては、雇用契約上の義務として、営業において問題が生じた場合には会社へすみやかに報告し、会社の判断と指示のもとで対応する必要があります。特に、従業員本人としては責任を感じているとしても、会社の立場からみれば会社には法的責任がない、あるいは法的責任は軽微である、さらには今回友人が行ったよりも適切な対応ができたという可能性はありますので、会社からみれば、金額等の条件を含めて勝手に従業員が話を進めてしまうことは、貴殿が想像しているよりもはるかに大きな問題です。
しかも、従業員が勝手にお客と和解したとしても、その効力は会社との間で責任を免除するという法的効力までは生じないため、後日、会社に対する損害賠償請求その他のリスクが生じることを完全に排除できません。
社員が自身の不祥事をもみ消すという行為は服務規程違反であり、会社の対外的信用にも関わる(これを容認すると、その会社は従業員個人による賠償を容認しているかのようなイメージが付く)ので、懲戒解雇が妥当かどうかはともかく、誠実に業務に従事している他の従業員へ会社の姿勢を示すうえでも、相当程度に重い処分(諭旨免職など)が課されてもおかしくありません。

> 社用車を使って、知り合いを送ったり、知り合いの家を探しに行くのは、それが会社の案件ではないならば、違法なのですか?

自動車の私的利用は就業規則に違反するだけでなく、自動車を無断で持ち出した、あるいは本来自分で負担すべきガソリン代や自動車の使用利益等を免れた、という意味で窃盗や詐欺等の懸念も生じます。少なくとも、労働契約上の債務不履行(服務規程違反)には該当すると思います。

> 友人が勝手に示談し事を進めていたようですが、仮にその事で今後お客様とトラブルがあっても、会社は助けることはないと言われたそうです。パワハラじゃないんですか?

本来はお客と会社が話し合うべき場面ですが、勝手に従業員が進めた話を助ける義務まではないという評価はあり得ます。ハラスメントとは状況が異なるように思われます。