相続物件の劣化による価格交渉の是非と対応策について
◆相続で揉めている物件について
・両親同士が長いお付き合いがあり、家を建てた時(今は他界されている)に1階を店舗にするからと声をかけてくれた
・以降、30年間、1階店舗を借りている(賃料支払いは遅れたことはない)
・他界された方の子供(兄妹)が、この物件の相続で揉め始めた(名義は亡くなったお母様)
・売りに出すと、妹が弁護士を立て兄側も立てている。
・それであればと、私が購入すると申し出たが、当事者の妹夫婦が提示した価格に納得がいかず、一般入札となった
・私の両親は、友人夫婦が他界してから、ずっとこの家の管理をしてきた事実がある(空気を入れ替え、仏壇を守り、敷地内の木々の伐採等を何年もしてきた。30年、兄妹は家の管理を一切しておらず、妹に関しては来たこともない)それも踏まえての価格設定だった
・そんな中、家を管理していない為、屋根に亀裂と穴があき、住居スペースの2階の部屋が完全に水没(天井が落ちた)水が回りキッチンの天井もはがれ落ちた。水没した部屋の真下にある1階トイレもみずびたし(廊下まで2階の水がトイレから流れていた)
・売主なら当然、修繕工事はすべきであり、その対応はしてもらうことにはなっているが、弁護士からは価格は家が崩壊する前と同じと告げられた
修繕した所で、崩壊した事実はある訳で、価格を下げて入札する事は当然の事だと思っています。1階が店舗であり(店舗は継続&賃料も継続が条件)、現状をそのまま売りに出している(家の中は住んでいた荷物や家具がそのまま残っている)ため、全てを対応しなくてはいけないので、誰も入札に参加していない状況です。
入札にも関わらず、価格を下げることを拒む、そもそも出してくれた価格なら即決すると先方の妹側が言っているそうですが、それはおかしいと思っています。
もう半年も揉めており、弁護士も恐らく早く終わらせたい気持ちが強いのと、妹側が異常なので(全く話にならず、平行線のまま)面倒になってきたのでは…?と推測しています。
こういった状況で、買い手側が価格を下げる事は、おかしいでしょうか?
弁護士の見解も納得出来ないですし(私が弁護士を立てているわけではないので、見解はわかりませんが…)これは一般的な考え方なのでしょうか?
普通に考えて、買おうとしていたものが壊れて直したから価格は下げないという思考は通用しないと思っております。
もちろん、修繕費用はその兄妹持ちです。これは当然だと思います。どう考えてもおかしいと思うので、これから私がどのような動きをすれば良いのかアドバイスをいただけますと幸いです。
ご相談の内容を拝見する限り、建物に大規模な雨漏りや天井の崩落が発生したことを理由に、購入希望価格の引下げを求めることは、十分合理的な考え方だと思います。
特に、今回のように2階部分が水浸しとなり、天井が崩落するほどの被害が生じた場合、表面的な修繕が行われても、柱や梁の腐食、カビの発生など、建物内部に問題が残る可能性があります。そのため、修繕後であっても、建物の状態を踏まえて価格を再検討することには合理的な理由があります。
もっとも、不動産の売買価格は、基本的に売主と買主の合意によって決まるため、売主に必ず値下げに応じる義務があるわけではありません。
今後の対応としては、まず建築士等の専門家に建物の損傷状況を調査してもらい、修繕後も残る不具合の可能性や追加工事の必要性を確認することをお勧めします。その結果や残置物の撤去費用などを踏まえ、合理的な購入希望価格を算定し、書面で価格交渉を行う方法が考えられます。
また、本件では、30年間にわたり1階店舗を賃借しているという点も重要です。建物が第三者に売却された場合でも、原則として賃借権は新所有者に主張できるため、購入できなかったからといって直ちに退去する必要はありません。
さらに、賃貸人には原則として建物の修繕義務があり(民法606条)、漏水によって店舗の使用に支障が生じている場合には、賃料減額や損害賠償を検討できる可能性もあります。
ご両親が長年建物を管理してきた事情も交渉材料にはなりますが、それだけで値下げを請求できるわけではありません。
したがって、相手方の提示価格に納得できないのであれば、無理に購入を進めず、建物の客観的な評価額を明らかにした上で価格交渉を行うとともに、賃借人としての権利を確保していくことが重要だと考えます。
北里先生、ありがとうございました。
お家騒動に巻き込まれ、振り回されている状況の中、精神的なものがすり減り疲弊しておりました。私も先生と同様の考えのもと対応していきたいと思います。この度は、ありがとうございました。
どう考えてもおかしいと思うので、
これから私がどのような動きをすれば良いのかアドバイスをいただけますと幸いです。
一般入札(あなた以外からの買い希望を募る)で買い希望者が現れないということで、価格も下げないということですと今のままでは誰も買い取ることはなく、任意の話し合いで、売って代金を分けるという方法では、
解決しないと思われます。
調停を申し立て、不動産の鑑定をして、鑑定した価格で、
あなたが買い取れるのであれば買い取る(代償分割と言います)のがよいと思います。
鑑定した評価額が高すぎてあなたが買い取れないのであれば、
競売で売却し売却代金を分ける(「換価分割」と言います)
方法を取ればよいと思います。
弁護士に面談で詳しい事情を話して相談されたら良いと思います。
高島先生
アドバイス、ありがとうございます。
本当に入札とは…?と思っております。
最低価格は設けられていない入札でしたので、崩壊する前であれば私が出した価格で問題ないと考えておりました。その後、屋根よ劣化や亀裂によって住居スペースの崩壊等、それに伴う黒カビが発生しておりました。天井が落ちている状況です。
私は相続の当事者ではありませんが、先方のそれぞれの弁護士の方が疲れてきている感は否めないとは感じています。
恐らく、妹側と話をしても堂々巡りで埒が明かない為、こちらに妥協してもらいたいのでは…?という私の推測です。
ただ、弁護士経由で動いてくださっている不動産会社の方が、かなり頑張ってくださっているので、本当に救われている状況です。
今後、これ以上の理不尽な事が続くようであれば、当方も弁護士の方へ相談を検討していく必要があると考えております。