上司からの高額借金問題、返済金額の確認と法的対応は?

交際している彼氏が、約6年前から勤務先の上司(課長)から多額のお金を借りており、現在も返済を続けています。

彼氏の話によると、借金のきっかけは約6年前、飲み会後のギャンブル等による金銭問題だったそうです。正確にいくら借りたかは覚えていないそうですが、500万円未満であることは間違いないと言っています。毎月6万円程度と、賞与時に約60万円を年2回返済してきたとのことです。

しかし、その後も課長から無理やり賭け事をさせられ追加でお金を借りた、または課長から「ペナルティ代として返済額100万円上乗せすると言われたことが何度かあり、現在課長から提示されている残額は約450万円とのことです。

これまでの返済額を私が計算すると、当初借りたと言っていた金額を大きく上回っているように感じます。一方で、彼氏本人も「正確にいくら借りたのか分からない」「最初の借入額は500万円ではない」と話しており、現在の正確な残債や、これまでの返済総額も明確になっていません。

彼氏から「何らかの借用書のような書類を課長が持っている」と聞きました。ただし、彼氏本人もその書類を手元に持っておらず、私も内容を確認できていません。

彼氏は「結婚したら残りの借金を帳消しにしてもらえる(贈与のような形になる)」と課長から言われたことがあると言っていますが、そのような話を裏付ける書面はなく、私としては本当にそのような約束があるのかも分かりません。

さらに、彼氏は課長との関係や、返済を止めた場合にさらに金額を上乗せされることを非常に恐れており、課長に直接確認したり、会社を辞めたり、弁護士に相談したりすることにも強く抵抗しています。

最近、この件を彼氏の両親にも相談しました。両親も非常に驚いており、弁護士に相談して、これまでの返済額や現在の債務額などを確認した方がよいのではないかという話になっています。一方、彼氏本人は弁護士を介入させることや会社を辞めることを非常に怖がっており、話が進んでいない状況です。

また、彼氏には現在、上記とは別に消費者金融から約50万円の借入があり、最近の交通事故による修理費として約30万円程度の支払いも発生しています。そのため、現在の金銭状況もかなり厳しい状態です。

【相談したいこと】

① これまでに返済した金額が、当初の借入額を大きく上回っている可能性がある場合、課長に対して返済額や残債の根拠を開示してもらうことはできるのでしょうか。

② 借用書などの書類が課長側にある場合、その内容を確認する方法はありますか。

③ 「結婚したら借金を帳消しにする」という口頭の約束に法的な意味があるのか、またそれを確認する方法はありますか。

④彼氏本人が強く怖がっており、自分から課長に話をすることが難しい場合、家族や交際相手である私が弁護士に相談することは可能でしょうか。弁護士さんに介入してもらう場合、彼氏と上司を一切関わらせずに問題解決することは可能か、そのまま会社を辞めることができるかまた、本人の同意がなければ弁護士が対応できない範囲についても知りたいです。

⑤今後、課長からさらに返済額を増やされたり、不利益を受けたりすることを防ぐために、現時点でしておくべきことがあれば教えていただきたいです。

現在、彼氏本人も両親も混乱しており、まずは現在の債務額が本当に正しいのか、これまでの返済額に問題がないのかを専門家に確認したいと考えています。

長文になってしまい申し訳ありませんが、今後どのように対応するのが適切か、ご助言いただけますと幸いです。

ご相談内容を拝見しました。

まず最も重要なのは、「現在450万円の借金がある」という上司の説明を、そのまま正しいものとして考えないことです。

お話では、約6年間、毎月6万円程度に加え、賞与時に年2回各60万円程度を返済してきたとのことです。単純計算でも相当額を支払っていることになります。一方で、当初いくら借りたのか、途中でいくら追加で借りたのか、利息をどのように計算しているのか、「ペナルティ100万円」の法的根拠は何なのかが全く分かりません。

したがって、最初に行うべきことは「借金をどう返すか」ではなく、「そもそも現在いくらの債務が存在するのか」を確定することです。

①返済額・残債について

まず、過去6年間の銀行口座、振込履歴、給与・賞与の記録、LINEやメールなどを可能な限り集めて、「いつ、いくら借りたのか」「いつ、いくら返したのか」を一覧にする必要があります。

特に「ペナルティとして100万円上乗せする」という部分は、そのように言われただけで当然に100万円の債務が発生するわけではありません。その法的根拠を確認する必要があります。

②借用書について

上司が借用書を持っているのであれば、その内容は非常に重要です。

元金、利率、返済方法、遅延損害金、作成日、追加借入れの記載などを確認する必要があります。

本人から上司に写しの交付を求めることも考えられますし、本人が直接対応することを恐れているのであれば、弁護士に依頼して、弁護士から債権額の根拠や契約書類等の提示を求める方法も考えられます。

まずは「上司が450万円と言っているから450万円」という状態から抜け出すことが重要です。

「結婚したら帳消し」について

口頭の約束だから全く意味がない、とは限りませんが、最大の問題は「そのような約束があったことを証明できるか」です。

LINE、メール、録音等がなければ、後になって上司から「そんなことは言っていない」と否定される可能性があります。

また、この話は少し気になります。「結婚」とは誰との結婚を意味するのか、なぜ結婚すれば数百万円もの債務を免除するのかなど、経緯を含めて詳しく確認する必要があります。

④あなたやご両親からの相談について

あなたやご両親が「こういう状況なのですが、どうしたらよいでしょうか」と弁護士に相談すること自体は可能です。

しかし、借金をしているのは彼氏本人です。弁護士が本人の代理人として上司と交渉したり、債務額を争ったりするには、原則として本人から依頼を受ける必要があります。

本人が弁護士への依頼を拒否している状態で、交際相手や両親の判断だけで弁護士が本人の代理人になることはできません。

逆に本人が依頼するのであれば、弁護士を窓口として「今後の連絡は代理人にしてください」と上司に伝え、本人が直接金銭の話をしなくて済むようにすることは検討できます。

退職についても、借金があることと会社を退職できるかどうかは基本的に別問題です。「借金があるから退職できない」ということにはなりません。

⑤今すぐしておくこと

まず、新たな借用書・念書・債務承認書などには、内容を確認せず署名しないことです。「残額450万円を認めます」といった書面に署名してしまうと、後から争う際に大きな問題になります。

そして、銀行の取引履歴、LINE・メール、借入れや返済についてのメモ、給与・賞与の資料などを消さずに保存してください。

今回のケースでは、単なる「借金相談」と考えない方がよいと思います。

上司と部下という関係の中で、賭け事をさせられた、ペナルティとして100万円を上乗せされた、本人が非常に恐れているという事情が事実であれば、その経緯自体も詳しく確認する必要があります。

まず弁護士に資料を持参して相談し、「実際にいくら借り、いくら返し、現在いくら残っているのか」を一から整理することをお勧めします。