副業詐欺にあってしまいました

相談内容】副業詐欺で300万円を銀行振込(個人名義口座)で騙し取られました。被害日は9月6日で、翌日に#9110から警察へ行き、相手の「auじぶん銀行」の口座を凍結してもらいました。現在、消費者センターを通じて業者から「10%(30万)を引いた270万円なら返す」と提示されていますが、納得がいきません。口座凍結を盾に、弁護士の先生から相手に「300万円全額一括返金」を迫っていただきたいです。着手金を抑えて依頼できるプランはありますか?

本件は、特殊詐欺というよりは悪徳商法の事案ではないかと推測されますが、率直にいえば、「10%(30万)を引いた270万円なら返す」という提案が「270万円をすみやかに一括で支払う」という提案で、かつそれが履行される見込みが高いのであれば、あくまで経済的合理性を優先して考えるなら、全額返金よりも相手方の提案を受け入れる方が合理的な判断であるとも思われます。
この種の事案では、全額返金を実現するためには訴訟で判決を得るという選択肢しかない(裁判上あるいは裁判外の和解交渉の局面では全額返金を実現するのが難しい)ことも多いように思われます。仮に判決を得たとしても、相手方が任意で支払ってこないことがしばしばあり、強制執行も視野に入れる必要がありますが、訴訟及び強制執行のために必要な弁護士費用は勝訴額の1割を超えることも想定されるため、例えば270万円を一括で支払うという和解提案であれば、その方が早期解決かつ経済的、という判断もあり得るのです。
一方、270万円を分割払いといった提案内容である場合は、裁判所へ提訴して債務名義を取得した方が有利であるため(さらにいえば、和解内容も300万円の支払義務を認めさせた上で、270万円の分割金を延滞なく支払った場合に残額を免除し、期限の利益喪失条項を発動させる場合には300万円を基準に残金の一括支払義務を発生させるのがベター)、訴訟提起という選択肢がお勧めになります。
弁護士費用は自由化されていますので、弁護士へ直接ご相談ください(ただし、この種の事案では回収可能性が問題になることも多いため着手金を低廉にというのは難しいことは少なくないことはご理解ください)。