イラスト依頼での返金要求、契約書サインの必要性は?

イラストレーターに依頼して完成した絵が手描きではなく、AIトレスだったかもしれません。
 
最終確認として見せてもらった確認用のデータがクオリティの高い部分と低い部分の差がありすぎたので「AIトレスをしていない、手描きである証明として統合していないPSDデータを送ってもらえませんか?」と伝えたところ、頑なに拒否されました。
 
前払いで支払いも終わっています。

キャンセル希望であれば今回のやりとりを口外しないという契約書にサインしなければ返金しないと言われました。
 
これは契約書にサインしなければ1円も返金してもらえないのでしょうか?

契約の内容としてAI利用についてどのようなものになっていたかによって、そもそも相談者様の返金の要求が可能かどうかが変わってくるものと考えられます。
AI利用について特段の合意がなければ、相手方が提示した内容で新しく合意しないかぎり返金をしてもらうことは困難であると考えます。

返金の可否に加え、提示された契約書にサインすると、どのような義務を負うのかも確認する必要があります。

口外禁止を条件とする返金の提案自体は、直ちに違法とはいえません。ただし、返金額・期限、口外禁止の範囲、違反時の違約金などを確認すべきです。弁護士等への相談に必要な開示については、禁止の対象から除外するよう求めることが考えられます。

なお、AI利用について明示的な合意がなくても、依頼時の説明や約束した品質等によっては、契約違反が問題となる場合があります。AI利用の合意の有無だけで返金の可否が決まるものではありませんので、署名前に、依頼時のやり取りと提示された契約書を弁護士に確認してもらうことをお勧めします。