不同意性交の嫌疑がかかっており、真剣に相談です。複数人の意見が聞きたいです。

【相談の背景】
1.5年ほど前の事件で警察から不同意性交の被疑で任意同行を受けました。

・会社の部下の関係。関係性は良好だった
・いままでは男女の関係などないが、関係性は良好であり仲が良い
・アルコールが入っている状態で事件は起こった
・DNAや防犯カメラの証拠は一切なし(事件から相当時間経過しており、刑事からも防犯カメラはなかったと言われました)
・部下は会社の相談窓口に事件後まもなく通報している
・その場で家族や友人に相談はないが、後日相談している証拠があるかは不明。とりあえず会社にだけすぐに通報している事実はある
・その後数ヶ月後に弁護士に依頼し、代理人弁護士経由で700万円超の高額な示談をふっかけてきている→これには応じていない
・その示談も断ったことで、そこから警察に被害届を出したと思われる(事件から半年以上経過後)
・その1年後に警察からの取り調べをわたしは受けたという流れ。つまり事件発生からは1.5年後。今後送致はされるそうです。
・被害者は、寝ている間に、かつアルコールがはいっていて意識不明瞭の中カラオケ店でキスや陰部に指をいれられるなどしたと供述
・私は相手は起きていたし、意識もはっきりある。タクシー代も渡すやりとりや会話もしているし、酔って潰れた友人の介抱も一緒にしていた。酔って酩酊でもなく寝てもいない。また頬にキスを被害者からしてきて、その後ディープキス、乳首を触る、下着越しに陰部を触ったと主張
・事件後のラインで昨日はごめんなさい、今日は○○をする予定ですなど普通の会話をしている
・被害者は現在普通に仕事を続けている(PTSDなどにより職場復帰困難などになっていない)

まとめると論点としては、
・人間関係のある上司と部下
・アルコールは入っている
・防犯カメラやDNAなど客観証拠はなく、被害者、被疑者の証言のみの証拠
・その証言が上述の通り食い違っている
・事件後の普通のやり取りラインはあるが、「気持ちよかった、昨日はありがとう、またしたい」など決定的な同意のやり取りまではない

【質問1】
このような防犯カメラやDNAなど客観証拠がない中で、起訴はありえるのでしょうか?
ありえるとは思いますが、可能性として不起訴の方が高いと思いますか?

【質問2】
現時点で弁護士依頼するメリットはありますか?検察の取り調べを受け、検察官に相談しながら選任しようと思ってます。現在依頼しても特にできることもないような気もします。意見書を出せるなど有効な手なのですか?

【質問3】
どちらの証言が信憑性があるかが論点になると思いますが、第三者供述なし(その場で見ている人いない)中で、会社の通報窓口に相談している、警察相談は半年後、という観点からだけで、被疑者の供述は嘘で、被害者の供述が本当だと思われる。という判決などありえますか?

【1 起訴・不起訴の可能性について】

防犯カメラやDNAなどの客観的証拠がないからといって、当然に不起訴になるわけではありません。被害を申告している方の供述を中心に捜査が進み、その供述が信用できると判断されれば、起訴される可能性もあります。

本件では、事件後のLINEの内容、警察への申告に至るまでの経緯、示談交渉の内容や金額など、供述の信用性を検討するうえで重要と思われる事情が複数あります。

そのため、現時点で起訴の見通しを断定することはできませんが、これらの事情や証拠を適切に整理して検察官に伝えることで、不起訴を求めていく余地はある事案と思われます。

【2 現時点で弁護士に依頼するメリットについて】

この種の事件では、検察官の取調べを受ける前の段階から弁護士に相談・依頼する意味は比較的大きいです。

特に、供述内容そのものが重要な証拠となるため、取調べでどのように説明するか、供述調書の内容に問題がないかなどについて、事前に十分な準備をしておく必要があります。

また、弁護士から検察官に対し、LINE等の客観資料やこれまでの経緯を整理したうえで、不起訴処分を求める意見書を提出することも考えられます。

どの事情をどのように主張すべきかは、実際のLINE、示談交渉の記録、警察でこれまで何を話しているかなどを確認したうえで判断する必要があります。

【3 被害を申告している方の供述だけで有罪になる可能性について】

客観的証拠が乏しい場合でも、供述が信用できると判断されれば、有罪となる可能性はあります。

一方で、供述の信用性については、事件前後のやり取り、供述内容の一貫性、申告に至った経緯、客観的な事実との整合性などを総合的に検討することになります。

本件の「翌日のLINE」「被害申告までの期間」「700万円を超える示談金の提示・交渉経緯」などは、少なくとも弁護側から詳しく検討すべき重要な事情です。ただし、それだけで直ちに相手方の供述が虚偽であると判断されるわけではありません。

本件は、弁護側から検討・主張すべき材料は相応にあるように思われます。

検察官の取調べや処分が進んでからでは対応できる範囲が狭くなることもありますので、可能であれば資料を一度確認したうえで、今後の取調べ対応や不起訴に向けた弁護活動について具体的に検討されることをお勧めします。

警察の取り調べはすべて終了しており、もう調書にサイン済みです。
その中では不利になるようなことは言ってない認識ですが、どうしても被害者との供述は一致しておりません。

このあと1〜3ヶ月程度で検察官の取り調べだと思います。
この取り調べでは概ね意見は変えられないし、変えない方がいい認識です。
そのうえで、弁護士から意見書を出していただくことにより不起訴の確率はそんなに上がるものなのでしょうか?

意見書を提出したからといって、必ず不起訴になる、あるいは不起訴の可能性が大幅に上がるとまでは言えません。最終的には、証拠関係や担当する検察官の判断にも左右されます。

もっとも、被疑者と被害者の供述が食い違っている事件では、双方の供述の信用性や客観的な状況を整理し、弁護人から不起訴とすべき理由を具体的に示すことには一定の意味があります。

私自身、意見書を提出したことで処分判断に一定の影響があったのではないかと実感したケースもあります。

そのため、本件でも、証拠関係を踏まえた意見書を提出することは検討する価値があると思います。

【質問1】
防犯カメラやDNAが一番重要な事件のようには見受けられません。
「私は相手は起きていたし、意識もはっきりある。タクシー代も渡すやりとりや会話もしているし、酔って潰れた友人の介抱も一緒にしていた。酔って酩酊でもなく寝てもいない。また頬にキスを被害者からしてきて、その後ディープキス、乳首を触る、下着越しに陰部を触ったと主張」ということですから、性的接触があったことは、双方一致しており、飲酒していたことも一致しています。後は意識不明瞭だったか否か、その認識があったかですが、それは、被害者の供述が飲酒量等で裏付けられる可能性もあります。
また、被害者が、すぐに警察に相談していることから、当初から「被害に遭った」という意識があり、もしかすると、LINE等で、友人や家族に相談した形跡もあるかもしれません。
したがって、お書きになられた内容だけでは、可能性として、不起訴の方が高いとは言えません。

【質問2】
弁護士に依頼するメリットは大きいです。
起訴・不起訴の見通しについて、検事に聞いたとき、被疑者本人と弁護人とでは、検事の言うことから処分の見通しを判断する能力に差があります。
起訴見込みが高いとなれば、示談を試みることも検討しなければなりませんし、その際、被害者と直接接触するわけにはいかないでしょうから、弁護人が必要になります。
検察の取り調べを受ける際の注意点や、そもそも供述するかどうかという点も含めて、方針を立てる必要があります。
警察官と起訴するかどうかを判断する検察官では、取り調べの際の注目点も異なることがあるため、警察の取り調べで一通り喋っていても、弁護士と打ち合わせることに意味がないわけではありません。

【質問3】
「会社の通報窓口に相談している」、「警察相談は半年後」という観点から「だけ」で、被疑者の供述は嘘で、被害者の供述が本当だと思われるという判決は、あまり考えられませんが、そもそも、それ「だけ」が判断材料となるわけではありません。「会社へ相談した時点の供述内容と、警察への供述内容が完全に一致しており、被害者の供述は長期にわたって一貫している」とか、友人に相談した痕跡、婦人科を受診した診断書、飲酒した量に関する友人の証言等、供述の信用性が補強されれば、被害者供述による有罪はあり得ます。

田中さん

飲酒量について、1件目に居酒屋と2件目にカラオケにいきました。1件目の居酒屋については頼んだお酒の量はレシート等からわからないようになっていました。
その後は被害者の供述でもカラオケ店まで自分の足で行ったという点は一致しています。
またカラオケ店のレシートは客観証拠としてあるものの、刑事からの話では、打刻されたお酒は飲み放題のため結構適当につけていて不正確という店員さんの証言があるようです。

この場合、飲酒量は何をもって測るのでしょうか?

また被害者はすぐに警察には相談していません。会社の社内通報窓口です。
その後示談を数ヶ月後に試み、それがダメだとわかると(私が拒否)、事件の半年後以上経過後に警察相談です。

友人や家族に相談しているかどうかまではわかりません。

質問2に関連して、
その場合起訴となる流れになってきてから示談交渉では遅いですか?(現時点で示談をしようとは考えてません)
その場合弁護士に依頼も検察取り調べを受けた後に初めて検討という流れになるかなとも思いますが、この辺の見解いかがでしょうか?

婦人科を受診した診断書は相手にはないと考えてます。ない前提でお願いします。
また友人は早くから離席が多く、飲酒量はわかっていません。

文字数制限があるので、飲酒量の証明という話よりも、重要なことだけ、お伝えします。

 確かに、刑事事件は、弁護士に依頼しなくても、不起訴になることはあります。
 しかし、被害者の証言内容や証拠は、捜査段階で開示されないので、究極的には、どうなるか分かりません。
 経験による予測はできますが、そもそもの証拠が見れない以上、それにも限界があります。
 
 物事に対処するのに、時間が多くあった方が、「より有利」に対応できるのは、一般論として、理解いただけると思います
 たとえば、起訴される可能性を感じたら、示談に動くということですが、それは、その時、すぐ決断できることなのでしょうか?
 決断したとして、700万円超で示談を申し入れるのでしょうか。それとも減額交渉をするのでしょうか。
 仮に、減額できなかったら、700万円超を支払ってでも示談する方針でしょうか。それとも、示談を諦めて、起訴を受け入れるのでしょうか。
 また、示談するのと、起訴後に無罪を主張するのと、どっちが良いか、今の時点で、弁護士と協議しておく必要はないでしょうか。
 無罪を主張した方が良いかの判断は、当然、事実関係を聴取したり、検討する時間が長い方が、弁護士の判断の精度も上がると思います。
 現段階なら、被害者も、「不起訴になるかもしれない」という前提で示談金額を考えてくれるかもしれませんが、起訴が見えた段階だと、金額交渉も強気に出てくる可能性があります。
 
 詳細な事実関係は存じ上げませんが、お書きになられている内容からすれば、その女性は、①それまで男女の関係になかったのに、②上の立場である上司と、③酒の入った状態で、④カラオケ店で(つまり、通常、性的関係を持つような場所ではないところで)、性的関係を持ち、⑤すぐさま会社に相談しているというところまでは、事実なわけですよね。
 「関係性は良好であり仲が良かった」女性が、何の被害にも遭っていないのに、あなたを陥れるようなことをする動機は、一体、何なのでしょうか?
 後から後悔した、金目当てでハメようとした、何らかの誤解をされている、最初は同意していたけど途中から嫌だったなど、抽象的可能性は色々ありますが、その説明も付かないなら、客観証拠がないというだけでは予断を許さないので、弁護士をつけたほうが良いというのが、多くの弁護士の一般的回答だと思います。