学校での事故による歯の損傷、補償交渉の可能性について弁護士の意見を求む
昨年、公立小学校休み時間の校庭にて、接近してきた他児童に衝突され、子供が永久歯を欠損しました。その歯は根幹治療し失活歯となりました。(下の前歯1本、その左右の歯は上辺が微かに欠けた)
相手児童について学校に話したところ、相手児童の御家庭に連絡をしてくれましたが、
相手児童には衝突の認識がありません。特性のある児童です。こちらは相手児童親の入っている保険で補償してほしいと考えてその旨も学校につたえました。
学校は目撃者や物的証拠が無いため、相手を特定することはできない、補償は学校加入のスポーツ保険以外できないと言いました。
相手の親との交渉も不可といいました。
学校の対応に納得できないまま、校長は近隣他校へ異動しました。
教育委員会とも面談しましたが、防犯カメラの設置要請等にはぐらかす様な対応で何も変わりません。
事故対応についての説明を文書で回答する様に弁護士先生を通じて学校に求め、新しい校長から2度回答をもらいました。
だいぶ経ってから自分で事故当時に学校から教育委員会へ提出された事故報告書も取り寄せました。
文書の中に安全管理上の責任は学校にあると記載があります。今後、管理体制の見直しや安全な遊び方についての指導の徹底をしていくとも記載があります。
(実際には実効性のある対策はとられていません。)
今の弁護士先生からは、保険でカバーできない金銭的な補償を求めるには、次は国家賠償請求訴訟に進むことになると言われました。
学校の過失の証明は難しく、金銭、精神的なマイナスの面が多く勧められないとのこと。
こちらの事を考えてのご提案だと思いますし、現実的に考えて裁判は金銭的に難しいと思いました。
ただ、裁判をする前に将来かかる費用についての請求を学校と交渉はしないものなのか。
相手児童親にこちらの現状を改めて伝えて個人賠償責任保険など使えないかの連絡を学校にさせるなど提案はないのかと考えてしまいました。
弁護士先生のお考えによるものなのかもしれませんが、他の先生のご意見が伺えたらと思います。
いろいろとお悩みのことと思います。
まず、前提として①学校の安全管理上の責任の有無と、②ぶつかった子供の親に損害賠償責任が発生するかは
全く別の話となります。
なお、校庭で児童がサッカーをしていたところ、校庭から飛び出したサッカーボールが
道路上に飛び出し、避けようとしたバイクが転倒・受傷し、その後死亡した事故で、
児童の両親の責任を否定(監督上の責任を怠っていないという判断)した最高裁判例が存在します(最高裁第1小法廷平成27年4月9日判決)。
ご質問の状況ですと、公立小学校の休み時間の校庭ですので、まず第一には、当該児童は、学校の指導監督下に当時おかれていたのだと思われます。
その状況で、児童の両親に監督上の責任(民法714条1項ただし書き参照)があるのかという問題が生じます。
このような裁判例の存在も相まって、学校に事故発生の責任を追及するのに比べて、児童側の責任を追及するのはよりハードルが高くなると考えています。
このようなこともあって、ご依頼中の弁護士の先生は考えられてのご提案かなと想像できます。
なお、個人賠償責任保険について、児童の両親に監督上の責任があり賠償責任がある場合が前提となってきますので、弁護士から相手の児童の親に直接確認するならともかくとして、学校を通じて相手方の親に連絡を入れさせるという考え方は出てこなくてもやむを得ないのではないかと思われます。
以上、ご参考まで…