不倫の慰謝料請求に対する減額交渉の可能性と対策
昨日、弁護士から内容証明郵便で通知書が届きました。
通知書の内容は不倫の慰謝料請求です。
不倫相手の女性の旦那様が通知人です。
【概要】
既婚者同士の不倫。不倫期間は2年間。肉体関係12回。不倫相手の女性が1度アフターピルを服用した証拠あり。不倫相手の女性は全て認めている。双方、即離婚はしない。
【通知書の内容】
慰謝料200万円の請求。
誓約条件(口外禁止、不倫相手の連絡先削除、接触禁止、求償権の放棄、誓約違反の場合200万円の罰金)
【回答書の内容】弁護士宛て送付済み
不倫を認めた上で謝罪、誓約条件の一部承諾(罰金200万円は未承諾)、慰謝料を50万円に減額できないかの打診(求償権の放棄及び相場に照らし合わせた場合妥当な金額であると考えられるため検討願いたい旨記載)
【相談内容】
上記ケースの場合
①慰謝料50万円の提案は通りますでしょうか?(通りやすく交渉を進めるアドバイスはありますでしょうか?)
②弁護士に言いくるめられた場合の対策として、有効な交渉材料はありますでしょうか?(求償権の放棄、双方離婚しない、相場額、等々)
③誓約違反罰金200万円は相場からかけ離れていると思われるため、罰金50万円に減額交渉することは妥当でしょうか?誓約項目ごとの罰金額を提示した方がよいでしょうか?
④今回の場合は清算条項を示談書に盛り込むことは検討しない方がいいのでしょうか?
アドバイスよろしくお願いいたします。
ご質問に回答いたします。
1 質問①
通るかどうかは、相手次第ですが、裁判になって判決になる場合は、求償権の問題は触れられませんので、
相手が離婚しない場合は、100万円程度となる可能性があると思われます。
交渉については、相手としても、裁判をするデメリットはありますから(経済的、時間的、精神的負担等)、
反対にご自身が、裁判も辞さずという姿勢を示すことで、プラスに働く可能性は有り得ます。
交渉で解決する多くの場合は、相手が弁護士に依頼しているケースで、50万円以下で合意できる場合は稀であると思います。
通常は、60万円から80万円程度になることが多いというのが私の印象です。
2 質問②
ご記載の内容が減額を進めるうえでの交渉材料かと思います。
なお、ご自身が離婚しないことは、交渉材料にはならないかと思いますので、ご注意ください。
また、相手夫婦の婚姻関係が既に破綻していたことや、相手女性が結婚しているとは知らなかったと主張することもありますが、
ケースバイケースですので、ご自身の場合にそれらの主張ができるかはよくお考え下さい。
3 質問③
違約金を50万円とする旨の交渉をすることが妥当かどうかという基準はありません。
公序良俗に反するような金額では、その条項自体が無効になり得ますが、
200万円でも、50万円でも、公序良俗に反するほど高額とはいえないと考えますので、
結局は、妥当かどうかというよりも、ご自身が納得できるかどうかという基準でお考えいただくといいと思います。
そのうえで、合意できるかは、相手も納得できるか否かにかかってはきますが。
4 質問④
ご記載の内容からは判断できないのですが、
清算条項を記載しないで合意することはリスクがありますので、むしろ、原則としては、清算条項を記載するべきであるとお考えいただくといいです。
ご質問に対する回答は以上ですが、可能であれば、ご依頼になるかは別として、お近くの弁護士に直接相談されて、
今後の対応についてアドバイス等を求めることをお勧めいたします。
ご参考にしていただければ幸いです。