借家退去後の建物解体費用負担義務についての法的相談(補足説明修正)

はじめまして。借家退去後の建物解体費用についてご相談したく、ご連絡いたしました。
【経緯】
私の親は、約30年間、土地付き一戸建て住宅を賃借して居住していました。
その賃貸期間中、家主の了承を得たうえで、既存の納屋の屋根と柱を残してリノベをし、平屋住宅として快適な住居環境を1000万以上かけて工務店に依頼して建築したそうです。その平屋に約20年間居住しておりました。
数年前から家主側から立退きの話が出ていたため、家主からの口頭合意もあったため、退去時には平屋を解体せず、そのまま残した状態で、今年初めに退去しました(家主はその平屋ごと、売りに出すことで利益があると考えたようです)。ところが最近、家主が土地・建物を売却しようとした際、当該平屋の一部に法令上または境界上の問題(「せり出し部分があり違法建築のため登記申請ができない」と説明されています)が見つかったとのことで、家主側から「建物を解体してほしい」「解体費用を負担してほしい」と求められています。
【補足】
・平屋の建築当時は家主の承諾を得ていました。
・当時の契約書や合意書は残っていません(家主は保管していいると推測する)
・賃貸借契約は家主の父親の代から続いており、その後息子の代になって契約の書換えが行われたようですが、親は契約書を廃棄してしまっています。
・現時点では、家主側から解体費用負担の根拠となる契約書等は提示されていません。
【相談したい内容】
このような場合、親に建物の解体費用を負担する法的義務があるのでしょうか。
家主の承諾を得て建築した建物について、後から判明した違法建築部分の責任は誰が負うのでしょうか。家主は登記していたのかも疑問ですし、固定資産税も支払っていたのか確認できません。
退去時に建物を残置したことについて、家主側の了解があった場合、責任や費用負担に影響しますか?全て口頭で行っていたそうです。
契約書や合意書が双方に残っていない場合、どのような立証が必要になりますか。
この段階で解体費用の請求に応じるべきか、あるいはまず家主側へ確認すべき事項があればご教示いただきたいです。

お忙しいところ恐縮ですが、ご助言いただけますと幸いです。

契約書がお手元にないということで判断が難しいところはありますが、通常の賃貸借契約であれば、借主に原状回復義務があります。
ただ、土地を借りて、そのうえで借主が建物を建てて住んでいたケースとは異なり、地付き一戸建て住宅(貸主所有)自体を賃借していたのであれば、建物を収去して土地を明渡す義務は原則生じないはずです。
その後、建物を平屋に立て替えた場合であっても、貸主の承諾を得ているのであれば、単純に費用を捻出した側に平屋の所有権が帰属する、という話になるわけでもないように思います。
そのため、現状、解体費用を負担することが明確な案件ではないため、まずは相手に請求の根拠(なぜ当方が平屋の解体費用を負担しなければならないのか)を確認されてみてはいかがでしょうか。

王先生、早速ご回答いただきありがとうございました。(田舎の親も感謝しておりました)。やはり家主から契約書の写しを入手しようと思います。

解体費用の請求の根拠としては、当該平屋の一部に法令上または境界上の問題(「せり出し部分があり違法建築のため登記申請ができない)があり、せり出し部分を解体せざるを得ないという経緯があったようです。解体費用を負担する可能性もあるので業者に当方で見積も依頼すべく準備を検討します。契約書入手後、またご相談するかもしれません。何卒よろしくお願いいたします。