民事調停前に相手方代理人と交渉するべきか?

とある方(Aさんとします)とトラブルになっており、問題解決に向けた協議をしたい旨の内容証明を送ったのですが、返答がなく、仕方なしに民事調停を申し立てることになりました。
(Aさんからすれば、延々と無視して私が諦めることを期待しているものと思います)

Aさんも私がしつこいからか、警察に相談していたようで、警察に事情を聞かれました。
結果的には、民事の話はそちらでやってくれ、ということでしたが、
話が拗れたのはAさんの杜撰な対応にも問題があるので、民事の対応はちゃんと弁護士を入れて誠実に対応するようにAさんへ伝えたとのことでした。

ここからが本題で、
民事調停の期日が決まりましたが、かなり遠く3ヶ月ほど先になってしまいました。
相手方が本当に弁護士を入れて冷静に話し合ってくれるのだとするなら、直接相手方の代理人と事前に交渉する方が解決が早い気がしています。

今まで、お互い弁護士を入れずに、私が一方的に対話を要求してきて無視され続けていたのですが、これまでの対応や証拠などの状況の不味さは相手方の弁護士が申立書などを読めば伝わるのではないかと思っています。
私にも悪いところはあるのでお互い様ではあると思いますが…。

この様なとき、調停を申立てられてから受任する弁護士としては初回期日前に私と交渉したいと考えるものでしょうか?
私としても、代理人だけで話を聞いて要点を持ち帰ってくれるのであればその方がいいと思っています。

相手から事前交渉の連絡がくるものか、こなくとも相手方の弁護士が決まり次第、私から申し入れるべきか、そもそも交渉するべきか、アドバイスいただければと思います。

よろしくお願いします。

調停に至った理由は,Aさんと相談者との協議では,妥協点を見出すことが不可能であるため,中立的な第三者の見解から妥協点を導くためのものだと思います。
調停(裁判所です)が中立的な第三者の立場であることはわかっていただけると思います。

一方,Aさんの代理人は,中立的な第三者ではありません。
もちろん,当事者の視点を踏まえた上で,専門家の視点から助言をして妥協点を見出そうとする点はありますから,当事者のみの場合に比べればずっと協議はしやすくなると思います。しかし,あくまでも第三者ではありません。当事者の代理人です。したがって,Aさんの代理人の場合,Aさんの意向が大事になります。

Aさんと代理人の打合せにおいて,相談者との協議で妥協できる範囲の調整ができた場合,代理人は,調整の場を調停に限る必要がありませんから,相談者に協議をもちかける場合もあるかもしれません。そこで合意ができれば,そのまま合意の書面を作成して調停を終了(相談者が取り下げる形になります)してもよいし,その合意の内容で調停を成立させてもよいということになります。
しかし,Aさんと代理人の打合せの段階では,相談者と妥協できそうな内容に至るまでの調整が難しい場合には,相談者と協議をしてもあまり効果がありません。相談者の意向を強く伝えすぎるような内容になると,Aさんからどちらの味方だと不安を与えてしまうことになりかねません。特に,調停申立てに至っている場合には,当事者間のお互いに対する感情も頂点に達している場合が多いので,第三者的立場の仲介がなければ,協議を進めることが難しいこともあるでしょう。

したがいまして,協議の場として,調停でなくても解決できる場合,調停がなければそもそも協議ができない場合など,事案に応じて対応の仕方が変わるので,どのような場合にも当てはまることはないのです。

【続きです。すいません】
相手から事前交渉の連絡がくるものか
→Aさんと代理人の打合せにおいて,相談者との協議で妥協できる範囲の調整ができた場合などは,事前交渉の連絡が来る場合もあると思います。3か月も待つ必要がない場合もあるでしょう。

相手から事前交渉の連絡がこなくとも相手方の弁護士が決まり次第、相談者から申し入れるべきか
→相手からの連絡がない場合は,ちょうどタイミングが合う場合もあるかもしれませんが,多くの場合は,まだ打合せがされていない(あるいは,調停前の協議では妥協が難しいと確認できている)場合に該当すると思います。相談者からの申入れがあったことを受けて,調停前の解決ができるかもしれないと代理人がAさんとの打合せに進む場合もあるでしょう。ただ,この場合には,相談者の方で,調停を申し立てた内容より下方修正して合意してもよいという考えもあるかどうかが重要であったりもします。
相手から連絡がないということはこのような状態にあることだろうと念頭に入れて,申入れをするか否かを検討されるとよいと思います。

そもそも交渉するべきか
→交渉できる場合というのは,第三者の介入がなくとも,相談者の意見とAさんの意見との間のどこかで妥協できる解決の道がある場合だと思います。お互いにどちらの意見を譲らない状態であれば,協議の場は第三者の介入がある場(調停…裁判所)にならざるを得ないと思います。当事者間の感情を除けば妥協点を見つけやすい事案であればあるほど,交渉するべき事案に近づくだろうと思います。

ご回答ありがとうございます。

場合によって異なる、というのは当然そうだろうと思います。
今回の場合だと、私の要求がなんなのか、相手の守りたいものがなんなのか、
これまで協議の申し入れに一切取り合って貰えいないため、その辺りがまったくやりとりできておらず、交渉の前提がそもそもないのです。
正確には、私の要求は相手方に届いていますが、おそらく感情的になってしまって私の要求をまったく理解できていないように感じています。

私としては譲れる部分もあるので、まず話し合うに当たってお互い何がしたいのか共有しあわない事には交渉しても無駄なのかどうかすらわからない状況だと認識しています。

おそらく相手の感情的には何も受け入れたくはないのだとは思いますが、話くらいは聞いて貰わないと落とし所の探しようもなく…。

先生からの回答を頂いて、相手の主張を聞かないことには私も落とし所を探しようもないので、一度事前に代理人と話してみた方がいいように思っています。
代理人もそこがわからないことには交渉しようがなく困ってしまうのではないかと思いますし。