職場の同僚からのセクハラ被害に対する慰謝料請求は可能か?

職場の同僚から受けたセクハラについて、相手本人への内容証明送付や慰謝料請求が可能か相談したいです。

同僚から日常的に身体接触(腰・太ももへの接触)があり、飲み会など会社外の場で二度、胸を触られました。

会社に相談しましたが、相手は腰や太ももへの接触は認めたものの、胸への接触は否定したため、会社はセクハラと認定せず、注意指導と私への私的接触禁止のみとなりました。

しかしその後、相手から謝罪したいと言われて謝罪の場を設けた際に「胸を触ったことは軽率な行為でした。本当にごめんなさい」と謝罪を受けました。また、「会社は巻き込まないでほしい」「自分を守るために嘘をついた」と発言しており、その録音があります。

その後も会社の指導に反して私的な接触をしたため、相手は懲戒処分を受けています。処分内容は開示されていませんが、異動などはなかったため、比較的軽い処分だったのではないかと考えています。

相手は既婚者ですが、その後「お互いに好意があった」「自分だけが悪いわけではない」という趣旨の話を会社関係者にしたようで、それが変わって伝わり、私と相手が不倫関係にあったという事実と異なる噂が社内で広まりました。

私は相手に恋愛感情や特別な関係は一切なかったこと、今後私のことを第三者に話さないこと、二度と連絡してこないで欲しいことを伝えました。

現在は退職済みです。

セクハラを受けたことに加え、会社に事実と異なる説明をされたことで私の訴えが信用されなかったこと、さらに事実と異なる噂が広まったことで大きな精神的苦痛を受けました。

相手には法的な責任を取ってもらいたいと考えており、私に大きな不利益やリスクがないのであれば、慰謝料請求を検討しています。

質問

1. このような事案で内容証明を送ることや慰謝料請求は可能でしょうか。慰謝料請求は認められるのか。内容証明は自分で送ることも可能だと思いますが、弁護士を通した方がよいでしょうか。
2. 録音やLINEは証拠として有効でしょうか。
3. 会社がセクハラと認定しなかったことは法的に影響しますか。
4. 私にリスク(反訴や名誉毀損等)はありますか。ある場合、どのような点に注意すべきでしょうか。
5. 相手が請求を拒否した場合、その後はどのような手続きになりますか。
6. このような案件を依頼する場合の費用の目安を教えてください。

1 弁護士が内容証明で請求書を送るメリットは、①事案に即した内容で請求の根拠、法的根拠を明示して請求してもらえる、②交渉を弁護士に任せることができ、相手方と直接対応しなくて良い、というところでしょうか。
 デメリットは、費用がかかる点でしょう。
 また、請求は可能ですが、相手が任意に払うかどうかは分かりません。
2 民事訴訟に証拠の制限はありませんが、秘密録音はプライバシー保護の観点から、裁判の証拠にする場合には注意が必要です(証拠排除される場合があります。)。
3 会社がどういう証拠に基づいて、誰が判断したかわかりませんが、会社がセクハラ認定しなかったからといって、裁判所も認定しないとは限りません。具体的な証拠とそれで認定できる事実次第です。
4 SNS等で誹謗中傷したり、噂話を流したりしないようにして下さい。そういう報復的なことをしなければ名誉毀損にはなりません。反訴は貴女が加害行為をしなければ、通常は起こされません。
5 裁判をして、和解すれば和解金が入ります。
 勝訴判決を得て確定すれば、判決認容額を払ってもらいます。任意に支払わない場合には、給与や預貯金、不動産などの財産を差押えます。
 敗訴した場合、何も得られません。
6 弁護士費用は請求額や事件の難易度によって変わります。また、現在は弁護士報酬は自由化されていますので、依頼する弁護士によっても費用は変わってきます。