VTuber向けVTubeStudioコーチングサービスの運営に関する法的相談

VTuber向けにVTube Studio設定のコーチングを行っています。

依頼者本人の許可を得た上で、Discordの画面共有を利用し、VTube Studioのパラメータ設定画面を見ながら調整方法をアドバイスするサービスです。

ある制作チーム様より、
・VTube Studioの設定情報は制作物の内部情報であり、第三者が閲覧・確認することは望ましくない
・公開リプライでの営業は、制作物に問題があるとの印象を与えかねない
というご意見をいただきました。

私としても制作側への配慮が足りなかった点は改善したいと考えております。

一方で、法的な観点について確認したく、ご相談させていただきたいです。

①依頼者本人の同意を得てVTube Studioの設定画面を第三者(私)が閲覧し、アドバイスを行うことは、著作権や契約上問題となる可能性があるのでしょうか。

②これは一般的には著作権の問題ではなく、各モデラー・制作会社と依頼者との契約(利用規約)の問題と考えるべきでしょうか。

③このようなサービスを継続する場合、利用規約や運営上どのような点に配慮すべきでしょうか。

事業を適正に運営したいと考えておりますので、ご教示いただけますと幸いです。

ご本人の同意を得て、VTube Studioの設定画面を画面共有で確認し、調整方法を助言すること自体が、直ちに著作権侵害になるとは限りません。

もっとも、この問題は著作権だけで判断するより、モデラー・制作会社と依頼者との契約や利用規約の問題として見る必要があります。モデルデータ、設定ファイル、パラメータ構成などについて、第三者への開示、確認、調整依頼、改変等が制限されている場合があるためです。

また、制作者側が設定情報を内部ノウハウとして管理している場合には、秘密保持や営業秘密に近い問題が生じる可能性もあります。ただし、実際に法的問題となるかは、契約内容、利用規約、設定情報の管理状況、サービス提供時の説明内容によって変わります。

サービスを継続するのであれば、少なくとも、利用者に契約・規約違反がないか確認してもらうこと、設定画面を録画・保存しないこと、知り得た情報を第三者に開示しないこと、公開リプライで「制作物に問題がある」と受け取られ得る営業を避けることは重要です。

具体的には、利用規約、同意文、秘密保持条項、営業文面を整備したうえで運営することをお勧めします。サービス内容や現在の案内文によってリスク評価が変わりますので、実際の規約や文面を持参して弁護士に相談されるのがよいと思います。