エスカレーターでの盗撮で逮捕、今後の対応と費用は?
昨日、主人が駅のエスカレーターでiPhoneで盗撮したところを現行犯逮捕されました。
被害者は立ち去った為不明です。
在宅取調となりました。
初犯ですが押収されたiPhoneには過去に数件同じような盗撮画像があるかもしれません。
この後どのような判決になりそうでしょうか。弁護士依頼をした方が良いでしょうか。
その際の依頼内容とトータル費用も知りたいです。
東京都多摩市で弁護士をしている矢上と申します。
ご質問についてお答えいたします。
盗撮は、性的姿態等撮影罪や迷惑防止条例違反として処罰対象になっております。
撮影された写真や動画の内容次第で適用される法令も異なってくるため、現在お分かりのご事情から正確に法定刑をお伝えすることはできませんが、性的姿態等撮影罪に当たる場合には「3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金」、迷惑防止条例違反(埼玉県)に当たる場合には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」(※常習ではない場合)となります。
被害者を特定することができれば、被害者と示談を取り交わすことにより不起訴になるケースもございます。
もっとも、盗撮事案の場合、被害者の特定が困難なこともあり、その場合には被害者不明のまま起訴されるケースもございます。
iPhone内にその他の盗撮写真もある場合には、それらの余罪もあわせて捜査が及ぶ可能性もございます。
基本路線としては、示談をして不起訴を目指す方針を取りつつ、起訴された際には執行猶予を目指すという進め方になると思われますが、その他詳しいご事情を伺わない限りは分からない部分もございますので、一度弁護士にご相談することをお勧めいたします。
警察からは、被害者特定しないと聞いていて、示談は難しいかと思います。
このようなケースでは、弁護士依頼することが多いのでしょうか、依頼せず進めることが多いのでしょうか。
不起訴となる確率は高いのでしょうか。
弁護士に依頼することにより、不起訴となる確率が格段に上がるなどのメリットはありますか?
示談は、不起訴の確率を高めるための最も効果的な活動のうちの一つですので、示談ができないとなると示談できた場合に比べると不起訴の確率は下がると言わざるを得ません。
もっとも、事案が軽微だったり、初犯だったり、様々な事情を考慮して不起訴になることももちろんございます。
今回鍵を握るのは、iPhoneの中に本件以外の盗撮写真があるかどうか、もし仮にあるとしてどれくらいの写真があるかという部分かと思われます。
仮に多数の写真がある場合には、起訴の可能性は高まってしまうと思われます。
弁護士に依頼した場合、まず第一に考えられるのは示談交渉ですが、今回は示談ができないだろうという前提なので、それ以外の活動をご説明いたします。
不起訴のためにできることとしては、弁護士から検察に対して働きかけを行い、不起訴を求める意見書を提出するなどの活動が考えられます。
その意見書には、例えばご主人ご本人の反省状況を記載したり、ご質問者様が今後監督を行っていくこと、再犯防止のための具体的な方策等を記載することになるかと思われます。
また、ご主人の盗撮行為の頻度や執着度合いによっては、カウンセリングなどを受講してもらい、その内容等についても意見書とあわせて提出することが考えられます。
これらの活動により、不起訴の確率が格段に上がるとまで言い切ることはできませんが、一定程度確率は高まるものと考えております。
その他にも弁護士に依頼するメリットがあるとすれば、今後取調べが続く可能性もあるため、その取調べへの対応方針について助言を受けることができることや、警察や検察に連絡を取って進捗状況を確認できること等が挙げられます。
同様のケースで弁護士に依頼する方が多いかどうかという点に関しては、弁護士としては相談や依頼を受けた件しか把握ができないため、どちらが多いかは分かりません。
ご不安な状況下で日々の生活を送ることが苦しく、いつでも弁護士に相談できるようにしておきたいというご意向をお持ちなのであれば、弁護士に依頼すべきかと思われます。
不起訴の確率が格段に上がらないのであれば弁護士に依頼しなくていいとのお考えであれば、依頼しないという選択肢もあり得るところかと思われます。
いずれにしましても、突然の出来事に困惑しておられるかと存じますので、一度弁護士にご相談してみてもいい事案だとは思います。