別居・離婚を検討中、慰謝料請求や費用負担の法的見解は?

【相談内容】
夫の不誠実な行動により、別居または離婚を検討しています。
慰謝料請求の可否および、別居・離婚時に夫が負担すべき費用についてご相談させてください。

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【家族構成】
・夫、妻(相談者)、未就学児1人

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【経緯】
・夫が女性と複数回、2人で飲みに行っていたことが発覚しました
・夫は「男性を含む複数人で飲み」と説明していましたが、実際は女性とサシ飲みでした
・予約履歴(複数日で2名予約のスクリーンショットあり)があります
・一部については、2人で飲食している写真付きの証拠があります

・また夫は
「疑われていることはわかっていた」
「最悪離婚になることも予想していた」
と発言しており、状況を認識した上で行動していました

・話し合いの機会を設けず、虚偽説明を継続しています
・現在も女性との連絡手段については明確に説明していません

※現時点で肉体関係の証拠はありません

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【夫の主張】
・「今回のことは自分が悪い」とは認めています
・ただし関係修復ではなく、別居・離婚を希望しています

理由として
・妻の情緒不安定
・生活環境(部屋の状態など)への不満
・GPSを付けられたことで信頼関係が難しい
などを挙げています

また別居の場合、
・現在の家賃は妻が負担
・自分は新居の家賃のみ負担
・生活費の分担については消極的
・「子どもとは関わるため近くに住む」
という内容を提示されています

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【現在の状況】
・同居中ですが関係は悪化しています
・夫から信頼回復に向けた具体的な行動は示されていません
・離婚も視野に入れていますが、条件面の知識がなく判断に迷っています

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【相談したいこと】

① この状況(肉体関係の証拠なし・継続的なサシ飲み・虚偽報告あり)において、
夫が「疑われていることを認識しながら行動していた」と供述している場合、
夫に対する慰謝料請求は可能でしょうか?

② 別居した場合、夫に請求できる費用(婚姻費用)には何が含まれますか?
生活費・養育費・家賃などの扱いを教えてください

③ 夫が提示している「現在の家賃は妻負担」という条件は、法的に妥当でしょうか?

④ GPSの設置について、法的にどのような問題となる可能性がありますか?

⑤ 離婚となった場合の養育費の相場や決め方について教えてください

⑥ 今の状況では
・証拠をもう少し集めるべきか
・早めに別居や協議に進むべきか
どちらが適切でしょうか?

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【補足】
・相手女性は、夫が妻に虚偽説明をしていたことを知りません
・現在は女性側も今後関係を控える意向を示しています

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長文失礼いたしました。
今後の対応についてご助言いただけますと幸いです。

ご質問に回答いたします。

質問①
請求することはできますが、裁判をした場合に、裁判官により慰謝料の支払いが認められる可能性は高くはないと考えます。
その理由は肉体関係の証拠がないことにあります。

質問②
別居後の婚姻費用には、生活費、教育費等が含まれ、
基本的には、婚姻費用以外に請求できることはありません。
例えば、ご記載の家賃も、婚姻費用とは別に請求することはできません。
婚姻費用は、必要な金額を合算して算出するのではなく、通常は、双方の年収とお子さまの人数と年齢に応じて、
裁判所が出している算定表に基づいて算出します。
なお、養育費は、離婚後の、お子さまのための生活費等ですのが、婚姻費用には、お子さまの分の生活費も含まれています。

質問③
妥当と考えられます。
質問②で回答したとおり、夫は、適正な額の婚姻費用を支払う必要はありますが、
それを支払えば、原則として、他の名目のお金を支払う必要はありません。

質問④
プライバシー権の侵害により損害賠償請求される等のリスクはあります。

質問⑤
婚姻費用と同様に、
双方の年収とお子さまの人数と年齢に応じて、裁判所が出している算定表に基づいて算出することが一般的です。

質問⑥
どちらが適切かは、何を求めるかによりますので、即断はできません。
例えば、夫の不貞行為に基づく慰謝料請求をしたうえで、有利に進めたいとお考えなのであれば、
できれば同居中に肉体関係を証明できるような証拠を集めるといいと思います。

ご質問に対する回答は以上ですが、可能であれば、お近くの弁護士に直接相談されて、
今後の対応についてアドバイス等を求めることをお勧めいたします。
ご参考にしていただけますと幸いです。

ご丁寧にご回答いただきありがとうございます。

大変参考になりました。

追加で、実務的な進め方についてご相談させてください。

今回、肉体関係の証拠がないため、裁判での慰謝料請求が難しい可能性がある点は理解いたしましたが、
現時点の証拠(継続的なサシ飲み、虚偽報告、予約履歴、写真、本人の発言等)を踏まえた場合、

① 裁判ではなく、協議(話し合い)や調停の場において、
 慰謝料や条件面(婚姻費用・養育費等)を有利に進める材料として活用することは現実的に可能でしょうか?

② 夫は現在、別居や離婚に前向きであり、
 「現在の家賃は妻負担、養育費しか支払わない」など、こちらに不利な条件を提示してきていますが、
 このような場合、交渉においてどのように対応するのが一般的でしょうか?

③ 今後の進め方として、
 ・証拠をさらに収集する
 ・早期に別居や協議に入る
のどちらが、結果的に有利になりやすいか、一般的な傾向があれば教えてください

④ また、夫がさらに事実を隠している可能性がある場合、
 話し合いの場でどの程度まで事実を開示させることが重要でしょうか
(全て開示させるべきか、ある程度交渉材料として残すべきか等)

慰謝料の可否だけでなく、
今後の生活や子どもへの影響も踏まえ、できるだけ不利にならない形で進めたいと考えております。

お忙しいところ恐れ入りますが、
実務的な観点でご助言いただけますと幸いです。

追加のご質問に回答いたします。

質問①
活用することができるかどうかは、夫がどのような希望を持っているかによると思われます。
例えば、早期の離婚を望んで切る場合は、
解決金や養育費の増額をしたうえで、解決できる可能性はあります。

質問②
法的に認められることと、認められるのが難しいことを分けてお考えの上、ご対応いただくと良いと思います。

質問③
先ほども回答いたしましたが、一般的な傾向というよりも、ご自身のご要望次第かと思います。

質問④
隠している内容によりますので、即断はできません。
もっとも、隠しているということは、開示させようとしてもスムーズに応じるとは思えませんので、
その点も想定してご検討いただくと良いと思います。

ご参考にしていただけますと幸いです。