DVの事実はあるが、証拠は無い。慰謝料の請求をしたい。

私の元彼(DV、婚約破棄された)について相談があります。
昨年12月に私の束縛に耐えられない、私に興味が無くなった、私が彼の母とうまくやれなかったことを理由に彼に振られました。彼へ50万円以上お金を借していたので、別れてからお金を返して頂くよう伝え、40万円は彼の親から返して頂くことができました。残りのお金は借用書がない為、返して頂くことができていません。
彼とは付き合っている期間は結婚前提に私の実家で同棲しており、両親や家族も結婚前提であると思っており、彼の両親や祖父母にも定期的に会っておりました。彼は怒ると手が付けられず、ドアに穴を空けたり、私の首を紐で絞めたり、私を蹴ったり、私の携帯や物を壊すことがありました。DVを受けていましたが、その証拠を残すことはしなかったため、証拠がありません。
そして昨年12月の別れを告げられた日、その裏には女性の影があったようで、その日にSNSで1別の女性との写真を上げ、その投稿には「愛してる」との文章がありました。
彼とは3年付き合い、結婚も秒読みかと言われていたのですが、結果お金も取られ3年が無駄になりました。私は1ヶ月で10キロ近く体重が落ち、食欲も無くなってしまいました。今後精神科に通うことも考えています。
DVを受けたこともあり、警察へ行こうと考えていましたが、証拠が無くどうしたら良いか、、、と悩んでいます。
彼に慰謝料の請求、まだ返済されていないお金の請求を求めたいと考えています。DVに関しては怪我をした証拠が無く難しいかもしれないですが、どうかその件も訴えたいです。

最後に、「お前少し痩せた方が良い」と言われたショックも大きかったのでそのストレスもあり一気に痩せてしまったことも考えられます。

方法としては、元彼の住所宛てに内容証明郵便を送付し、貸金10万円の返還、婚約破棄及びDVに基づく慰謝料を請求することが考えられます。
しかし、各請求には相談者さまもご懸念されているとおり一定のハードルがあり、その回収は容易であるとはいえないでしょう。

まず第一に、請求自体が認められるか、というハードルがあります。
相手方が内容証明郵便を受けて任意に支払ってくれればよいのですが、任意に支払ってくれない場合には、訴訟に進むという展開になります。
訴訟では、各請求の原因となる事実(金銭消費貸借契約、婚約破棄、DV)の有無を、裁判所が証拠に基づいて認定していくことになるため、
本件の証拠となる契約書やDVで負った怪我等の証拠が何も残っていない場合には、残念ながらその請求は認められないことになります。

次に、請求額がどの程度認められるのか、というハードルがあります。
一般的に、特に態様が悪質と言えるような場合でない限り、婚約破棄に基づく慰謝料額の相場は数十万程度であり、DVに基づく慰謝料額も同程度です。
本件で、相手方が不当に婚約破棄をしたことや、DVをしていたことが仮に認められたとしても、その額が上記相場を大きく超えることはあまり想定できません。

以上を踏まえて、相手方が任意に支払ってくれる可能性がどのくらいありそうか、費用・労力をかけて金銭を回収することにどれだけ価値を置くのか、という観点から対応を考えていただければ良いかと思います。