持ち家売却と転居要求に対する法的対応策は?
私(夫)の複数回の不貞行為で、妻から離婚を言われました。妻からは慰謝料300万、子供(1人・7歳)の養育費8万です。全面的に私に非があるため、合意しました。それが私がしたことへの償いだと思いました。
加えて私名義の持ち家も売却し、市外への転居も要求してきました。理由は①私と子を離すことも私への制裁の一つという考えがあること。もう一つは②複数の不貞を犯した私がいずれ他の女性を連れ込み、近所に見られた場合、いつ子の耳に入り精神的な苦痛を受けるリスクを排除したいとのこと。
妻の気持ちはわかりますが、私名義の持ち家を売却(オーバーローンの可能性あり)に加えて、転居となると経済的負担が大きいためです。
妻とは同棲2年、婚姻期間10年ですが、一度も他の女性を連れ込んだ事実はありません。またすでに慰謝料(最初の妻側の提示額)で合意しているため、転居となると更なる経済制裁という認識でいます。不動産の売却差損にもよりますが、慰謝料を減額や、転居経費を妻側が負担するならまだしも、一方的な要求だと思っています。
居住継続することを妻に伝えると、妻の父母から呼ばれ「今すぐ出てけ」「会社にバラす」と言われ(録音済み)、話になりません。
転居は「居住の自由」があるため、向こうの言い分が通らない可能性があると考えていますが、妻の言い分もわからなくないと考えております。ただし不動産の売却益次第や相手の出方(こちらが転居する代わりに、慰謝料減額など)次第と考えておりますが、どう落とし所を決めたらよろしいでしょうか。
教えていただけますと幸いです。
結論から申し上げますと、相談者さまの妻が、合意や裁判所手続によらず、相談者さまに対して自己名義の不動産の売却や転居を一方的に強制できるものではありません。
したがって、妻に対しては、自宅不動産の処遇に関しては、離婚に伴う財産分与(婚姻中に形成した財産の清算)の中で議論をしたいので現状は売却・転居には応じられないこと、子の住環境については子の利益を最優先に協議したい旨回答するのが良いと考えます。また、妻の父母との関係でも、同様の説明をすることが考えられますが、無用な争いを避けるため、(妻や代理人を介する等、)以後直接のやり取りは控えたほうが良いかと思います。当該不動産が売却した結果としてオーバーローンとなりうる場合には、自宅を売却をしない方向も含めて、財産分与の議論の中で交渉をする余地はあると考えます。
当事者間で合意が難しく、調停に進む場合には、一度お近くの法律事務所等でご相談されることをお勧めします。不動産の査定額・残債、双方の収入等により見通しは変わります。