結婚式の時に式場スタッフに預けた父の遺品を紛失されてしまったのですが式場側に求める補償はどのくらい?

結婚式の時に式場スタッフに預けた父の遺品(亡くなる前まで握っていたもの)を紛失されてしまった。
式場側はホテル内の捜索、従業員への聞き取りなど対応してくれたが1ヶ月経っても見つからなかった。
捜索の状況の報告を受け、それで見つからないのならもう発見することは出来ないなと思い紛失の補償についてどう考えているのか質問したところ
お詫びの気持ちとして5万円をお渡しさせていただきたいと考えております。お父様の生前のお写真と挙式当日のお写真を編集し、思い出としてお手元に残していただける写真の制作・ご提供をご提案させていただきたいと存じます。
と返信がありました。
遺品はボロボロのおもちゃのようなもので物の価値はゼロだと思っています。
ですが気持ちの面で式場側からの提案ではあまりにも安すぎて納得がいかないのです。
気持ちの部分に値段をつけるのは難しいと思っていますが、この提案は妥当なものなのでしょうか?

お父様の遺品について、亡くなる前まで握っておられたとのことですから、故人が最期に触れていたものとしてご相談者様にとって思い入れがあるものと拝察いたします。
他方で、法的に損害賠償請求(寄託物の滅失による損害賠償請求(民法664条の2)という構成が見込まれます。)となると、どうしても算定の客観性という観点から、市場価値が基本的な算定根拠となります。そうすると、物の価値としてはゼロということは、訴訟になった場合には、損害額がゼロあるいは極めて低廉な額にとどまる可能性が高いでしょう。

もっとも、式場側が写真の製作編集といった追加業務の提案をしてきていることから、5万円という金額についても、交渉の余地があるといえそうです。
例えば、寄託物について、式場側に善管注意義務があること(商法595条)を指摘する、写真の製作編集ではなくてその分金銭として上乗せを求めるなどの交渉を行うことが有益ではないか、と考えます。