里帰り出産からの離婚調停について
24年12月妻が里帰り出産のため実家に帰りました。
翌年1月末に第1子が産まれたのですが、今に至るまで帰ってこず、連絡を遮断され、子供とも約7か月間会えていない状況です。妻からは、婚姻費用調停・離婚調停を申し立てられています。 私からは同居調停・面会交流調停・監護者指定(3点セット)を申し立ててております。連れ去られた状況で監護実績も積みあがっている状況なので、監護者になることは厳しいとも思っていますが、まるでATMのような扱いを受けています。
今は弁護士に依頼しておらず自分で進めていますが、離婚は財産分与の話もあるため依頼を検討しています。
私からは精神的苦痛の慰謝料を請求し要と思っています。どのように進めていくべきかアドバイスをいただけないでしょうか。
仮にご相談者が離婚を拒否し続けた場合、婚姻費用と面会交流に関する調停調書が作成される運びになると思います(離婚調停、同居調停、監護者指定調停は不成立)。ただ、離婚調停不成立後、同居の見込みが全くないのであれば、最終的に離婚は避けられないように思います。
今回ご相談者が離婚に同意する場合、離婚成立までの婚姻費用、財産分与、面会交流、養育費に関する調停調書が作成される運びとなります。なお、調停条項では、婚姻費用と財産分与額をまとめて解決金とすることがあります。
面会交流拒否の慰謝料は、別途、地方裁判所に訴訟を提起することになります。ただ、現時点では面会交流に関する取決めがなされていません。調停成立後、相手方が取決めを遵守しない状況が継続したとき、家庭裁判所に履行勧告をしてもらい、それでも遵守しないようなら、慰謝料を請求する、という運びが現実的と思われます。
稲井様
ご確認ありがとうございます。
かなり高葛藤状態ですので、同居の見込みはないと思います。
精神科にも通うほど精神的苦痛を受けていますが、このパターンでは慰謝料請求は厳しいでしょうか。子供と3人で住むために家のリフォームも行っており、その費用も請求したいと思っております。離婚を拒否し、長引かせても婚姻費用を取られるだけなので、なるべく早く離婚したいとは思っています。
追加の質問への回答は、以下のとおりです。
(1)面会交流拒否の慰謝料
ご相談者が相手方に対して解決金を支払うことを前提として、精神科に診断書を書いてもらい、家事調停委員に提出し、解決金の減額を主張することが現実的な対応と思われます。
(2)家のリフォーム費用
費用の支払により、夫婦の共有財産が減少したとして、相手方が財産分与で受け取る額の減少を主張することが考えられます。