佐藤 匠弁護士のアイコン画像
さとう たくみ
佐藤 匠弁護士
弁護士法人LEON
馬喰町駅
東京都中央区東日本橋2-7-1 FRONTIER東日本橋 3階
注力分野
対応体制
  • カード利用可
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 夜間面談可
  • 電話相談可
  • メール相談可
  • WEB面談可
注意補足

【全国対応!オンライン相談可】LINEやZoomなどでもご相談いただけます。【休日相談可】休日のご相談にも対応しておりますので事前にお問い合わせ下さい。

インタビュー | 佐藤 匠弁護士 弁護士法人LEON

エンタメ法務に強い大手エンタメ事業会社の元社内弁護士。日本の制作会社が磨くべき交渉力とはーー

いつの時代も、私たちの心に潤いを与えてくれるエンターテイメント。
弁護士法人LEONの佐藤 匠(さとう たくみ)弁護士は、そのエンタメ法務に並々ならぬ情熱を注いでいます。
約10年にわたって大手のゲーム開発会社や外資系の動画配信事業会社に勤め、各種契約や知的財産などの法務を担ってきました。
なぜそれほどエンタメにこだわるのか、そして法務が重要なのか。
その原点とキャリアに迫るとともに、業界の現状や課題をお聞きしました。

01 得意分野

エンタメ事業会社の社内弁護士を約10年。エンタメ法務に精通

ーーご自身の得意分野を教えてください。

私は、エンタメ法務を最も得意としています。
映画やドラマ、ゲーム、漫画、アニメ、音楽をはじめとするエンタメコンテンツに関する法務です。
その制作会社などから、契約回りや著作権をはじめとする知的財産などのご相談をいただいています。

なぜ私がエンタメ法務に詳しいのか。
それは、大手のゲーム開発会社や外資系の動画配信事業会社で約10年にわたり、社内弁護士を務めた経験があるからです。

これほど長い間、エンタメ業界の最前線で法務を担ってきた弁護士は、ほとんど存在しないのではないでしょうか。
私は、それほどエンタメへの思いが強いんです。
現在はそのエンタメ業界を中心に、広く企業法務全般に力を入れています。

02 原点とキャリア

エンタメに熱中した少年時代と、エンタメの底力を知った東日本大震災

ーーなぜエンタメに思い入れがあり、弁護士として関わろうと考えたんですか?

私とエンタメとの出会い、それは小学生の頃に遡ります。
小さい頃から映画やテレビ番組、マンガが大好きで、とくに『ゴジラ』や『ウルトラマン』『仮面ライダー』などの特撮シリーズに熱中していました。
あの頃は、「将来は映画監督になりたい」と口にしていたほどです。

それから紆余曲折あり、身近な人の助けになりたいという思いが強かったことから、弁護士を目指し始めました。
しかし、エンタメ業界で働くという夢も捨てきれず、司法試験の勉強に対して本気になれずにいました。
そんなある時、大学の図書館で、映画館を経営している弁護士がいるという新聞記事に出会い、決意が固まりました。

大好きなエンタメと、誰かの助けになることができる法律。
それが重なり、エンタメ分野に関わる弁護士になろうと決心したんです。
それともうひとつ、その思いをさらに強くした出来事がありました。


ーー何があったんですか?

2011年3月11日に発生した東日本大震災です。
当時私は、司法試験合格後の司法修習で仙台に暮らしていたんです。
電気やガスが使えず、食料も満足に調達できない日々。
ニュースは震災一色に染まり、日本全体が追悼ムードに覆われていました。

そんななかで、元気を与えてくれたのがエンタメだったんです。
しばらくして書店の営業が再開し、マンガを手にしたときや、映画館で久しぶりに映画を鑑賞したときの感動は今でも忘れられません。
私だけでなく、周囲でも多くの人がエンタメに再び触れられるようになり、笑顔を取り戻していました。

エンタメの底力を再認識し、弁護士として業界の役に立ちたい思いが一層強くなったんです。


ーーそして言葉通り、エンタメ分野でキャリアを積んでこられました。

念願かなって弁護士となり、最初は都内の法律事務所に1年半ほど勤務したんです。
その後、よりエンタメ事業の近くで働きたいという想いから、外資系の動画配信事業会社に転職しました。

私が入社した当時は、携帯電話向けのゲームのみを中心的な事業としていましたが、ヒットを連発し、会社が大きくなる中で、
アニメや漫画、音楽などにも参入し、さらなる急成長を遂げていきます。

私自身も法務チームのマネージャーや一部の子会社の監査役も任され、幅広くエンタメ法務の経験を積ませてもらいました。
とにかく刺激的で充実した日々でしたね。


ーーその後、大手エンタメ事業会社に転職しました。どんな仕事をされていたんですか?

大手エンタメ事業会社に入社したのは、動画を鑑賞する媒体として隆盛を極める動画配信プラットフォーム事業会社であり、かつ、少年時代から大好きな映画やドラマに携わりたかったからです。

転職後は、これまでの経験をベースに、さらにキャリアを拡大するようなチャレンジングな仕事を経験できました。
というのも、大手エンタメ事業会社では法的なアドバイスだけでなく、契約条件の設定や交渉も任されていたからです。
配信作品について、制作会社や原作権を持つ出版社などを相手に、知的財産の扱いなどについて契約条件を詰めていくんです。
交渉力を磨くことができたのは大きかったですね。

03 強みと武器

交渉力をつけ、フェアな契約とビジネスを。

ーー今は一転して、社外の弁護士としてエンタメ法務に携わっておられます。

日本のエンタメ業界は、以前に比べると契約書や法務面の課題も重要視されるようになってきたと感じていますが、他の業界に比べるとまだ十分でないと感じています。
特に、外資系の事業会社で働いていたときに、日本のエンタメ業界の現状を目の当たりにしました。

日本のエンタメ事業会社は、大手を除くとそもそも法務部がなかったり、あってもエンタメに明るくない弁護士がついていたりするケースが多いように感じています。
すると、どんなことが起こるか。
交渉力が弱まり、不利な契約に追いやられたり、法的なリスクを抱えたまま作品を制作するリスクにさらされてしまいます。

私は、日本が生み出すエンタメコンテンツが本当に大好きなんです。
ただ、このままでは日本のエンタメ産業が法的なリスクにさらされ、制作に携わる方々が作品作りに集中できない、作品やスタッフの方が正当な評価を得られない、不利な条件で合意した結果、長期間にわたって大きな制約を受けてしまうといった恐れがあります。
交渉力の溝を少しでも埋め、フェアな契約とビジネスを通して産業全体が発展していく未来を描きたい。
そのために、私の経験と力を注ぎ込みたかったんです。


ーーエンタメ事業会社で社内弁護士をしていた経験を活かそうと。

エンタメは特殊な業界です。
一般論だけでは通用しない現実、杓子定規に法律を当てはめるだけではビジネスが成り立たないような実情があります。

社内でどんな意思決定が行われているのか、どうやって法律問題に対処しているのか。
私は長く、間近でそうした会社やビジネスの実態を見てきました。

会社の仕組みや動き方を把握していること、業界独自の慣習を熟知していること。
そのうえで、現場に即したサポートができる点が大きな強みのひとつといえるでしょう。

04 今後の展望

変革期にあるエンタメ業界。健全な発展のため、力を尽くす覚悟

ーー突然ですが、人生を変えた映画はありますか?

ひとつは、『ゴジラvsモスラ』です。
初めて自分の意思で観に行きたいと親にお願いして連れて行ってもらった映画です。
今でも特撮映画が大好きなのは、そのときの衝撃と感動が心に刻まれているからです。

それと、若かりしジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが出演している『ギルバート・グレイプ』も思い出深い作品です。
小学生の頃は派手な特撮作品や、アクション、アニメなどばかり観ていたのですが、中学生の頃にこの映画に出会い、映画の持つ奥深さや大人の感動を体験しました。
その後、実写映画に熱中する転機となった大切な映画です。

いつか映画や映像作品の企画や脚本を手がけたいーー。
実は密かにそんな夢も抱いています。


ーー本当に映画やエンタメがお好きなんですね。 


作品に触れるのも、それについて人と語り合うのも、もう心の底から楽しいんですよ。
エンタメへの好奇心や制作者へのリスペクトは誰にも負けない、人一倍強い自負があります。

エンタメに触れることができるチャンネルがどんどんと増えて、映画をはじめとするエンタメ業界は今、変革期を迎えています。
業界の健全な発展のために、日本発作品の世界的な飛躍のために、エンタメを愛する弁護士として何ができるか。
人生をかけてそのテーマに向き合い、力の限りを尽くしていく覚悟です。
電話でお問い合わせ
050-7587-8090
受付中

※お電話の際は「ココナラ法律相談を見た」とお伝えいただくとスムーズです。