借金・債務整理の事例紹介 | 秋和 雄一弁護士 秋和法律事務所

取扱事例1

• 自己破産

エステサロンで高額のエステ契約をさせられてしまった事例

依頼者：20代 女性

【相談前】
全国的に有名なエステサロンで、営業トークにのせられてしまい、複数のエステ契約を、なかば無理やり契約させられてしまった結果、年収の３倍近いローン総額となってしまった。
その返済をご自身の収入で支払いきれず、８社から総額約６６０万円の借入れをし、毎月の返済金額は約２６万円と月収とほぼ同額の支払いをしなければならず、返済しては借りるという自転車操業的状態となってしまいました。
多額の浪費という事情がありましたが、しっかり免責を得ることができました。

【相談後】
債務整理の方針としては自己破産をする他はありませんでした。
多額の浪費という免責不許可事由があり、個人再生も検討しましたが、エステサロンで契約した信販会社からの借入れが突出しており、小規模個人再生の申立てをすれば異議が出る可能性が高いこと、なによりご本人のリセットして最初からやり直したいという強い希望を尊重し、エステ契約をさせられてしまった経緯等を細かく破産に至った事情に記載しました。
管財事件とはなったものの、申立て段階でしっかりと経緯を説明していたので、管財人面接で圧迫されることもなく、無事に免責されました。

【先生のコメント】
自己破産手続きをされる方は多かれ少なかれ浪費やギャンブル等の免責にかかわるご事情があります。
そのことから逃げずに弁護士を信頼して、どうして多額の債務を負ってしまったのかをお話しいただき、それに対し弁護士がご依頼者様の数倍のパワーで耳を傾けて全力を尽くすことが重要だと感じた案件でした。

取扱事例2

• 自己破産

通帳にネットで馬券購入している履歴がたくさん記録されていた事例

依頼者：30代 男性

【相談前】
相談当初から、債務総額の半分程度は競馬による損失であることを申告されており、何人かの弁護士に相談して断られたとのことであった。そうであれば、私が受任しようと考えてお受けしました。

【相談後】
過去５年分くらいの馬券購入履歴が記載された銀行口座の通帳の入出金記録を丹念に調べました。
掛け金と払い戻し金額を計算した結果、競馬での馬券購入（ギャンブル）が借金を増やした原因になっていないことが判明しました。
その経緯を丁寧に説明し、結果として同時廃止事件で手続きを進めることができました。

【先生のコメント】
自己破産手続きをされる方は多かれ少なかれ浪費やギャンブル等の免責にかかわるご事情があります。
免責不許可事由があるから自己破産することはできると諦めることはないです。
そういった事情から逃げずに弁護士を信頼して、どうして多額の債務を負ってしまったのかをお話しいただき、それに対し弁護士がご依頼者様の数倍のパワーで耳を傾けて全力を尽くすことが重要だと感じた案件でした。

取扱事例3

• 法人破産

たびたび業界紙で紹介されていた株式会社（法人）の自己破産事例

依頼者：30代 男性 経営者

【相談前】
本業は大成功していたのに事業の多角化が失敗し、多額の債務を負うに至りました。
私に相談される前に別の弁護士に自己破産を相談した際に破産申立ての書式をごっそりと渡され、作成するように指示され、途方にくれていらっしゃいました。

【相談後】
会社業務の部門の一部を事業譲渡し、ある程度の現金を破産財団に組み入れることができました。その結果、取引先にも配当をすることができました。
その会社の社長さんは、自己破産をしてもこれまで築き上げた人脈を壊すことなく、新たな事業を開始し、その事業に取引先が協力してくれた結果、今では別の業界の第一人者として活躍されてます。
私は今でもプライベートでもお仕事でもお付き合いをさせていただいております。

【先生のコメント】
株式会社（法人）の社長さんが自己破産することを決意することは本当に勇気がいることなんだと、その社長さんの話を聞いていて痛感しました。
ですが、そこで立ち止まっていても、従業員や取引先、そして社長さんご自身のために良いことは全く無いと感じましたので、勇気をもってくださいと励まし続けました。
自己破産に良い結果なんてあるのかな？とは思います。
単に免責を得られれば良いというものはないと考えています。
ですが、結果としては、その社長さんにはご満足いただける形で手続きを進めることができ、今では弁護士業の在り方などまでご指導いただき、お客様をご紹介していただいたり、新たなご自身の会社の設立やその他仕事のご依頼をたくさんいただいております。
弁護士が依頼者さまに助けられているんだな、有難い、と感じております。

取扱事例4

• 法人破産

長年、卸売業界で活躍されていた株式会社（法人）の自己破産事例

依頼者：50代 男性 経営者

【相談前】
依頼者の社長さんは営業能力が高く、バイタリティにあふれてらっしゃる方でした。
ご自身で金融機関と交渉し、毎月の支払い金額を利息程度に抑え、その分取引先に対する債務を可能な限り増やさない努力をされていました。
自己破産以外の手続きを採用することはできないか？その社長さんは何度も何度もご相談にいらっしゃいました。
私は毎回社長さんのお話をお聞きし、既に会社自体は大きく債務超過となっていたので、会社を存続させるのは不可能であること、社長さんの営業能力を生かすためにできるだけ高配当がされるように手続きを進め今後も個人事業主として活躍すべきであり、それが社長さんなら可能であることを何度もお話しさせていただきました。

【相談後】
結果として自己破産の手続きをすることにはなりましたが、その後は社長さんの卓越した営業能力を生かして、個人的な卸売仲介業者として活躍されていらっしゃいます。
私は今でもプライベートでもお仕事でもお付き合いをさせていただいております。

【先生のコメント】
株式会社（法人）の社長さんが自己破産することを決意することは本当に勇気がいることなんだと、その社長さんの話を聞いていて痛感しました。
何度も事前のご相談を重ね、金融機関とのリスケが成功した時はお顔に張りがあり、取引先との取引停止を通告された後などは、顔から血の気が引いてらっしゃいました。
本当に社長さんが会社の自己破産をするのは大変なんだと思いました。
本件では、ご家族の精神的なご協力も大きかったです。
会社が倒産するとなれば取引先から怒鳴られたりすることもあるのでしょう。
それをご家族が献身的に支えていらっしゃいました。
自己破産手続きにおいて、弁護士は脇役にすぎず、ご家族が結束することが重要なんだなと感じました。

取扱事例5

• 自己破産

多額の換金行為があった事例

依頼者：20代 女性

【相談前】
依頼者様は買い物が原因で債務を増やしていましたが、職業柄、衣服にはお金をかけざるをえないとの印象を受けました。
また、返済のために商品券の換金行為を繰り返していました。
個人再生をすべきか迷いましたが、ご本人とご家族の希望をお聞きし、自己破産の手続きをとることとしました。

【相談後】
換金に関する商品券の購入金額とチケットショップでの換金額を細かく調査しました。
たまたま、クレジットカードで商品券を購入していたこと、換金したお金は振り込まれていたことから、債権者から提出される資料とご本人の預金通帳を丁寧に見ていくことで、購入金額と換金金額を詳細に計算することができました。
借入れを返済するために別の消費者金融から借り入れをしてしまう、いわゆる自転車操業的になってしまう方は多いです。
しかし本件を検討すると、消費者金融から借り入れをするよりも低金利でお金を用意することができていました。
その事情を裁判所に説明し、同時廃止事件で手続きを進めることができました。

【先生のコメント】
免責不許可事由である換金行為であっても、その換金行為の意味合いをしっかり説明すれば裁判所に理解していただけるのだと思いました。
現状、管財事件が原則であると説明する弁護士が多いようです。
しかし、私は全力で負担の少ない同時廃止を狙っていきたいと考えております。

取扱事例6

• 自己破産

無職の妻が自宅マンションの持分を有していた事例

依頼者：30代 男性

【相談前】
夫の収入で購入していれば実質的に夫が所有権を有し自己破産することで自宅を失う可能性がありました。
妻が独身時代に蓄えたお金でマンションの代金を支払っていたことを詳細に調査しました。

【相談後】
自宅を失わずに夫は自己破産することができました。
しかも同時廃止事件での手続きを進めることができました。

【先生のコメント】
詳細な事案分析の重要性を痛感した案件でした。

取扱事例7

• 個人再生

住宅ローンを３か月以上滞納し、住宅ローン債務が銀行から保証会社に移ってしまい、他の法律事務所では自宅は守れないと言われていた事例

依頼者：50代 男性

【相談前】
依頼者様と真剣に向き合い、ご自身の家計改善や親類の援助などのお手伝いをして、いわゆる「巻き戻し」手続きを成功させることができました。
「巻き戻し」とは、保証会社に債権移転してから６か月以内にこれまでの滞納分を遅延損害金も含めて一括弁済し、保証会社から再度ローンを組んでいた銀行にローン返済（滞納前と同様の分割返済）をしていけるようにする手続きです。

【相談後】
自宅を失わずに夫は自己破産することができました。

【先生のコメント】
巻き戻し手続きは、ご依頼者様に頑張ってもらう事を前提に、保証会社や元の銀行と粘り強く交渉することが不可欠です。
ただ、住宅ローンが支払えず、保証会社から一括請求されたとしても早期に弁護士に相談をすれば自宅を失わずに再生できることを知っていただきたいです。