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こやの まさし
小屋野 匡弁護士
深谷駅前法律事務所
深谷駅
埼玉県深谷市西島町2-1-3 宝栄深谷ビル8階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可

インタビュー | 小屋野 匡弁護士 深谷駅前法律事務所

強い存在、権力的存在へ対峙する姿勢。先達の弁護士の活躍に憧れて法曹界へ

埼玉県深谷市にある深谷駅前法律事務所の代表を務める小屋野 匡(こやの まさし)弁護士。
子どものときにテレビで見た、実在の弁護士の活躍に憧れて法曹界を目指しました。

弁護士になってからは幅広く一般民事を扱ってきましたが、その中で障がい者や高齢者の弁護もしてきました。
「体が不自由だからといって弁護を断っていたら誰が弁護をするのか?」
その言葉には障がいや年齢で依頼者さまを差別しない、覚悟のある気持ちがこもっています。

熱い想いを持った小屋野先生は、どのような事件を解決してきたのでしょうか?

01 弁護士になったきっかけ

偶然、テレビで見た弁護士。巨大な存在に立ち向かう姿への憧れ

――弁護士になろうと思ったのはいつでしたか?

子どものころにテレビ番組の特集で中坊 公平先生という弁護士の方を知りました。
森永ヒ素ミルク中毒事件、豊田商事事件の破産管財人、それに豊島(てしま)事件など大きな事件を担当した先生です。

豊島事件は本当に島民の方にとって本当に大変な事件で、産廃業者が香川県の離島である豊島に産業廃棄物を持ち込んだというものでした、しかも違法処理のかたちで。
悪臭が漂い体調を崩す人が現れ、海の生き物も死んでしまいました。
最終的に行政の不適切な対応に問題があったと、住民の方たちが香川県を相手に公害調停を起こしたんです。

中坊先生は巨大な存在に立ち向かっていくという印象で、当時の私の目には本当に格好よく映りました。


――法学部に進学したとき、すでに弁護士になるつもりでしたか?

もちろん弁護士も視野に入れての進学でした。
ただ、本当に弁護士を目指そうと思ったのはもう少しあとのことです。

行政法を扱うゼミで過去の裁判例を研究していました。
そういった事件では住民など弱い立場の人が原告になることが多くあります。

既存の枠組みにとらわれないチャレンジ精神あふれる方法で突破口を探していく。
そのような弁護士の活躍ぶりに感銘を受けました。
ちなみにゼミの研究で豊島事件を扱ったこともあります。

02 弁護士としてのキャリア

社会的ハンデのある方の弁護も引き受ける。生まれ育った地域での独立

――これまでの弁護士としての経歴を教えてください。

今の事務所を立ち上げる前、ふたつの事務所に勤務した経験があります。

ひとつ目の事務所では一般民事を担当していました。
多かったのは債務整理ですが、相続や刑事事件など幅広く扱っていましたね。

ふたつ目の事務所でも一般民事を扱っていましたが、障がいのある方や高齢者の方の事件を担当したこともあります。

たとえば、耳の聞こえない依頼者さまと打ち合わせをするときには、手話通訳者の方が間に入って対応してくれました。

もちろん電話は使えないため、対面のみの打ち合わせになります。
打ち合わせでは難しい法律用語をわかりやすく説明するよう心がけていましたが、どこまで伝わったのかという不安はありました。


――特に名前の付くような障がいのない依頼者さま以上の大変さがあるのですね。

そうですね。
ただ、障がいをお持ちの方は、それを理由に弁護士から相談を断られることも残念ながらあります。
同じ依頼なら、特に同席者とかあるいは手話通訳者をはさまずに、すっと話ができる方のほうがやりやすいという考え方があることはわかりますが……。

ただ、私からするとそういう依頼者さまを放っておけないという気持ちはあります。
例えばですが、自己破産が必要なのは間違いなく弁護士への依頼も必要なのに、当事者の方の属性だけで依頼までたどり着けないのは違うなと思うことがあります。
支援者の方から「やっと担当してくださる弁護士の先生が見つかってよかった」との言葉をいただいたこともあります。

高齢者の方も同じです。
車椅子に乗っていたり、そもそも外出が困難で事務所まで来られない方もいます。
私のほうから施設などに出向いて相談を受けたこともよくあります。


――その後、独立されると。きっかけは何でしたか?

今の事務所を立ち上げる前から、基本的にはひとりで仕事を回していました。
ノキ弁(軒先弁護士)といって、事務所のスペースを借りただけの共同経営者のようなスタイルで働いていたんです。

そういった経験の後押しもあって、生まれ育った埼玉県北部で働きたいと思い、深谷駅前法律事務所を立ち上げました。

03 強みを活かした解決事例①

コンビニエンスストア経営法人の破産。従業員はどうなるのか

――代表的な解決事例を教えてください。

印象に残っているのは、コンビニエンスストア(以下、コンビニ)をフランチャイズしていた法人の破産です。

その法人は複数件のコンビニを経営しており、アルバイト従業員を数十人雇用していました。
コンビニの経営はなかなか厳しく、労務費削減のため経営者自ら店頭に立つことも多くあったそうです。

それでも経営はあまり改善せず、経営者自身が過労により体調を崩したこともあり、法人を破産させることにしたんです。


――従業員の方は不安になりますね。

従業員の方にとっては何が起こったのかわからない、といった状況でした。
そのため、従業員の方に集まってもらい丁寧に説明したんです。
コンビニということでシフトが複数に分かれていたので、それぞれのシフトに合わせて説明会を開きました。

各店舗は近かったので、一つの店舗のバックヤードに集まってもらったんです。
ただ、狭いバックヤードに10人近く入っての説明会は本当に大変でした。
それをシフトの数だけ繰り返して、ようやくほぼ全員に(参加できなかった方には手紙で)説明できましたね。


――従業員の方は理解してくれたんですか?

幸い本部が従業員ごと事業を引き継いでくれることになりました。
つまり、従業員の方は今までと同じように働けることになっていました。

それでも最後の給料はどうなるのか、とか、何が起きているのか、といった不安はあったようで、説明を聞いた従業員の方は安心して、大きく揉めることなく話が進みました。
もちろん、最後の給料も無事に支払うことが出来ました。

04 強みを活かした解決事例②

広く一般民事を経験。依頼者さまが逮捕されて2日目の釈放も

――ほかの分野では、どのような事件を解決してきたのですか?

相続事件もいろいろ経験しました。
相続って聞くと敵対心を持った相続人同士が揉める、というイメージがあるかもしれませんが、中には悲しい誤解もあったんです。

高齢になり判断能力を疑われた親の資産を、相続人の一人であるAさんが独断で管理していたんです。
ほかの相続人は「独り占めする気だ」と不安になっていました。
でも、Aさんの話を聞くと「誰かが悪意を持って使い込まないようにするために管理していた」といいます。

実際、資産残高を確認するとAさんのいうとおり、そのまま残っていましたので、この事案に関しては説得や説明等を通じ最後は円満に遺産分割を行うことができました。


――それは悲しいすれ違いでしたね。刑事事件でも活躍されているとお聞きしました。

偽ブランド品のようなもので逮捕された依頼者さまを、逮捕から5日以内に釈放してもらったこともあります。

そのほかの示談も多く手掛けています。
事案の中には、示談の意味や内容をご理解いただくまで、被害者や被害者親族の方からかかってきたお電話に合計何時間も対応したこともあります。

その事案は、最終的にはどうにか示談に応じていただくことができました。

05 弁護士としての心がけ

問題は小さなうちに相談を。安心を持ち帰ってもらうために

――今後、どのような弁護士になりたいと思っていますか?

ある程度弁護士を続けていると得意な分野ができます。
ただ、その経験だけに頼らず、どの分野に関しても常に勉強を怠らず、最新の知見をもって弁護活動していきたいと思っています。

相談者さまは一般的な解決方法ではなく「私の場合はどのような解決策になるのか?」と具体的に知りたいはずなんです。
日々、書籍で勉強したり研修に参加したりして、最新かつ具体的な方針を示すようにしています。


――法律で困っている方に、メッセージはありますか?

法律問題を一人で抱え込んで悩んでいるうちに、ますます悪い方向に進みます。
たとえば借金で悩んでいるなら、給与を差し押さえられてからでは取れる対策が限られます。

なので、問題が小さいうちに相談に来てほしいと思います。
大きな問題に発展しそうなら「今のうちにわかってよかった」、そうでないなら「心配する必要ないんだな」とわかります。

その安心を持ち帰ってもらうためにも、ぜひ早めのご相談をおすすめします。
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