よしたに けんいち
吉谷 健一弁護士
姫路あゆむ法律事務所
姫路駅
兵庫県姫路市東延末3-37-203 中川ビル
インタビュー | 吉谷 健一弁護士 姫路あゆむ法律事務所
相次ぐ消費者被害、狙われる高齢者や若者。姫路で消費者問題に向き合い続ける弁護士の思い
姫路市内でキャリアを築いてきた姫路あゆむ法律事務所の代表・吉谷 健一(よしたに けんいち)弁護士。
長年にわたって家事事件や債務整理などの事件に取り組む傍ら、消費者被害に遭った人たちの救済や被害予防のための啓発活動にも携わってきました。
弁護士を志した原点や、依頼者への思いなどをお聞きしました。
長年にわたって家事事件や債務整理などの事件に取り組む傍ら、消費者被害に遭った人たちの救済や被害予防のための啓発活動にも携わってきました。
弁護士を志した原点や、依頼者への思いなどをお聞きしました。
01 原点とキャリア
キャリア約15年、原点のひとつは高校時代に経験した阪神・淡路大震災
ーーはじめに、弁護士を志したきっかけを教えていただけますか?
はっきりと意識したのは、中学生の頃でした。
水俣病の公害訴訟などに携わっておられた、ある弁護士の著書を書店で手にしたことがきっかけです。
弱い立場に置かれ、困っている人たちのために力を尽くす姿に、子ども心ながら感銘を受けたんです。
もうひとつ、その思いをさらに強くした出来事がありました。
1995年に発生した阪神・淡路大震災です。
当時私は高校生でしたが、明石市の自宅は屋根が損壊し、不安な日々を過ごしました。
幸いなことに、私には身近に信頼できる業者の方がいたため、その方のお世話になって修理していただきましたが、世間では、高額な修理代を請求したりだまし取ろうとする被害が多くニュースで取り上げられました。
そのとき、弁護士を目指すなら、信頼できる専門家になりたいということと、できれば悪徳業者から被害者を守るような活動をしたいと思ったのです。
ーー先生は消費者問題に熱心に取り組んでおられます。震災時のその出来事が原点になっていると。
これまで家事や民事、刑事事件とさまざまな事件を扱ってきましたが、それに加えてライフワークとして消費者問題に取り組んでいます。
その原点は、まさに震災と、住宅修理をめぐる消費者被害の実態を目の当たりにしたことでした。
また、最初に入所した事務所の代表が消費者問題の第一線で常に活躍されていたことも大きかったと思います。
在籍した約9年間、私自身も個別の消費者事件のほか、弁護団や弁護士会の活動にも関わってきました。
2021年に独立して現事務所を開設した後も、その思いは変わりません。
はっきりと意識したのは、中学生の頃でした。
水俣病の公害訴訟などに携わっておられた、ある弁護士の著書を書店で手にしたことがきっかけです。
弱い立場に置かれ、困っている人たちのために力を尽くす姿に、子ども心ながら感銘を受けたんです。
もうひとつ、その思いをさらに強くした出来事がありました。
1995年に発生した阪神・淡路大震災です。
当時私は高校生でしたが、明石市の自宅は屋根が損壊し、不安な日々を過ごしました。
幸いなことに、私には身近に信頼できる業者の方がいたため、その方のお世話になって修理していただきましたが、世間では、高額な修理代を請求したりだまし取ろうとする被害が多くニュースで取り上げられました。
そのとき、弁護士を目指すなら、信頼できる専門家になりたいということと、できれば悪徳業者から被害者を守るような活動をしたいと思ったのです。
ーー先生は消費者問題に熱心に取り組んでおられます。震災時のその出来事が原点になっていると。
これまで家事や民事、刑事事件とさまざまな事件を扱ってきましたが、それに加えてライフワークとして消費者問題に取り組んでいます。
その原点は、まさに震災と、住宅修理をめぐる消費者被害の実態を目の当たりにしたことでした。
また、最初に入所した事務所の代表が消費者問題の第一線で常に活躍されていたことも大きかったと思います。
在籍した約9年間、私自身も個別の消費者事件のほか、弁護団や弁護士会の活動にも関わってきました。
2021年に独立して現事務所を開設した後も、その思いは変わりません。
02 得意分野と強み①
離婚や相続案件――裁判所の視点を入れて戦略を立てる
ーー家事事件に取り組まれているということですが、皆さんどんな様子で相談に来られるのですか?
家事事件と言っても、離婚から相続まで色々あります。
離婚の場合、他の事件に比べても感情のぶつかり合いが激しいため、深刻な様子でご相談にいらっしゃる方が多い印象です。
相続の場合ですと、将来に備えて遺言を作るような場合はそれほどでもありませんが、兄弟間での相続揉めなどの場合は、やはり色々な感情を抱えているように思います。
ーーそのような事件では、どのように取り組まれているのでしょうか?
離婚でしたら、どこがご夫婦の問題だったのかについて、裁判上離婚できるかどうか(離婚原因)や、離婚慰謝料にも関わる部分なので、おうかがいすることになります。
裁判所は中立的に必要なことだけを聞くといった感じですが、依頼者の代理人となる弁護士としては、まず信頼してお話しいただくために、なるべく耳を傾けるように心がけています。
相続の場合は、離婚ほどではないですが、親御さんの生前に他のご兄弟が贈与や援助を受けていたとか、献身的に親御さんの介護をしていたなど、相続分に関わる部分が出てきたりするので、まずは広くお話しをうかがうスタンスです。
ーー家庭裁判所の調停委員のご経験があるとのことですが、強みとなっている部分があれば教えてください
離婚や遺産分割では、当事者間で話し合いがまとまらなければ、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。
そこで、調停や裁判を見据えて事件を進めていくことになるわけですが、そこでは家庭裁判所の調停委員の経験が活きていると思います。
裁判所の考え方や進め方を踏まえて考えられるというのもありますし、一方当事者の代理人としての見方と裁判所としての視点を合わせて考えてみると、新たな解決の方向性が見えてくることもあります。
家庭の事情は人それぞれで、ゆずれないものや優先したいことは異なります。
ですから私は、それぞれのご意向や事情、思いに耳を傾けながら、解決策をご提示するようにしています。
無事に解決できた後は、みなさん晴々とした表情に様変わりします。
その笑顔を見たり、感謝の言葉をかけていただくことが、私のやりがいにもなっています。
家事事件と言っても、離婚から相続まで色々あります。
離婚の場合、他の事件に比べても感情のぶつかり合いが激しいため、深刻な様子でご相談にいらっしゃる方が多い印象です。
相続の場合ですと、将来に備えて遺言を作るような場合はそれほどでもありませんが、兄弟間での相続揉めなどの場合は、やはり色々な感情を抱えているように思います。
ーーそのような事件では、どのように取り組まれているのでしょうか?
離婚でしたら、どこがご夫婦の問題だったのかについて、裁判上離婚できるかどうか(離婚原因)や、離婚慰謝料にも関わる部分なので、おうかがいすることになります。
裁判所は中立的に必要なことだけを聞くといった感じですが、依頼者の代理人となる弁護士としては、まず信頼してお話しいただくために、なるべく耳を傾けるように心がけています。
相続の場合は、離婚ほどではないですが、親御さんの生前に他のご兄弟が贈与や援助を受けていたとか、献身的に親御さんの介護をしていたなど、相続分に関わる部分が出てきたりするので、まずは広くお話しをうかがうスタンスです。
ーー家庭裁判所の調停委員のご経験があるとのことですが、強みとなっている部分があれば教えてください
離婚や遺産分割では、当事者間で話し合いがまとまらなければ、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。
そこで、調停や裁判を見据えて事件を進めていくことになるわけですが、そこでは家庭裁判所の調停委員の経験が活きていると思います。
裁判所の考え方や進め方を踏まえて考えられるというのもありますし、一方当事者の代理人としての見方と裁判所としての視点を合わせて考えてみると、新たな解決の方向性が見えてくることもあります。
家庭の事情は人それぞれで、ゆずれないものや優先したいことは異なります。
ですから私は、それぞれのご意向や事情、思いに耳を傾けながら、解決策をご提示するようにしています。
無事に解決できた後は、みなさん晴々とした表情に様変わりします。
その笑顔を見たり、感謝の言葉をかけていただくことが、私のやりがいにもなっています。
03 得意分野と強み②
依頼者にとって最適な債務整理の方針を立てて伴走する
ーー債務整理も数多く手がけてきたんですね
最近の経済状況もあってか、債務整理のご相談は増えている印象です。
特に、自営業や会社を経営して事業をされている方々は、コロナ禍を経て融資を受けるなどして凌いできたものの、事業を続けていくことがだんだん難しくなってきたというご相談が増えています。
ーー事業を経営されている場合、解決のポイントはどこにあるのでしょうか?
事業を継続されている場合は、再生手続で返済しながら継続するか、破産により清算していくかということになります。
相談者の皆さんがどちらの方針を望まれているのか踏まえて、可能な限りその方向性に沿った解決の道を探っていきます。
その上で、破産の場合には、いつ事業をやめるのか、裁判所に手続を申し立てるまでのスケジュールを逆算して考えていき、財産の清算がどのようになるか想定して動いていくことになります。
財産の清算については、裁判所の破産管財人として多くの事件を経験してきたので、これを活かして予測を立てていきます。
ーー個人の方の債務整理はどうでしょうか?
個人の場合も、早く自己破産したいとか、マイホームを所有しているので破産したくないとか、ご要望は人それぞれです。
債務整理にはいくつか種類がありますが、それぞれのメリット・デメリットを示しながら、適切と考えられる解決方法をご提案することになります。
また、裁判所に破産や再生手続を申し立てるには、ある程度の準備が必要になります。
これまでの債務が増えてきた経緯を振り返る作業や、今の家計を把握する作業は、できれば向き合いたくないもので、後回しになりがちです。
私の事務所では、打合せごとにわかりやすく作業を説明し、解決に向けて一緒に確実に進んでいる実感を持っていただけるように心がけています。
自己破産や個人再生は、きちんと準備すれば基本的に解決できることが多いです。
解決のご報告をしたときは、依頼者の皆さんから肩の荷が下りてほっとした声を聞くことが多く、共に歩んで解決してきたことを実感できます。
お早めにご相談いただければと思います。
最近の経済状況もあってか、債務整理のご相談は増えている印象です。
特に、自営業や会社を経営して事業をされている方々は、コロナ禍を経て融資を受けるなどして凌いできたものの、事業を続けていくことがだんだん難しくなってきたというご相談が増えています。
ーー事業を経営されている場合、解決のポイントはどこにあるのでしょうか?
事業を継続されている場合は、再生手続で返済しながら継続するか、破産により清算していくかということになります。
相談者の皆さんがどちらの方針を望まれているのか踏まえて、可能な限りその方向性に沿った解決の道を探っていきます。
その上で、破産の場合には、いつ事業をやめるのか、裁判所に手続を申し立てるまでのスケジュールを逆算して考えていき、財産の清算がどのようになるか想定して動いていくことになります。
財産の清算については、裁判所の破産管財人として多くの事件を経験してきたので、これを活かして予測を立てていきます。
ーー個人の方の債務整理はどうでしょうか?
個人の場合も、早く自己破産したいとか、マイホームを所有しているので破産したくないとか、ご要望は人それぞれです。
債務整理にはいくつか種類がありますが、それぞれのメリット・デメリットを示しながら、適切と考えられる解決方法をご提案することになります。
また、裁判所に破産や再生手続を申し立てるには、ある程度の準備が必要になります。
これまでの債務が増えてきた経緯を振り返る作業や、今の家計を把握する作業は、できれば向き合いたくないもので、後回しになりがちです。
私の事務所では、打合せごとにわかりやすく作業を説明し、解決に向けて一緒に確実に進んでいる実感を持っていただけるように心がけています。
自己破産や個人再生は、きちんと準備すれば基本的に解決できることが多いです。
解決のご報告をしたときは、依頼者の皆さんから肩の荷が下りてほっとした声を聞くことが多く、共に歩んで解決してきたことを実感できます。
お早めにご相談いただければと思います。
04 依頼者への思い
一人ひとりに寄り添い、ともに「あゆむ」。事務所名に込めた覚悟
ーー先生は終始、穏やかな口調でお話されますね。依頼者とも同じように接していらっしゃるんですか?
依頼者の皆さんとも変わらず、こんな調子で話していますね。
ありがたいことに、「話しやすい」とおっしゃっていただくことがよくあります。
私は依頼者さまと一緒に悩み、考えながら、二人三脚でじっくり歩を進めることをモットーにしています。
事務所名に「あゆむ」という言葉を入れたのは、そんな思いも込めてのことなんです。
ーー最後に、ご趣味などもうかがえますか?
旅行先でおいしいものを食べることが息抜きのひとつで、特に気に入っているのが北陸地方への旅行です。
瀬戸内海もおいしい魚が豊富ですが、日本海の新鮮な魚とお米、日本酒、この組み合わせは絶品です。
将棋も趣味のひとつです。
好きな駒は、「歩」と「桂馬」ですね。
「歩」は、事務所の名前にも繋がりますが、一歩ずつ前進していく駒でありながら、使い方が勝敗を分ける、奥の深い駒だと思います。
また「桂馬」は、敵の駒を飛び越す変則的な動きが魅力的です。
いろんな角度や多様な視点で物事をとらえ、どんな状況にも柔軟に対応する。
私が弁護士として大切にしていることと、どこか通じる部分があるかも知れません。
私も依頼者の皆さんが一歩ずつ前進し、人生を前向きに生きられるよう、どんな難題にも果敢に挑んでいきたいですね。
依頼者の皆さんとも変わらず、こんな調子で話していますね。
ありがたいことに、「話しやすい」とおっしゃっていただくことがよくあります。
私は依頼者さまと一緒に悩み、考えながら、二人三脚でじっくり歩を進めることをモットーにしています。
事務所名に「あゆむ」という言葉を入れたのは、そんな思いも込めてのことなんです。
ーー最後に、ご趣味などもうかがえますか?
旅行先でおいしいものを食べることが息抜きのひとつで、特に気に入っているのが北陸地方への旅行です。
瀬戸内海もおいしい魚が豊富ですが、日本海の新鮮な魚とお米、日本酒、この組み合わせは絶品です。
将棋も趣味のひとつです。
好きな駒は、「歩」と「桂馬」ですね。
「歩」は、事務所の名前にも繋がりますが、一歩ずつ前進していく駒でありながら、使い方が勝敗を分ける、奥の深い駒だと思います。
また「桂馬」は、敵の駒を飛び越す変則的な動きが魅力的です。
いろんな角度や多様な視点で物事をとらえ、どんな状況にも柔軟に対応する。
私が弁護士として大切にしていることと、どこか通じる部分があるかも知れません。
私も依頼者の皆さんが一歩ずつ前進し、人生を前向きに生きられるよう、どんな難題にも果敢に挑んでいきたいですね。