かまだ ひかる
鎌田 光弁護士
ネクスパート法律事務所 仙台オフィス
仙台駅
宮城県仙台市青葉区中央4丁目6-1 SS30 21階
全国に11拠点、地元宮城で地域に寄り添う。離婚の慰謝料を大幅減額、否認事件で見せた執念
全国に11拠点を展開する弁護士法人ネクスパート法律事務所に所属し、生まれ育った宮城県(仙台オフィス)を舞台に活躍する鎌田 光弁護士。
離婚訴訟で請求された慰謝料を大幅に減額した実績があり、否認事件でも粘り強く交渉に臨むなど依頼者のために尽くしています。
幼少期の苦労、震災で感じた無力さ。
これらをバネに這い上がった半生と、依頼者への思いをお聞きしました。
離婚訴訟で請求された慰謝料を大幅に減額した実績があり、否認事件でも粘り強く交渉に臨むなど依頼者のために尽くしています。
幼少期の苦労、震災で感じた無力さ。
これらをバネに這い上がった半生と、依頼者への思いをお聞きしました。
01 弁護士としてのキャリア
全国に11拠点、地元・宮城で家事、一般民事を幅広く担当
ーーまずは、弁護士になってからの経歴について教えていただけますか?
弁護士としてのキャリアをスタートさせたのは、地元宮城県にある法律事務所でした。
離婚・男女問題や相続、交通事故、破産などのほか、インターネット上の誹謗中傷投稿をめぐる発信者情報の開示と慰謝料の請求、また著作権法に関するご相談もお受けしてきました。
事務所のある仙台市民の方々に中心に、幅広くいろんな事件に携わりましたね。
少数精鋭でスピーディーに事件を処理していました。
所長や先輩らの熱心な指導のおかげで、力をつけられたのは大きかったです。
ーーその後、現在の弁護士法人ネクスパート法律事務所に移籍したわけですね。
移籍する前から、人づてに評判のよさは耳に入っていたんです。
個々の弁護士が生き生きと働いている事務所だと聞いていたのですが、実際に入所するとその評判通り、自由闊達でアットホームな雰囲気でした。
加えて、東京を中心に全国各地に11のオフィスがあります。
扱っている分野は幅広く、事件数も膨大にありますが、支店間で最新の事例やノウハウを共有しながらチーム一丸で取り組んでいます。
そうした解決スタイルも当事務所の武器でしょう。
私自身は馴染みのある仙台オフィスに配属され、現在は離婚・男女問題や相続、交通事故、債務整理、刑事事件などを担当しています。
02 事件の解決実績
離婚の慰謝料訴訟、和解で大幅減額へ。否認事件も粘り強く交渉
ーーこれまで担当した事案のなかで、印象深い事件にはどんなものがありますか?
ひとつは、離婚訴訟です。
離婚によって相手方から請求された慰謝料330万円を、和解によって大幅に減額できた事件でした。
慰謝料については、基本的に請求する相手方に立証責任があります。
ただ、訴状を見る限り証拠が不十分だと感じたので、相手の主張をひとつずつ否定し、水掛け論に持ち込めば有利な結果が得られるだろうと判断しました。
そのように裁判官の視点を意識しながら進めた結果、和解へ持ち込むことができたのです。
ーー慰謝料を大幅に減額できたのは大きな成果ですね。
その事件では未払いの婚姻費用に関しても、私が担当する以前に調停で決まっていた金額を減額し、かつ分割での支払いを認めてもらうこともできました。
「できる限り金額を抑えたい」というご依頼者の意向を踏まえ、相手の代理人と粘り強く交渉した結果です。
当時はまだ駆け出しの弁護士でしたが、所長や先輩たちの助言も受けながらも、相談の段階から最後までひとりでやり遂げた印象深い事件でした。
当事務所は不倫や浮気の慰謝料について年間1,000件を超える相談をいただくなど、男女を問わず離婚関係の交渉・調停に多くの実績があります。
多くのご依頼者に頼りにしていただき、様々な類型の事件を経験してきました。
ーーほかにも印象に残っているエピソードがあるのですか?
もうひとつは、傷害事件で逮捕された男性の否認事件です。
捜査機関は、暴行現場の映像に本人が映っていたことなどを問題視していました。
ただ、ご本人は一貫して容疑を否認していました。
ここで絶対に避けなければならないのは、そのまま起訴されてしまうことです。
私は、「男性は暴行を止めるために現場に入った」などと主張し、検察側と繰り返し交渉に臨みました。
ーー安易に示談に持ち込まず、被疑者の男性を信じ抜いたわけですね。
確かに、罪を認めて示談交渉を行えば、早期釈放の道が開けるかもしれません。
ただ、男性は「絶対にやっていない」とおっしゃっているわけですから、その言葉を信じてご依頼者の思いに応えるのが弁護士の務めです。
ただ、そうは言っても被疑者の男性は収容中、長時間にわたる取り調べのプレッシャーなどからメンタルを崩してしまったんです。
そんなときに、心の支えになることも弁護士の大事な役目です。
私は連日彼のもとに通い、漫画本を差し入れたり、時間の許す限り話を聞いたりと、少しでも精神状態を維持してもらうために必死でしたね。
03 弁護士としての原点と依頼者への思い
笑顔を忘れないで。震災で味わった無力感と人助けへの思い
ーー依頼者に思いに寄り添おうという気持ちが伝わってきます。
私の人生は決して順風満帆ではなく、ここにたどり着くまでにいろんな苦労を重ねてきました。
もちろん、私とご依頼者はまったく同じ人間ではありません。
その苦労や不安を「理解できる」というのは傲慢だと思っています。
それでも、100%理解することは難しくても、できる限りご依頼者の気持ちを想像し、寄り添うことは日々大切にしていることのひとつです。
弁護士を目指した原点も、遡れば私自身が味わった苦い体験に行き着きます。
当時の私は何もできず、悔しい思いをしました。
そして、同じようにそんな歯痒さを味わった経験が、もうひとつあるんです。
ーーどんなつらい体験だったのでしょうか?
東日本大震災です。
私の地元は、甚大な被害を受けた場所のひとつである宮城県名取市です。
当時は東京の大学に通っていたのですが、被災当日はたまたま春休みで帰省していたんです。
幸い命は助かりましたが、医療従事者たちが人命救助に必死に動くなか、学部生の私にできることは少なく、無力感を味わいました。
そうした体験が、「困っている人の助けになりたい」という弁護士としての私の原点のひとつになっています。
ーー強い信念を持ちつつ、穏やかな口調でお話される姿も印象的です。
ご依頼者は常に不安の渦中にいらっしゃいます。
ですから、少しでも焦りがちな気持ちを和らげようと、ご相談の際には必ず一度は笑顔を浮かべていただくことをマイルールとして課しているんです。
それは、大好きな映画「ライフ・イズ・ビューティフル」に登場する主人公の影響もあるのかもしれません。
どんな状況でも笑顔を忘れず、それどころか人を笑わせようとする主人公の姿勢に感動したんです。
ーーどんなにつらい状況でも、希望や笑顔を忘れないでほしいと。
そうです。
同時に、私はご依頼者に対して常に正直でありたいとも思っています。
弁護士は決して万能ではありません。
相手のいることですから、すべてにご要望に応えられることばかりではないんです。
そんなとき、私はどうしてもできないことは正直にお伝えするようにしています。
もちろん、その代わりとなる手段や選択肢を練ってお示しするようにしています。
ご依頼者の気持ちを最大限尊重しつつも、一方では冷静に俯瞰して物事を考える。
そのバランスが大事なんです。
04 依頼者へのメッセージ
苦境から這い上がった過去。「再出発」を全力で支える
ーー最後に、悩みを抱えている人たちへのメッセージを聞かせてください。
どんなに苦しい状況でも、なんとか希望を絶やさないでいただきたいですね。
私自身、小さい頃は勉強もスポーツも決して得意とは言えず、何をやってもうまくいかなかったんです。
そこで「このままではダメだ」と奮起して独学で勉強し、弁護士になる目標を叶えました。
悩みや困りごとを抱えているみなさんには、今はつらい状況でも這い上がり、再出発できるんだとお伝えしたいです。
そのために全力で支えることをお約束しますので、ぜひ私を頼ってください。