コロナウィルス問題と賃貸借

現在、イタリアに在住しております。
今月8日にフラットシェアアパートの一室を口頭と文章(Eメール)で借りる契約をしました。(掲示板にのっていた不動産情報を頼りに探した物件で、相手は不動産賃貸業を生業とはしていません)。

その不動産を借りる話題を家族に話したところ、現在のコロナウィルスの問題で複数人とのシェアを大反対され、私も確かにそうだなと感じたので、先方に「迷惑料を幾らか支払うのでキャンセルできないかどうか」の旨を伝えました。わたしは€50程度しか払うつもりがなかったのですが、
相手方からは、「私を選ぶために他の即入居可能な2名を断ったため、負担がある。現在の問題を勘案して1ヶ月分の家賃である350€を支払えば契約解消に応じます」と返事をもらいました。(この350€は弁護士にアドバイスしてもらった額だそうです)。
高額なので、「やはり住みます」と返事をしたあとに、イタリア政府から移動制限措置(必要時以外は外出・他人との接触禁止、4月3日まで自宅待機しなければならない旨の措置)が言い渡されました。
その契約したシェアアパートは、私を除く他3人とシェアするもので、感染のリスクが高く
いま現在、政府からも必要時以外は自宅待機しろと言われるほどに深刻な問題となっています。最悪、命を落としてしまう危険性があるため、わたしも引越ししたくありません。

このような場合でも、私は迷惑料として€350を相手方に支払わなければならないのでしょうか…?

契約成立後のキャンセルであること、貸主も、機会損失とコロナ問題を
意識して1か月の損害金で応じてくれたこと、あなたも、再度、了承し
たこと、物件に居住することが、明白かつ危険な状況があるとは言えな
いこと、どこに居住しても状況は変わらないことから、1か月分程度の
損害金負担は仕方のないところでしょう。
半額に負けてほしいとの交渉をするのは差し支えないですが。