不倫の慰謝料について

別居中の夫の不倫について教えてください。
妊娠中から、会社の同僚と不倫されており、子供が産まれて1か月で夫が家を出て行きました。別居して3か月が経ちます。
現在、ひとりで子育てを行っていますが、夫のマンションに不倫相手が出入りしています。

以下、質問です。
1.探偵に依頼して、夫のマンションへの出入り(3回)や滞在時間(泊まりなし)と、車内でのハグやキスについては、確認できています。不貞行為と認められますか。また、夫と不倫相手に慰謝料請求は可能でしょうか。

2.1の慰謝料請求が可能な場合、金額はいくらが妥当でしょうか。

3.夫は離婚を希望しており、離婚するなら慰謝料300万円を支払うと言っています。増額は可能でしょうか。

4.夫が有責配偶者となりますか。

5.別居期間が長くなると離婚が成立するかと思います。何年くらいですか。

初めまして。
ご相談内容を拝見しました。

1.探偵に依頼して、夫のマンションへの出入り(3回)や滞在時間(泊まりなし)と、車内でのハグやキスについては、確認できています。不貞行為と認められますか。また、夫と不倫相手に慰謝料請求は可能でしょうか。
★車内での行為及び家に出入りしていることから、不貞行為と認められるかと思います。
 なお、ご主人は不貞の存在を争っているのでしょうか。
 ご主人の自白があれば確実になります。
 不貞を前提とすれば、ご主人及び不貞相手に慰謝料請求が可能です。

2.1の慰謝料請求が可能な場合、金額はいくらが妥当でしょうか。
★離婚をするかどうかで金額に差があると言われています。
 離婚をするのであれば、ご主人が提案している300万円くらいまで上がる可能性はあります。

3.夫は離婚を希望しており、離婚するなら慰謝料300万円を支払うと言っています。増額は可能でしょうか。
★後述するとおり、ご主人は有責配偶者ですから、離婚をすることが難しい立場にあります。
それでも離婚をしたいのであれば金額を増額するよう申し向け、これをご主人が受け入れるならば増額できる可能性はあります。

4.夫が有責配偶者となりますか。
★上記のとおり、有責配偶者に該当します。

5.別居期間が長くなると離婚が成立するかと思います。何年くらいですか。
★夫婦が破綻していると言えるかの評価になるため、一概には言えません。ただ、最近は昔に比べると破綻を認めるための別居期間は短くなっていると言われています。

早速のご回答ありがとうございます。

不貞行為について、夫の自白はありません。
追加で質問させてください。

①12月の中旬に、離婚に応じない場合は、やむなく弁護士に相談するという内容の手紙が届きました。離婚調停をおこすのではないかと考えられますが、有責配偶者からの離婚調停申し立ては成立しますか。

②慰謝料300万円とは、夫及び不貞相手の合計金額ですか。

③不倫発覚、別居がきっかけで不眠になり、病院で診察したところ、不安神経症と言われました。現在薬を服用しています。子供が4か月ということもあり、非常に精神的苦痛が大きいです。この点における慰謝料請求は可能ですか。

④このような状態であるのに、まだ離婚の決意ができません。一旦、双方に慰謝料請求を行い、離婚については、後々話し合うというのは可能ですか。

ご回答よろしくお願いします。

メッセージありがとうございます。

①12月の中旬に、離婚に応じない場合は、やむなく弁護士に相談するという内容の手紙が届きました。離婚調停をおこすのではないかと考えられますが、有責配偶者からの離婚調停申し立ては成立しますか。
★申し立てをすること自体は可能です。なお、調停は話し合いの手続であるため、応じなければ足ります。

②慰謝料300万円とは、夫及び不貞相手の合計金額ですか。
★合計金額です

③不倫発覚、別居がきっかけで不眠になり、病院で診察したところ、不安神経症と言われました。現在薬を服用しています。子供が4か月ということもあり、非常に精神的苦痛が大きいです。この点における慰謝料請求は可能ですか。
★慰謝料の増額事由として考慮される可能性はあるでしょう

④このような状態であるのに、まだ離婚の決意ができません。一旦、双方に慰謝料請求を行い、離婚については、後々話し合うというのは可能ですか。
★可能です。ただ、その場合、慰謝料の金額は離婚をした場合と異なる可能性はあります。

早速のご回答ありがとうございます。

度々の質問で申し訳ありません。

①探偵とは12月中旬に契約をしたため、別居から3か月経過時の証拠(家の出入り、車内でのキスやハグ)になります。慰謝料請求において、この証拠は有効でしょうか。別居に同意はしていませんが、夫は別居時点で、夫婦関係は破綻していたと主張するかと思います。

②夫からは、弁護士を通す場合、慰謝料300万から弁護士費用を差し引く、かつ、財産分与を主張すると言われています。別居時点での預貯金等で慰謝料が相殺されてしまいますか。また、探偵費用の支払いで預金残高がない状態です。こちらに資産がなくても、相殺されますか。

③離婚調停や裁判になった場合、夫は財産分与を強く主張するかと思います。婚姻後における銀行口座の残高証明や入出金明細の開示が必要になりますか。また、私が開示しない場合、夫側の弁護士から、銀行宛に照会を行うことは可能ですか。個人情報の観点から、口座持ち主の承諾が必要ですか。

恐れ入りますが、ご回答お願いします。

①探偵とは12月中旬に契約をしたため、別居から3か月経過時の証拠(家の出入り、車内でのキスやハグ)になります。慰謝料請求において、この証拠は有効でしょうか。別居に同意はしていませんが、夫は別居時点で、夫婦関係は破綻していたと主張するかと思います。

★別居から3か月で破綻と主張することは容易ではありませんね。断言はできませんが、証拠としての価値はあるかと思います。

②夫からは、弁護士を通す場合、慰謝料300万から弁護士費用を差し引く、かつ、財産分与を主張すると言われています。別居時点での預貯金等で慰謝料が相殺されてしまいますか。また、探偵費用の支払いで預金残高がない状態です。こちらに資産がなくても、相殺されますか。

★財産分与は別居時点での資産を半分にするというのが基本的な考え方になります。こちら側に主張される資産はあるのでしょうか。なお、現時点での資産がなくともお互いに分与の主張は可能です。その場合、事実上慰謝料が減額される可能性はあるでしょう。

③離婚調停や裁判になった場合、夫は財産分与を強く主張するかと思います。婚姻後における銀行口座の残高証明や入出金明細の開示が必要になりますか。また、私が開示しない場合、夫側の弁護士から、銀行宛に照会を行うことは可能ですか。個人情報の観点から、口座持ち主の承諾が必要ですか。

★開示は分与にあたり必要になりますね。
 照会については、今までされたことがないので断言はできませんが、ご夫婦とはいえ別人格になるため、名義人の承諾があるなどの例外的な場合を除いて開示はなされないでしょう。

毎回、迅速なご回答ありがとうございます。

今後どのような対応をすればいいのかわかりません。
恐れ入りますが、追加で質問です。

①別居時点で、数百万円の貯金がありましたが、探偵費用の支払いで残高がありません。
まずは、不貞相手に慰謝料請求をしようと考えています。不貞相手への慰謝料請求と夫との離婚や慰謝料、財産分与の話し合いは別と考えていいでしょうか。

②現在、家賃等は夫が支払いをしています。不貞相手に慰謝料請求をすると、夫が激怒し、家賃等の支払いがなくなる可能性が考えられます。このまま不貞相手に慰謝料請求を行わず、婚姻費用として生活をさせてもらったほうがいいのでしょうか。(家賃等9万程度の支払いであり、裁判所公開の婚姻費用算定表では6〜8万です。)

度重なる質問で、申し訳ありませんが、
ご回答よろしくお願いします。

①別居時点で、数百万円の貯金がありましたが、探偵費用の支払いで残高がありません。
まずは、不貞相手に慰謝料請求をしようと考えています。不貞相手への慰謝料請求と夫との離婚や慰謝料、財産分与の話し合いは別と考えていいでしょうか。

★別になります。
ただ、既にお話をしたとおり、不貞相手及びご主人の共同不法行為に対して賠償請求をするものであり、各請求が相互に影響を及ぼしうることはあります。例えば、ご主人に300万円払ってもらった場合、それが被害金額の総額として不貞相手には請求できないという場合もあります。
また、法的に慰謝料と財産分与は別になりますが、交渉のなかで財産分与の際に調整されるという可能性もあります。

②現在、家賃等は夫が支払いをしています。不貞相手に慰謝料請求をすると、夫が激怒し、家賃等の支払いがなくなる可能性が考えられます。このまま不貞相手に慰謝料請求を行わず、婚姻費用として生活をさせてもらったほうがいいのでしょうか。(家賃等9万程度の支払いであり、裁判所公開の婚姻費用算定表では6〜8万です。)

★生活が立ち行かなくなれば、交渉力は低下します。そうすれば、慰謝料の交渉、財産分与の交渉などで事実上の兵糧攻めを受け、相手方の提案に応じざるを得ない場合も出てくるでしょう。
いずれが良いかどうかは判断できかねます。何を重視するかでしょう。

なお、これ以上の具体的な相談については、直接法律事務所へ行くなどしてきちんと状況を説明し、要望も伝え、正確な見通しを得たほうが良いかと思います。

承知しました。
度重なる長文での投稿でしたが、ご丁寧に対応いただきありがとうございます。
非常に参考になりました。
つきましては、具体的に法律事務所へ相談してみます。
本当にありがとございました。

少しでも参考になったのであれば良かったです。
文章での説明なので分かりにくいところもあったかもしれません。
今後、うまくいくことを東京より祈念しております。

ありがとうございます。
非常にわかりやすい説明でした。

今後の生活に不安しかありませんが、子供のことも考え、最善の対応を検討していきたいと思います。

本当にありがとうございました。