労災申請中の精神疾患に関して、退職時に金銭的に解決したい(製造業)

化学系の製造業の会社に研究員として勤めております。昨年9月より、組織の再編があり、上司が研究・製造経験のない営業担当者となりました。それ以降、顧客のからの無理なスケジュールや試験内容の要求を上司が受領することが続き、2019年1月には減圧専用の装置を加圧状態で使うこと(装置メーカーの安全保証外)などあり、ストレスのため嘔吐下痢などの消化器系に症状が出ておりました。
2019年4月には、工場プラントでの製造試験があり、この時も関係者との合議制の事前打ち合わせで、作業上の安全について合意を得ているプロセスを、操業開始後に顧客からの要望で突然変更するよう求められました。これはかつて認められたことはありませんので、私は担当者として反対しました。しかし、顧客と私的な繋がりのある製造部の管理職が、独断で原料の発注を行い、他の管理職を説き伏せ、上司も見て見ぬ振りをし、変更が行われました。
度重なる過大な要求に耐えかね、4月下旬に心療内科を受診したところ、適応障害と不安障害の診断を受けました。(GWを含め有給で二週間休養)

6月に産業医からの指摘を受け、労災申請を行うことが決定しました。その後の会社側の動きは非常に遅く、8月末まで社内調査を行うとの通告があり、一度復帰したものの、その間症状が悪化し、主治医からはPTSD発症と診断され、産業医からの提言もあり、7月半ばから現在まで休職中です。

9月上旬に、会社から調査結果が届き、関係した管理職について、取締役社長からの口頭での厳重注意という処分がありました。ただし、私が発病の原因と主張していた危険作業の強要というハラスメント、私的な関係のある顧客への不適切な利益供与といった事項は限りなく黒に近いグレーとして、認められませんでした。
1月の件について、事故がなかったものの規格外の条件で装置を使用することを求めた点、4月の製造試験に関して、変更管理の周知及び承認すべき書類が不十分だった点で、会社側は非を認めました。
私が復帰できるように体制を整えて、配慮していきたいとの連絡があったものの、小さな会社ですので、厳重注意を受けた営業部・製造部の管理職と関わらない部署はありません。そのため配置転換も出来ず、具体的なアクションも示されていないことから、産業医と主治医共に復職よりも転職を勧められました。

おかげさまで、休職により病状は完全に回復し、来年1月より新しい職場に勤務することも決定しました。
ここからが本題ですが、産業医と主治医からは、退職するにあたってこの問題にけじめをつけるため、会社側に金銭的な解決として、退職金を積み増しするよう請求することを提案されており、私も泣き寝入りはしたくないので、その意向です。
労災申請の結果が出る約半年後に労災保険でカバーする範囲以上の債権を放棄すること、SNS上等での社名を出しての口外・流布を行わないこと等を条件に、解決金を請求するを交渉することは可能でしょうか?また、どのような手続きを経るのがよろしいでしょうか?
来月に、会社側に年末での退職の意向と、本件の交渉を行い、労働局にあっせん申請も行う予定です。

パワハラを含む職務環境配慮義務違反の結果、適応障害、不安障害、PTSDを
発症したことは、明らかなので、産業医、主治医の指針に従って、お書きに
なった条件を念頭に置き、慰謝料請求分を上積み分として、交渉されるのは
正しい方向だと思いますよ。
慰謝料請求書をお作りになって、交渉およびあっせんに利用されるといいで
しょう。
また、労働局あっせんの方向も正しい選択だと思いますね。

迅速なご回答ありがとうございます。
一度近所の弁護士に相談したところ、監督者の認定が降りた後の方が法曹的にはやりやすい、しかし民事訴訟は手間もかかり、転職後の生活に負担となる。また、手元に残るお金を考えて費用対効果がよくない手段と言われました。

やはり、金額として50万程度の少額なら、訴訟ではなく労働局や社労士会を通じたあっせん・交渉がよろしいでしょうか?
会社側としても、その程度でリスク回避を考えると、理にかなっていると思いますが。

労働局や社労士会を利用するのがいいですね。

第三者への口外を行わないということを交渉の条件にするのは、脅迫と受け取られる可能性はありますか?

ないですね。
過度に強調しないことですね。