居場所のわからない相手に貸したお金を回収(債権回収)できますか?
別れた彼にお金を貸してました。とりあえず返してくれって頼んだ金額は、154万です。彼も一応返済はするって言ったのに、1円も返済してきません。
先日も分割で払うって約束したのに、振り込みありませんでした。
彼は職場を辞めたらしく、家も引っ越したとのことで、居場所は分かりません。借用書もなく・・・あるのはメールだけです。催促のメールも先日したら、無視で返信ありません。
彼に貸したのは、手術するからとか、親にお金返さないと行けないからとか言われて、ほんとに貸した自分が馬鹿だったのですが、貸してしまいました・・・。
彼の居場所が分からない状況で、弁護士さんに依頼しても、なんとも出来ないのでしょうか?お金を取り戻すには、どうしたらいいですか?
依頼の際の費用も、ざっくりで構いませんので、いくらぐらいなのか教えていただきたいです。
お困りのことと存じます。
相談者様は「154万円」をどのように計算されたでしょうか?その都度の貸付日や金額が記載されたメモや手控えなどは残っていないでしょうか?それらがあるのであればメールと共に証拠として用いることが可能です。メールについては内容次第です。
彼の住所については住民票上の住所であれば調査することは可能です。
弁護士に依頼した際の費用にいては現在弁護士費用が自由化されており法律事務所によって異なりますので、あくまで目安となりますが、交渉を依頼すると①着手金が請求額×8%or10万円の高い方、②成功報酬が16%、③実費というところでしょうか。法律事務所によっては別途日当を請求するところもあると思います。
勝訴の見込みや回収の見込み、私にご依頼いただいた場合の費用については、詳細をお伺いできればお伝えさせていただきますので、宜しければ、個別にご連絡頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
お返事ありがとうございます!
154万は、1番最初に返してと言った時に、何がいくらで・・・大体これぐらいだよねとメールで話したのですが・・・このメールは残ってなく・・・最終的に別れるとなった時に、もう1度金額を言って、一応相手も納得したのですが、返済がない状況です。
彼は職場も住む場所も変えて、たぶんもう払う気がない確信犯かと・・・。
③の実費というのは・・・調べるにあたってかかる費用とかそういうかんじでしょうか?
実費に該当するのは郵券(切手代)、通信費、書類取得費用、交通費、印紙代など、仮にご自分でやられたとしてもかかるであろう費用です。
弁護士が手出しすることは出来ませんのでご依頼者負担となります。
分かりました!
あと、もしも裁判とかになった場合、勝訴しても相手が支払わなかった場合でも、成功報酬に値するかんじでしょうか?
相手が返済しなかった場合や、途中で返済しなくなった場合の督促もどうなりますか?差し押さえみたいなことが出来るのでしょうか…。
一般的には、交渉の場合には和解成立、裁判の場合には勝訴判決獲得時に成功報酬が発生する場合が多いと思います。
相手が払わなければ差押えが可能です。ただし、本当にお金を持っておらず働いていない場合には事実上回収することは困難です。
ありがとうございます!
ちなみに、相手はまだ未成年(19歳)なのですが、親に請求とかすることも可能なのでしょうか?個人間の問題なのでダメでしょうか・・・。
残念ながら親への請求はできません。
また、相手方が未成年の場合、未成年者が法定代理人(通常は親)の同意を得ずに行った金銭消費貸借契約は取り消すことができますので、相手方が取消を主張すれば金銭消費貸借契約に基づく返還義務がなくなります。そのため、相手方が未成年を理由に取消を主張してくる可能性が高いです。
これに対して、取り消し後、相談者様は相手方が不当に利得を得たとして、不当利得返還請求をすることが考えられますが、民法上、未成年者が現に利益を受けている限度でしか返還が認められませんので請求時に現存利益がなければ請求が認められません。
したがって、相談者様のケースは一般論で申しますと極めて回収が難しい事案と言えます。
そのため、弁護士費用や実費が費用倒れになる可能性も高いため、本当に請求をされるのか、これ以上傷を広げないようにするのか、よく考えられてください。