消防団の退団について

消防団に所属している者ですが、引っ越しをして地元を離れたにもかかわらず、退団したい旨を申し出ても認めてもらえません。
去年に結婚したのを契機に地元を離れ、同じ県内の別の街に移住しました。私の地元から車で1時間半ほどのところです。
仮に地元で火災が起きてもすぐに駆け付けられないので、班長と言う立場上、他の団員に迷惑が掛かると思い、消防団の幹部に退団の申し出をしました。
幹部は「遠くても来れないことは無いだろう」と受け付けてくれません。消防団は火消し以外にも土日を中心に数多くの行事に参加しなければならず、家族にも負担をかけています。
また、この自治体の消防団の条例では、退団は「上長の許可」が必要となっており、自己都合による退団は認められていません。他の街に引っ越しても退団出来る規定もありません。
この場合は退団したくても、結局は我慢するしかないのでしょうか。他に何か方法はないのでしょうか。

かなり難問ではありますが、退団が全く出来ないとは法的には考えにくいです。
方法としては、正当な方法である①退職不許可処分取消訴訟の訴え+許可処分の仮の義務付け、②退団許可義務付け訴訟の提起+仮の義務付け訴訟の提起、という方法はあります。ただお金がかかるうえに、時間もかかります。搦め手になりますが、③報償支給規定があるのに事実上報償が支払われていない場合、報償請求や国家賠償請求訴訟を提起し、和解の条件として退団を認めさせるという方法もあります。
一応、消防団員は非常勤公務員なので、場合によっては④事実上消防団の活動に参加せず、懲戒免職処分がされるのを待つという方法もなくはないですが、法律上も事実上もリスクがあります。
条例の内容や、消防団に参加しないことについて事実上どれだけの不都合が生じるかにもよるので、一度弁護士への直接面談をお勧めします。

ありがとうございます。この後の話し合いでも平行線のままであれば、近くの弁護士さんに相談しようと思います。