芸能事務所で、作品出演及び、事務所移籍を巡るトラブルがありました。

19歳の男性です。現在とある芸能事務所に所属していますが、そこでの契約期間のことで不審に思うようになって相談にきました。現在2021年ですが、契約期間が2023年までとなっており、ここまでなら分かるのですが、退所したにも関わらず、その契約が適用されます。事務所の仕事を受けるには、毎月2万円近くの月謝を払わなければなりません。さらに、外部からのオファーは全て許可を出してくれません。この期間も2023年まで続きます。毎月お金を払い続けるのが難しくて退所したのですが、様々な作品でオファーがきています。退所したにも関わらず、契約によって作品の出演及び、事務所の移籍ができず、事務所に存続しようにも上記のように毎月お金を払わなければならず、困っています。退所後も契約で制限されるのは、違法ではありませんか?

退職後も競業避止義務(同業他社に転職することや、活動をすることを制限する義務)を負わせることがただちに違法となるわけではありません。もっとも、我が国が自由競争の原理をとることや、職業選択の自由(憲法22条1項)が保障されていることとの関係から、競業避止義務を負わせることができる範囲や期間については、合理的な範囲でしか認められません。つまり、合理的範囲を超える制限を負わせている場合は公序良俗(民法90条)違反となり、無効となります。
だだ、質問の件で言いますと、実際にどのような契約が締結され、具体的にどのような活動やマネジメントがあったか等を検討しないとなんともいえないため、一度弁護士に相談されることをおすすめします。