裁判の判断は法律以外に何を見てくれるのでしょうか?
気になることで質問させていただきます。
刑事事件のように、犯罪行為がはっきりしているものと民事事件のように、人の気持ちなどが問題のあやふやな事件ががありますよね。後者の民事のほうが裁判になったときとても判断が難しいと思えます。特に夫婦間の問題は二人の歴史が長いほど複雑且つ判断しずらいかと思います。お金のことだと尚更かと。その場合、内容はもちろんのことやはり説得力のある方が有利なのでしょうか?
判断する側の裁判官も人間なので、法に関係のない部分は情や常識に沿って判断するものなのでしょうか?
まず前提として、刑事でも民事でも、裁判官は法に従った判断をします。
情や常識などというあやふやなもののみに従って判決を書くような不公平を招きかねないことはしません。
場合によっては情などが考慮されうるのは事実ですが、それはあくまで法律に則った判断をする際の一つの事情として、になります。
そもそも、真に法律に関係ないものは、裁判所で判断を下せないとして、訴え自体が不適法となります。
おそらくご趣旨としては、家事事件と呼ばれる離婚問題などの家庭内の問題につき、どのように判断されるかということかと思われます。
だとすると、この点、話し合いを尽くしても解決せず、裁判官の判断を求めるとなれば、裁判官は民法等の法律に照らし、証拠等から認定できる事実に基づいて判断します。
証拠に基づいて立証できないかった事実は、判断の基礎事情から外されるだけで、そこに複雑だからとか判断しづらいと言ったことは関係しません。
以上のように一般論はともかく、具体的なお話は、個々の事例を詳細にうかがわないとご案内できないところです。
何かすでに紛争になっているというような事情があるのならば、お近くの弁護士事務所でご相談されることをお勧めいたします。