法定代理人が署名捺印していない実演家契約の契約取消と原状回復費用の範囲、慰謝料請求について

18歳(女性)の親友(九州某所出身、横浜在住、現在実家帰省中)が2021年5月21日アイドルオーディションを受けることとなり、面接場所が喫茶店という少し怪しい内容であったため、交渉の代理人として誰かいたほうがいいと感じ親友の両親からの委任を2021年5月20日に受け、契約書が出てきても捺印しないこと、契約書は持って帰ることを条件にオーディション会場に送り出し、私は近傍の席で待っていることになりました。本人から終わった旨連絡があり、会場を出たのち、契約書の副本を受け取ったか聞くと受け取っておらず、自署捺印と親の住所氏名を記載させられたと聞き、すぐに契約書の副本を送るよう要求するメールを事務所に対して送信させたが、送られてきたのは捺印部分のみで中身が全く分からない状態でした。その際、機密情報保持契約書、専属タレント契約に係る報酬の覚書にも自署捺印しており、親の住所氏名が記載されていました。合格した本人は浮かれていてアイドルの仕事を邪魔されたくないような発言を代理人の私に行い、事務所は契約書の副本を渡さないまま実際の活動が始まりました。実際の活動が始まり、1カ月がたったころに第1回の活動費請求時期が来て事務所から提示を受けた活動費用の合計は5日間、稼働時間48時間程度(土日や深夜におよぶ勤務)で1.3万円程度でした。明細を聞いたところ、報酬がもらえた活動はたった1日の固定報酬5000円・日で、その他報酬はファンによる写真撮影の歩合給30%、youtubeライブ配信の投げ銭(スーパーチャット)のうちgoogleとappleに手数料を引かれた残りの金額の30%だけでした。この活動では衣装代やメイク代の負担は一切なく、レッスンもなく、振り付け指導やそもそも振り付けがないのに振り付けがへたくそだと罵るLINEが社長から送信されるなど、さらにセクハラやパワハラ発言が多く、他のメンバーも辞めたいと思う人が多くいました。2021年7月17日に代理人の私が副本を本人から受け取り中身を精査したところ、かなりの違法性や不平等契約であることがわかり、また、未成年の契約に法定代理人が承認していない契約書であることが分かったため(これはもともとわかっていましたが)、民法第5条の規定により契約取消と原状回復費用の回収および損害賠償・慰謝料請求を行えないか検討しています。証拠書類は集め、また著名芸能人の代理人を生業とする知人に契約の内容を精査いただいたところきわめて悪質だと言っていただきましたが、法律家の助言も仰ぎたいと思いメールいたしました。本人は現在心身に傷を負っており、実家へ帰省しており、今はいませんが代理人として契約書の内容の助言を受けることは可能でしょうか。

弁護士に相談をした方が良いケースだと思いますが,職業倫理上,ご本人から直接ご相談を頂く必要があります(直接ご相談を頂くことが難しい場合,相談をお断りする場合が多いかと思います)。