依頼人の支払い能力が低い場合

依頼人が紛争解決の為に用意できるお金(慰謝料、治療費、未払い給与、遺産等)が相場に満たない場合はどのような提案をされますか?

これは、時と場合、事件の種別、また、依頼者さんのご意向によるとしか言いようがないのではと思います。

依頼者さんが、資力はないができるだけ誠実に対応したい(/せざるを得ない)ということであれば、たとえ長期の分割払いであっても和解(示談)で着地させるべく努力することもありますし、資力を率直に相手方に開示した上で、支払い能力に照らした現実的なラインまで減額してもらえるよう交渉することもあります。

また、たとえば債務整理をして債務を減らしたり、債権回収をして手持ち資金を増やせる道がないかなども検討します。

一般論としてはそんなところかと思いますが、具体的な事案を念頭に置かれているのでしたら、面談のご相談を検討されてはと思います。

(上記はご依頼に至っているケースを書きましたが、「取られるものがなく、判決取られても痛くもないから放置」という、弁護士への依頼に至らない事例も多々あると思われます。本来はもっとご相談いただきたいところですが。)