子供が怪我を負わせてしまった治療費請求の妥当性
1年ほど前に中学3年生の息子が学校内で同級生の女子を転ばせてしまい、前歯1本を折ってしまいました。
インプラントを入れたそうなのですが、先日、被害者の親から調停の申し立てがあり、継続的な治療費ということで、230万の請求がきました(治療費50万は支払い済み)。
相談の趣旨は、請求額と計算根拠が妥当なのか判断がつかないので相談させていただきました。
以下が、事態の詳細です。
被害者の親には即日謝罪をし、翌日謝罪文をお渡ししました。
その後半年後に治療が終わり、校長先生方に同席をしてもらい、中学校内で治療費や今後について話し合いの場を持ったのですが、被害者の親から今後発生する治療費についても請求すると主張がありました。
治療費は約50万円でしたので、まずは保険金が同額おりたということもあり、支払いをしました。プラス今後の治療費として50万を支払う意思を学校を通じてお伝えしたのですが、弁護士と相談して回答するとのことで、先日調停の申し立てがきた次第です。
230万の計算根拠ですが、10年に一度再治療が必要で一回40万かかるので、余命から推察して230万ということです。
当方としては、治療として一区切りついていることと、不確定な予測をもとに算出されている金額に不満を感じておりますが、何分こういった経験がないので、類似の事例がございましたらお示しいただきたく、ご相談するに至りました。
恥ずかしながら230万を支払える経済的な余裕はないのが現状です。
妥当かどうかというと、実際に発生していない治療費ですので支払ういわれはありません。
慰謝料込で最終解決のためにその金額ということであれば必ずしも妥当ではないとまでは言えませんが。
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になります。
実際に発生していない治療費の請求に応じる必要がないことは一般的な解釈なのでしょうか。
調停では慰謝料と最終解決に向けて話し合おうと思います。
また、今回でいうと治療費50万、慰謝料230万はそれなりに妥当ということでしょうか。
解釈云々の話ではありませんので、そもそも損害賠償の考え方も含めて一度お近くの弁護士にご相談いただいて、きちんと理解していただいた上でご対応いただいた方がよいとは思います。
簡単にご説明しますと、今回相手が請求してきている者は積極損害に関するものであり、積極損害はあくまでも実際に支出した金額が損害となります。
そのため、そもそも、将来の治療費は法的な意味での積極損害には該当しません。
最終解決で230万円ということであれば、高いような気はしますが、異常に高いとまでは言えませんので、応じることも十分考えられますね。